見出し画像

タイフェスティバル2022の見どころ

タイフェスティバルとは

元々「タイ・フード・フェスティバル」として始まった、毎年代々木公園で行われるタイ料理あり、物産あり、ステージありの大イベントです。2日間で30~40万人を動員する超人気イベントで、原宿駅のホームは混雑し、飲食店には長蛇の列、会場内では座るところを探して右往左往するほどでした。2020年は時節柄中止となってしまいましたが、2021年は「タイドラマフェスティバル」としてオンライン開催となりました。
今年も引き続きオンライン開催となりましたが、「タイフェスティバル」の名前が戻ってきました。

2022年の開催ですが、「ご近所タイフード」「ご近所タイマーケット」の2企画は5/1(日)~5/31(火)の1ヶ月間、詳細は以下のサイトの「EATING」「SHOPPING」を御覧ください。

個人的にはSingha BeerのTシャツ抽選付きセットが気になっています。Singhaはここ10年以上ブランディングに熱心なので、当たるTシャツも多分格好いいだろうなあと想像しています。

で、2022年のタイフェスティバルの見どころは

今年も昨年に引き続きオンラインでの開催となりますが、「T-POP」と銘打たれたとおり、第一線のミュージシャンを集結させています。
5/15(日)日本時間14:30から、彼らのステージがFacebook等で配信されるようです。

もし代々木公園での開催だったら、さすがにこの顔ぶれを一気に見せるのは難しいでしょうから(見たいですが)、オンラインの特性も織り込んだ上で可能な限りの編成を組んでいただいたように思います。一方で、一部の出演者が東京に集結しつつあるという噂もあり・・・どんな配信が見られるのか、全く見当がつきません。

こちらの記事での見どころが非常に良くまとまっていたので、是非ご一読下さい。

2019年までの出演者は伝統音楽、ルークトゥンモーラム、ポップスと、概ねバランス良く配置されていましたが、今回はポップス、しかも今のポップスに完全にフォーカスしています。昨年もタイドラマブームを迅速に捉え、イベントに反映させていたので、今年はこの次に来るであろうタイポップブームを強力にプッシュしたいのだろうと思います。いずれにせよ、今のタイポップはおそらく多くの方の想像よりも進化、洗練されており、それをまとめて体感できる機会は日本ではなかなかありません。タイのフェスに参加するのも難しい昨今、すでにファンの方はやきもきされているでしょうし、そうでない方にとっては新しい選択肢や推しを増やす絶好の機会です。

ちなみに「T-POP」という言葉ですが、大使館主催のこのイベントで大々的に使われてしまったため、台湾音楽界隈がざわついた、という話をちらっと聞きました。トルコやタンザニアはわかりません。
ただ、タイ国内では徐々に使われてきた言葉ではあり、T-Pop Wikiなどのサービスにも反映されています。

出演者紹介

Stamp

タイでの足場をしっかりと固め、日本の音楽事務所、レコード会社と契約し、積極的に日本人アーティストとのコラボを進めているStampさん。関係者もファンもみんな「Stampさん」と呼んでいるので、もうこの際日本での芸名を「Stampさん」にしちゃえばいいのに、と思わなくもないですが、ミュージシャンとしての自身の活動と共に、プロデュースワークなど多方面で活躍しています。日本で言うと星野源みたいな位置づけと考えるとわかりやすいでしょうか。わかりにくいですね。

直近の作品「เจ้าอารมณ์」での共演相手は、ルークトゥン歌手、ドラマでプムプアンを演じたこともあるパオ・パオワリー。レーベル間の共演の敷居が低いタイにあっても、インディーポップとルークトゥンの共演はほとんど例がなく、あらゆるところで垣根をぶち壊しているStampさんに拍手を送りたいです。

ちなみに今回は、最近はBE: FIRSTのプロデュースでおなじみ、あのSKY-HIこと日高さんとの共演ということで、何がどうなるのか全く予測がつきません。「Don’t Worry Baby Be Happy」はやるんでしょうけど。

Stampが気に入ったら

Stampさんとも共演しているSingto Numchokというポップス職人がおりまして、日本にも数回来日しています。キャッチーな素晴らしい曲を書く人ですので、是非チェックしてみて下さい。

Ink Waruntorn

Inkと書いて、「イン」と発音して下さい。ぽんぽこの高木ひとみ○とは関係ありません。「Eyes Don't Lie」などオーソドックスなポップスを可愛らしく歌う人だなと思っていたのですが、最新作の「Ink」では印象が少し変わって、歌の上手さが前面に出てきたように思います。ちょっと昔のメジャー歌手の雰囲気も纏い始めています。

