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【絵本レビュー】 こうさぎファーン はじめての ふゆ

ゆきはふわふわとして きれいなものよ
でも とてもつめたいの

生まれて初めての冬をむかえる子ウサギの物語。

他の動物たちは冬支度で忙しいのに
子ウサギのファーンはかくれんぼをして遊んでいます。

そのうち弟が見つからなくなって・・・
冬の心細さも伝わってくる絵本です。

こうさぎファーン はじめての ふゆ
ジェーン・シモンズ 作
吉井知代子 訳
文溪堂

雪を初めて見たのはいつだったろう?

父方の祖父母は、冬になると1メートルは雪が積もる山奥に住んでいて
お正月になるといつも父方の祖父母の家で過ごすことになっていた。

普段は雪なんか全然降らない街中に住んでいたので
ちょっとした雪でもテンションがすごくあがった。

弟と二人で「雪だ!雪だ!」とはしゃいでいたのを覚えていたからか
高校生くらいになっても、毎年雪が降ると祖母から

「すっごい雪が降ったんで。一面の銀世界よ。」

と電話がかかってくるのだった。

年頃になると雪に興味なんかなくなってきてるんだけど
祖母の嬉しそうな声を聞くと、なんだかこちらも楽しくなってきたことを覚えている。

「冬休みになったら行くからね」って言うと
「学校やこ、行かんでええが。早う帰ってきんさい。」

祖母はもう亡くなってしまったのだけど。
雪が降ると、あの時の声を思い出す。


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