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【人よりも正確に!ミスをしないマジックハンド】~ビジネスモデル考察Vol.25~

■背景
ロボットの技術において腕(アーム)の技術は相当進歩しているが、手(ハンド)の技術はまだまだ人間に劣っている
⇒人間の手と同じように物が掴めるようなロボットがあれば便利になるのではないか

■ターゲット
町工場等

■ビジネス詳細
・人間の手よりも正確に手作業を行えるD-Handの提供
・D-Handを正確に動作させる為の脳や目の代わりとなるD-Visionの提供
・独自のロボットを持てない中小企業などにこれらの汎用性のあるロボットを販売
・指の数は2本〜5本まで変更可能
・AIによる画像認識により状況を正確に把握
・つまむ、握る、ひねる、持ち上げるなどの動作が可能

■利用者のメリデメ
▷メリット
・手作業の自動化が可能
⇒人手不足を解消できる
・既存の装置に変更を加える事なく導入可能
⇒既存のロボットアームの先端にそのまま取付可能
・コンベア上の不良品選定などを人間より正確に確実に実行可能
▷デメリット
・コストがかかる

■事業者メリデメ
▷メリット
・他にここまでの手の技術を持っている競合がいないため、市場の独占が狙える
▷デメリット
・ロボットの需要は人の代わりを務めることであり、その手段は人間に似せる必要はないため手である必要はない
⇒全く違った手段を使った競合が出てくる可能性がある

■今後の展開・課題
・導入数を増やす
・実施可能な動作を増やしていく
・ドローンと組み合わせることで、荷物を正確に掴んで正確に運ぶ事を可能にする
・ロボットのボディと組み合わせることで飲食店のウェイトレスなどの代替をする

■考察
・多くの需要がある分野ではないが、中小企業の一部のニッチな分野では必要とされる技術であり、その市場を独占出来る
・人の代わりをするという点では今後需要が出てくるが、そもそも今まで人が動かしていた装置そのものが自動化前提で作るられるようになった際に手の需要はなくなる(例:今はフライパンをこの装置で動かして料理を作ることで人件費削減を狙えるが、将来的にフライパン自体の動きが自動化されるとそもそもこの装置は不要となる)

■企業
D-Hand(ダブル技研株式会社)

▽参照:FUNDINNO

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