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【QR決済の覇権を握るプラットフォーマー】 ~ビジネスモデル考察Vol.39~

■背景
中国などに比べて日本は電子決済の環境が整っていない
⇒世界中のQR決済をまとめたプラットフォームを日本で普及させたら外国人に喜ばれるのではないか

■ターゲット
外国人、一般人、お店

■ビジネス詳細
・世界中のQR決済をまとめたプラットフォームを作る
⇒paypayやLINEpayなどの様々なQR決済サービスがどこでもどれでも使える環境を作る
⇒クレジットカードでいうVISAやMasterCardの存在になる
・AliPayやWeChatPay、paypayを含めた7社と提携済
・大手飲食チェーンやホテルチェーンなど約500店舗に導入済

■利用者のメリデメ
▷メリット
・お店でどのQR決済サービスが利用可能であるか意識する必要がなくなる
・複数の決済サービスを利用する必要がなくなる
▷デメリット
・決済サービス毎の競争によってポイント還元などの恩恵に預かれているが、それがなくなってしまう恐れがある

■導入店舗のメリデメ
▷メリット
・複数の決済サービスの導入の必要性がなくなる
⇒手続きや契約料が減る
▷デメリット
・QR決済サービスの会社の系列や提携店の場合、自社の決済サービスを利用してもらいたいが、プラットフォーム化されることで、ユーザーへの押しが弱くなる

■事業者のメリデメ
▷メリット
・ターゲットとしているものはユーザーが非常に煩雑に感じている部分であり、とても需要がある
⇒外国人旅行客はあまり現金を持っていないので多く利用される
・全国展開に成功した場合、日本のQR決済市場を独占する事ができる
▷デメリット
・競合との差別化が難しい
⇒先行者有利の世界になる
・クレジットカードやRFID(交通系)決済など、QR決済以外にも競合となるサービスがある

■今後の展開・課題
・提携するQR決済サービスの数を増やしていく
・サービスを利用出来る店舗を増やす
・競合に負けないサービスを提供する
⇒先行者有利の世界のため、お金を掛けてでも先行してサービスを浸透させる事が大事
・駐車場やロッカーなどでのQR決済を可能にする『決済+』の事業拡大

■考察
・電子決済の市場は主にクレジットカード、RFID決済、QR決済の3つであるが、クレジットカードが高額の消費、残り2つが低額の消費と棲み分けがされていくと考えられる
⇒QR決済はRFIDとの競争が激しくなるのではないか
・クレジットカードでいうVISAやMasterCardのようにクレジットカードの種類に関係なく使える事はユーザーからするとかなり利便性が高い
⇒QR決済サービスにも同じ事が求められている
・QR決済サービス会社は市場独占に向けてコストをかけて取り組んでいるため、提携が難しいと考えられる
⇒ただし、既にpaypayと契約出来ていることから意外と実現の可能性はある
・実現性や競合との争いなど課題は多くあると考えられる
⇒サービスの内容としては今後必ず必要なものであり、市場を独占出来るか他社にされてしまうかで今後の展開が180度変わってしまう

■企業
LinkTrustPay(リンクトラスト・ペイ株式会社)

▽参照:FUNDINNO

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