見出し画像

大輪の花

暑い夏の日に精一杯
誰よりも高く背伸びして
色鮮やかに自己主張した

それは自分の子孫のためであり
自分のためでもあった

輝きを失ったあと
選ばれた者たちだけが
熱の残る中精一杯
来年のために準備をした

眩しい夏の太陽の下
足元の土をじっと眺めながら
静かにその時を待っていた

それは自分のためであり
誰かのためでもあった

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?