■背景
貴金属はほとんどリサイクルされずに捨てられている
⇒全て回収する事が出来ればレアメタルなどの貴重な資源が大量に手に入る

■ターゲット
貴金属回収業者

■ビジネス詳細
・二段階孔粒子という特殊な粒子の開発
・これを用いた貴金属回収装置の開発
⇒既存の100倍近い回収が可能
・既存の貴金属回収業者が回収しきれなかった低濃度の金属や廃液などを安く買い取り、回収を実施
・業者や工場に回収した貴金属の販売
・日本での金属の廃棄市場は約3000億円
⇒当社の技術を用いることで約40億円分は追加で回収可能
⇒世界で見れば約300億円は追加で回収可能

■貴金属回収業者のメリデメ
▷メリット
・今までゴミとして捨てていた金属や廃液を売ることが出来る
▷デメリット
・供給が増えることになるため、回収後の販売価値が下がる可能性がある

■事業者メリデメ
▷メリット
・ゴミとして捨てられていたものを扱うため、原価が安い
・既存の貴金属回収業者と対立関係ではなく、友好関係を築く事が出来る
・高度な技術を用いているため、他社にマネされる心配が不要
▷デメリット
・回収するための大規模な施設を作る必要がある
・金属や廃液の運搬にコストがかかる
・回収技術が上がる事で金属の供給量が増え、価値が下がっていく可能性がある

■今後の展開・課題
・そもそも既存の貴金属回収業者にすら回ってきていない超低濃度の金属や廃液を回収する
・回収出来る金属の種類や質を上げていく

■考察
・ゴミとして捨てられてしまっていた資源を有効活用することが出来、環境に良い
⇒資源のない国ニッポンを資源大国ニッポンに変える事が出来る
・既存の貴金属回収業者に装置の販売をした方が効率が良いのではないか
⇒回収施設を作るコストや運搬コストを減らす事が出来る
⇒販売の手間も減らすことが出来る

■企業
Metal Scavenger（株式会社ディーピーエス）

▽参照：ビジネス・アクセラレーション・プログラム