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障害のある子は「学ぶ方法が違う子」。「学べない子」ではないんですよ。

自閉症の人は、言葉とかスキルを成長に伴い人や環境との関わりの中で自然に獲得していくんじゃなく、一つ一つ個別に「彼らのわかる方法」で学んでいくんだよね。自閉症の人が一斉授業よりも個別の支援からの方が学べる事が多いのはその為。

例えば息子の場合、人の目を見て話を聞くことが全くできなかったんだけど、自閉症じゃない子は「目を見て話をききましょう」のトレーニングをしなくても、それが成長と共にちょっとした大人の言葉かけ等によって自然にできるようになるよね。

でも多くの自閉症の人は、ソーシャルスキルトレーニングなどで「目をみましょう」を学びそれができるようになっていくんだよね。で、それができるようになっても、「他の人の表情から言葉のコミュニケーション以外の意図を理解する」っていうのができるようになるには、また違うトレーニングやセラピーが必要になる。ずっとその繰り返し。

今では息子は目を見ながら会話ができるけど、それはそんな「息子の学び方に合った方法」を繰り返してきてやっと得た「スキル」なんだよね。

最近、息子はよく「この子は目を見て話せるから自閉症じゃない」って言われる事があるんだけど、自閉症の人が自閉症じゃない人と同じ事を同じ様にできるのは、一つ一つ丁寧に学ぶ事で習得された”Learned skill”なんだよね。

これは、障害があるっていうのは他の人には当たり前な事を「当たり前」にする為に障害のない人以上に頑張りが必要っていう事でもあるんだよね。だから毎日過ごすだけでも疲れちゃう…。

日本では、LDは学習障害=Learning Disabilityだけど、

アメリカでは、自閉症などの発達障害に限らず障害のある子達のことをLD「Learning Differences」=「学ぶ方法が違う子達」って言ったりもします。

発達障害の子は「学べない子」じゃなく「学ぶ方法が違う子たち」。だからその子に合った方法が必要なんだよっていう事を多くの人に知ってもらいたいなぁという想いを込めて書いたのが、今日のnote。

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