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ONE MUSIC CAMP 2022が最高でしたまじで

友達数人と示し合わせて行ってきましたONE MUSIC CAMP。兵庫県三田市の山中で行われる2日間に渡る音楽フェスです。私はサマソニ数回、メタル系フェス10回ぐらい、国内系数回、あ、あと伝説のウドーストックも行きました、というレベルのフェス初心者ですが、いやまじで最高でした。これ多分口コミで年々チケット取れなくなってくだろうな、という予想しかできません。行けてよかったです。

ONE MUSIC CAMPの素晴らしいところ

  • 人口密度がちょうどいい
    フェスといえば移動時に長蛇の列ができるのが当たり前ですが、移動は極めてスムーズです。もちろん入場制限などありませんし、その気になれば最前も余裕です。人気アーティストでも前方の圧縮などなく、皆思い思いに楽しんでいました。

  • スポンサーがいない
    ちょっと信じられないのですが、この規模のイベントをノースポンサーで実現した主催者には頭が下がります。いらねえノベルティを配られることもなく、快適に過ごせます。

  • 出演者が普通にウロウロしてる
    動線が限られてるので普通にアーティスト歩いてますし、何なら酒買ってます。喫煙所にもいっぱい来てましたね。

  • 場所が良い
    外界と隔絶された山中なので、レイブのような雰囲気です。Yonlapaのスタッフと「チェンマイやチェンライの山みたいだねー」なんて話してました。ただ、里山の奥ではあるのですが、周辺には民家もあります。「自治体との交渉」というとスマートですが、言葉を選ばずに言うと、わけわからない奴らに日常を変えられたくないジジババの説得ですから、最初は相当大変だったろうと思います。地元の協力と運営への感謝が尽きません。

  • 客層が良い
    これ、前述の人口密度も影響していると思いますが、とにかくトラブルがなかったです。大体どのフェスでも何かしら揉めてますからね・・・。運営の努力、子供連れの多さ、参加者の意識の高さによって、ステージを最大限に楽しめます。私の目にした最大のトラブルは、喫煙所に成人男女5人のグループがいて、1人の男性が「キモい」か何か言われたらしく泣きながら仲間に抗議していたことでした。そのとき私含め3人部外者がいたのですが、めっちゃアイコンタクトでニヤニヤしましたね。

  • プールがある
    フェスにプールがあるの、単純に最高じゃないですか?

  • フードのレベルが高い
    テキ屋やコンビニ的な出店はなく、こだわりのある店が並んでいました。カレー、バインミー、まぜそばを食べましたが、いずれもおいしかったです。

先人からの教訓

今後ONE MUSIC CAMPに参加される方のために書き残しておきます。

  • 足元はトレッキングシューズ推奨。少なくともつま先をカバーしているスニーカー等を
    キャンプされてる方とかはまた事情が違いますが、ステージ以外はほぼ全部傾斜、舗装されていない部分もあります。天気が良いと舗装部分にも砂が乗り滑りやすくなっていました。サンダルの人も多かったのですが、見てると結構足をグニってました。スニーカーでも良いのですが、横滑りに強いトレッキングシューズ推奨です。ただでさえ一日中坂路調教状態なので、体力温存のためにもおすすめします。

  • 黒い服はなるべく避ける
    ハチやアブに刺されるリスクを下げるためです。知人が黒Tでアブに刺され、他の知人は黒リュックにずーっとアブがたかっていました。理由は諸説あるみたいですけどね。

見たアーティスト

さすがに全部見る体力がなく、休み休みではあったのですが、チラシの裏的に一応書き残しておきます。よくこれだけいいアーティストをブッキングしたな、というのが感想です。

DENIMS

すごくキャッチーな曲をやる人たち。リハでやってた曲がメチャクチャ格好良かったんだけど、あれ何?

downt

downtとdownyって良く対バンすんの?と思いつつ見たらすごく良かった。マスロックっぽいアプローチもありながら要所要所で音の壁をバーンと作ってくるので中だるみゼロ。100人ぐらいの狭い箱で見たい。

the band apart

うまい。めちゃくちゃ安心して見れる。曲も野外フェスにぴったり。

水曜日のカンパネラ

圧巻。エンタメの極み。エクストリーム幼稚園の先生。フロントマンって鍛え選ばれた人間しかなれないんだなと改めて。変な歌詞でEDMをやるユニットという認識でしたが180度認識が変わりました。

YONLAPA

他のお客さんが「ギターの音色がすごいんだよ」と言ってましたがその通り。最初の2曲はPAが悪く、アーティストも客側もギクシャクしてましたが、3曲目でノイナーがギターのみで歌いだした瞬間客席の空気が変わりました。その後PAも安定し、最後の曲の後のお客さんの幸せそうな顔が印象的でした。なんかメンバーみんなシャイで可愛いし、応援したくなるタイプのアーティスト。

ドミコ

サンプラーでリアルタイムであんなことできんの!?すげえ!

downy

downtとdownyって良く対バンすんの?と思いつつ見たらめちゃくちゃ上手い。上手すぎてお客さんも呆然としてました。映像つきで変拍子かましまくる先人としてはTOOLやMESHUGGARなどド変態がいるので、さらに変態度を増していただきたい。

浪漫革命

人気があるのもうなづける。おじさんGROUND NUTSを思い出しちゃいましたよ。

サニーデイ・サービス

貫禄。3人なのに分厚い。サニーデイで子供が踊り狂っているのを見て幸せな気持ちになりました。

奇妙礼太郎

立ちかけた客を座らせてのステージ。歌いだしてから曲止めて顔ハメさせたり自由なんだけど、ちょっとジョアン・ジルベルトっぽい佇まいもあったりしてズルい。「ラジオ体操の歌」ってあんないい歌だったんだなあ。

蓮沼執太 & ユザーン

ブラジリアンフュージョンあり4つ打ちありドラムンベースありポエトリーリーディングあり何なら「海洋地形学の物語」みもあり。一番踊れました。

Jam Fuzz Kid

裸。ロックの初期衝動って感じでニコニコ見ちゃいました。

jizue

とにかく楽しそうに演奏してたのが印象的。ドラムはFox Capture Planの人だったのね。野外フェスにぴったりの爽やかさ。

CHAI

徹底して作り込まれている印象。リハというかほぼ本ステージでDaft PunkのGet Luckyの替え歌やってたのに象徴される80年代寄せ。スネアのチューニングがかなり低いと思ったら、卓でエコーかけて80年代の音にしてた。世界に打って出るには体の絞り込みをはじめここまでしないといけないのか、BABYMETALに通じる戦略性を感じました。ちょっと「パリピ孔明」のアザリエ編を想起したりもしちゃいましたが頑張ってほしい。

ego apartment

とにかく曲がいい。USインディーズとかすごく聴いてるんだろうなという印象。演奏技術は伸びしろだらけだけど、先が期待できそう。

礼賛

この出音のメジャー感は何なんだろうか。休日課長の役割の重要性がよくわかりました参りました。サーヤが思った以上に歌えてたのでびっくり。それにしてもなぜグループ魂のようなステージネームつけたんか・・・。権利?

翌日仕事だったのでここで退散。5時間半かけて東京に戻りました。本当に楽しかったのでまた参加したいです。一緒に行っていただいた皆さん、現地でお会いしたみなさん、ありがとうございました。

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