ちなみにInkについてはこちらを読めばOK。

Ink Waruntornが気に入ったら

彼女の曲を手掛けるTan Liptapallopがなかなかの手練れで、彼自身もアーティストとして活動しています。いい曲書いてます。

Tilly Birds

シンプルで親しみやすいロックトリオのTilly Birds。「คิด(แต่ไม่)ถึง (Same Page?)」の大ヒットで一躍人気者になりました。彼らの曲はこちらにまとまっていますので、是非ご覧ください。

ちなみに、F.Heroとも共演をしていまして、私はこの曲大好きです。

Tilly Birdsが気に入ったら

ちょっとひねったところでTemp.はいかがでしょうか。音作り自体は奇を衒っているわけではないのですが、ひねくれたポップセンスが楽しいバンドです。PVがどれも頭おかしいので良さが伝わるかどうか・・・。

4EVE

オーディション出身のガールズグループというと、そこはかとなく初々しさをイメージしたりしますが、「オーディションじゃなくて徴兵じゃねえの?」というぐらいゴリッゴリのガールクラッシュ系です。ネットでは「ヤバい」という声がしばしば上がっていましたが、ヤバいですどうぞ。

メンバーはこちらでご確認下さい。

ステージのシリアスなダンスに対し、ステージを降りるとこんな感じらしいので、そのギャップのデカさがまた魅力です。

4EVEが気に入ったら

タイのアイドルシーンはかなり成熟しているので、様々なタイプのグループが存在します。4EVEと同じくガールクラッシュ系ならAR3NAあたりになるのですが、解散した日本のアイドルPassCodeのプロデューサーがタイで続きをやってる!と評判のDeadkatを紹介しておきます。

4MIX

なかなかにクセの強い4人組。K-Popのフォーマットに則ってはいますが、一度見たら脳にこびりつく妖しさは凄まじいです。今回は日本語詞で歌うということで、タイ語テキスト等を書かれているそむちゃい吉田さんに依頼があったようです。普段ルークトゥンしか聴かないというそむちゃいさんの詞の仕上がりに期待が膨らみます。

4MIXが気に入ったら

さすがに4MIXに比肩する個性はなかなか存在しませんが、「もう少し薄味でもいいかな・・・」という方にはATLASを推薦しておきます。まだ仕上がりきっていないところもありますが、前述の4EVEの事務所の後輩にあたり、これからの活躍が期待されます。育て推し嗜好の方にはたまりませんね。

Bright - Dew - Win - Nani

この名前だけを聞いても「?」となる方がほとんどだと思いますが、F4(花より男子)Thailandの出演者と言えばピンと来る方もいるのではないでしょうか。BWDNと略したりするようです。

Performing Artistsということで、このあたりの曲は歌ってくれそうな気はするのですが、何を見せてくれるのか期待しましょう。

BWDNが気に入ったら

タイドラマといえば「2gether」、2getherといえばScrubb、ということで、Scrubb聴きましょう。いいバンドです。

Bell Warisara

「インフルエンサー系アーティスト」などと呼ばれていますが、遅かれ早かれ皆そうなる時代が来ると思われます。事務所規模の問題もあり、自力で動かざるを得なかった側面もあるのかもしれませんが、先駆的なアーティストと言えるでしょう。本業でもきちんと評価されており、JTMAのBest New Artistにもノミネートされています。

自身の曲も良いのですが、Youtubeには様々なカバー曲を上げており、そちらも捻ったアレンジで楽しませてくれます。

ちなみに今回、Bellによる「まるダンスチャレンジ」が開催されています。何かいいことがあるかもしれないので是非ご参加下さい。

Bell Warisaraが気に入ったら

InstagramなどSNSを駆使して活動するアーティストの中から、Pam Anshisaをご紹介します。元々アイドルグループで活動していましたが、2019年にソロデビューしています。音はR&B寄りで、高い歌唱力を聴かせます。

Ice Paris

俳優として知られるIceですが、シンガーとしての経歴も長く、Nine by Nineのメンバーとしても活躍していました。K-POPというかLDH系というか、男性アイドルポップど真ん中のフィールドで活動をしていますが、安定した実力を発揮しています。

Ice Parisが気に入ったら

Nine by Nineでの盟友、Jaylerrはいかがでしょうか。イケメンで王道、お好きな方は必ずはまると思います。

様々な切り口からタイポップに触れることができる今回のイベント、元々タイ好きな方もそうでない方も、今のタイポップをまとめて知るチャンスです。私も期待して待ちたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?