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生きるの下手だからスポーツカーになりたい。




「効率が悪い人 特徴」でググる。








結果、
・デスク、PC内の整理整頓ができていない人
・メールやチャットを常に気にしている
・完璧主義
・ミスを引きずってしまう
・スケジュールを立てずに作業している

などなど、液晶パネルは見ている僕の事を全く気にせず言いたい放題言いまくってくる。全部思い当たる節があるせいで、全部身体にぶっ刺さって、自己肯定感なんてこれっぽっちもあったもんじゃない。
 自分がスマホを初めて手にしたのは高校入学直前だったけど、その当時、コストパフォーマンスとかタイムパフォーマンスとかを社会全体の雰囲気として今ほど徹底的に追求される時代ではなかったと思う。(自分が社会に出ていなかったから気が付いていなかっただけかもしれないけど…)


 大学生になった頃、バイトは結構ゴリゴリやっていたけれど、それでもお金はないけど時間はある!みたいな生活を過ごしていた。
お金がないから新幹線なんて乗ってられないし、でも時間あるからどっか行きたいし、じゃあ自転車で行くか!の勢いで地元の三重県から東京を目指した。結果、静岡の茶畑で左右前後どっちがどっちか分からなくなり、バイトの予定の都合上、致し方なく引き返してきた。
 いま振り返ると、バカなことしてたと思えるけれど、「バカだった」以上には話を広げようがないほどむっちゃ有り余る時間を生産性のない事に使い込んでいた。


社会人になって、仕事をするようになると、
一気に自由な時間はなくなったけれど、学生の頃よりお金の余裕ができた。時間とお金の関係性が一転して時間より、お金の力で解決した方が話が早い事が多くなった。
 具体的には、学生の頃だとハンドメイドでカバンとか作っていたけれど、何ヶ月もかけてカバンを作るくらいなら、どっかで買って他事に時間を使った方がいい!という感覚に変化していった。

時を中高生の時代まで巻き戻す。

自分は本当に昔から不器用だからこそ、
将来が厳しいと言われているニュースを見るたびに、なんとか今の時代に食らいついていかないといけない!ってゆう、自己暗示を無意識の間にいつもかけていた。

そんな自己暗示が強くなればなるほど、
何もできないくせに完璧主義になり、
無茶な事をするようになり、
それができない自分に嫌気がさし、
自ら自滅するように悲観的になっていた。


常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションのことだ。(アルベルト・アインシュタイン)
なんてゆうけれど、実際に自分はその通りだと思う。18歳の頃から数えると、もう今年で9年経つことになるけれど、その頃から悲観的になってしまう時のロジックは全く変わっていない気がする。本当にもうこれについてはテンプレートが出来上がってしまっている事だから、どうしようもないなと思う。



今の世の中は、昔のガソリン臭い車より、低燃費でスタイリッシュな車の方が絶対的に人気だ。
同じように、節約が上手いとか、無駄な事をしない人スマートに仕事のできる人が世の中で評価されることがどんどん過激化しているように感じる。

でも、世の中にそれしか評価軸がないのであれば、冒頭に書いた自分みたいに効率の悪い人は本当に生きていられない社会だなと思う。
時代を遡れば、燃費の悪いスポーツカーがどんな車よりもカッコいい!ってなっていた時代があったはず。一般的には今の時代、低燃費でスタイリッシュな車の方が好まれるのかもしれないけれど、でも車と言えばスポーツカー!という車好きな人は今でも沢山いる。
だから、効率の悪い自分みたいな人は今の時代に評価されている電気自動車やハイブリッドカーみたいなカッコ良さを求めるのではなくて、昔ながらの燃費が悪いスポーツカーのような生き方を目指す方が生きやすいのではないかと思う。
(時代の流れに逆行するような事なのは100も承知)

では、そこを目指すにあたって大事な事がなにかというと、どんだけ燃費が悪くても自己肯定感を高く保つ事だと考える。
自分みたいに効率の悪いタイプの人は、何かある度にすぐに落ち込んだり自分自身を責める方向に走りがちだけれど、スポーツカーはどんだけ燃費が悪くても絶対にそんなことしないと思う。
むしろ、自分はヒーローだ!かっこいいんだ!と言わんばかりの表情を見せ付けてくる。こんなことできるやつは絶対に自己肯定感の高いはずだ。

だから、社会で生きていくために、効率の悪いところを改善していこうとする事ももちろん大事だけど、ある程度効率が悪い事は自分が自分である限り仕方のない事だから、パワフルに堂々と生きて、自己肯定感を高く保って生きられるようになる方向を目指していきたいと思う。
だから僕は、スポーツカーになりたい。

By  なべ。



















 

 
















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