米雇用統計2019年5月を読む~米国の長期的な産業構造についても解説

今回は先日出てきた5月分の米雇用統計について書いていきます。

雇用統計は産業別に全150項目以上にわかれており、速報性が高く、各産業別の現在の景気動向を素早くとらえることができる指標です。


今回の記事ではまず足元の雇用統計について考察するとともに

1939年からの長期データを眺めることで米国の雇用から産業構造全体も見ていきたいと思います。


(子供の急な発熱のため記事更新が遅れました。すみません。)

とりあえず、まずは足元の状況からみていきましょう。


米雇用統計2019年5月 概況

5月非農業部門雇用者数(季節調整済み)は前月比7万5000人増

4月は速報値26.3万人増⇒確報値22.4万人増 に修正

平均時給は前月比0.2%増、前年同月比3.1%増


この雇用統計を受けて「雇用ペースの落ち込み」「景気後退の可能性」を懸念する声が出ています。

ですが、実際の個別数字をみると必ずしもそうとも言い切れません。

とりあえず、そのあたりもふくめてもう少ししっかりみてみましょう。


米雇用統計 2019年5月 大・中分類セグメント増減表

以下の表では足元の雇用統計のうち、どのセグメントで人員が増えたか、減ったかを示しています。

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