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かもしれない

『ヨシタケシンスケ展かもしれない』に行ってきた。

『りんごかもしれない』はなんとなく知っている絵本だった。テレビか書店で見かけたのだろうか。他の作品は知らないまま展示を見ることになる。

基本的に写真撮影可!SNSにアップ可とは書いてなかったので、ここには載せないけれど。

・カブリモノシリーズ
筑波大学大学在学中に制作したカブリモノシリーズ。何点か立体作品が展示されていた。絵本作品とは違う、なんというか、生々しさ?若干の恐怖?を感じた。特にAURORA(頭部からマヨネーズとケチャップを投入して肺で混ぜる)とHOOK ME(頭のフックでどこでも宙に浮ける)が刺さった。

・壁一面のスケッチたち
他の人に見られないようにするために、どんどんイラストのサイズが小さくなっていったらしい。イラストだけではなく、日常のささいな思いや感じたことをメモしてあった。こういうものを拾い上げられる人に私もなりたい。

・体験展示コーナー
天国のふかふかみちと地獄のとげとげいす。流石にいすは痛そうで座れなかったけれど、ふかふかみちは踏んでみた。ふかふかしてた!

・原画などたくさん
絵本を作るにあたり、テーマを突き詰めて考えて、メモがされているのを見た。

『どんな状況でもどんな不自由な境遇でも人は何かを選ぶことができる。生きてさえいれば。その時いろんな視点を持っていると選択肢を増やすことができる』

『どんな世の中でも大事なことは自分の頭で考えて選ぶ力を持つことだ』

『どんなところにもたのしいことはかくれている。そのさがしかたはちょっとコツがいるかもしれないけど毎日ちょっとずつ探す練習をしているとだれでもかならず上手になる』

これ、絵本作成の過程で出る言葉!?
大人にも刺さるフレーズがたくさん合った。

原画を見られたのも嬉しかったけれど、心に響く言葉たちに出会えて良かった。絵を描くだけが仕事ではないんだよな。伝えたいことを煮詰めて煮詰めて、それを形にしてくれているんだ。

・感想
りんごかもしれないしか知らない私でもじっくりゆっくり楽しめた展示会だった。絵本作家のイメージが変わった。ただ可愛いイラストを書くとか、子供受けするような話を作るとかではなく。伝えたいテーマを自分の中に落とし込むところから仕事が始まっているんだなと思った。

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