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【中学受験】麻布中学校校長の説明@早稲田アカデミー(2023年10月)

早稲田アカデミーさんの麻布説明会に参加しました。

前回、8月に開成中学校の説明会に参加し、早稲田アカデミーの資金力と講師の方の勢いに驚いたところですが、今回も平日にもかかわらず、300、400人以上いたでしょうか、大盛況でした。

開成の説明会は日曜日だったこともあり、男性の方が2-3割前後いたような感じがしましたが、今回は平日だったので、少し減って1割前後でしょうか。

それでもおそらく一昔前からすると、男性の参加率もあがっているのではないでしょうか。

また、マスクを着用されている方が非常に多くて、おそらく、6年生の受験まで3か月強の親御さんが結構来られているのかなと思いました。

ひそひそ聞こえてくる話も、「安全サイドを考えて、どこを安全校として受験しよう」とか、「先生に相談したが、なかなか成績が上がってこない、間に合わない」とか、後ろ姿しか見ていないのですが、どこか、皆さん深刻な感じがしました。

また、開成とは少し来られている方々も違う感じがして、先入観もあったかもしれませんが、どことなく、少し洒脱な感じもしました。

平校長のご説明

平校長からご説明があって、麻布中学校のHPにある説明と同じような内容なのかなと思っていたのですが、そうではなく、学校の歴史、目指しているところ、ファシリティ、授業、課外授業etc、聞きたいことをテンポよく、お話しいただいた感じがしました。

麻布の矜持のようなものを感じて、自由闊達な学校で有名な学校として、開成とはやはり少し違う形でご説明されていたなという印象です。

あとで、早稲田セミナーの先生が、「麻布は、日本一のアクティブラーニングの学校です」という表現をされて、かなり納得のいく説明だなと思いました。

以下、個人的に面白いなと思ったポイントです。

【校風】

  1. 週刊ダイヤモンドで特集されていた、「中高一貫校・高校大学合格力ランキング」などには、ほとんど麻布は上位にこない。麻布はそのようなところを目指している学校ではなく、価値観として異なる。

  2. 創立者は、江原素六氏であり、1895年に設立。江戸幕府末に、幕府講武所の教授であったが、新政府に逆らい、戊辰戦争で沼津に逃げ、その先で、いろいろな事業を興し、学校も設立。クリスチャンになり、宗教の伝導にも従事。衆議院議員にも選出、最後は、貴族院にも。

  3. 自由闊達・自主自立の校風。愛と誠が基礎であり、新しい道を開くという教育が根底にある学校。愛と誠を実現するために、環境としての「自由」があり、「新しき道 先かけゆかむ」の実現のためにも、チャレンジする「自由」がある。単に、校則がないということではなく、お互いの自由を尊重できるための「自律」ができる子供が麻布向き。麻布学園が目指すものは、「個の確立」と「人格の陶治」。

【ファシリティ】

  1. 校舎は築90年だが、最近はwifiも完備。基本、弁当だが、食堂もあり。

  2. 東急鵜木駅近くの多摩川の河川敷に野球等ができる二面グラウンドあり、5・6時間目などの体育などで利用。

【授業】

  1. 中学校から高校2年生まで、剣道か柔道が必須。

  2. 英語は、週1だが、少人数制のネイティブによる授業を実施。

  3. 理科は、物理・化学・生物・地学に分けて最初から学習。

  4. 社会は、最初、世界という地理と近代史などを混合した授業からスタート。

  5. 男子校だが、技術・家庭科もあり。

  6. 体育も重視。エネルギーが余っているので。

  7. ipadを一人一台購入して授業などに利用。

  8. 記述によるアウトプットを重視。徹底的に自分の頭で考えて、書くことによって表現する教育。(中学卒業協働論文、高1社会科基礎課程修了論文、全学年での論集)

  9. 教養総合という授業を開始。土曜日に選択授業(語学、人文、科学、芸術、スポーツなど)

  10. 1学年7クラスで、正副の2名の担任制。専任教員の年齢構成は30、40代が多い。女性教員も増加。

【国際交流】

  1. 国際交流活動(カナダ、韓国、中国、ガーナ、シンガポール)。教師が引率して休みにホームステイして授業に出席(双方向)。

【進学実績】(おおよそ)

  1. 東大2-3割、東工・一橋1割、慶応・早稲田1割ずつ、医学部1.5割、京大0.5割、芸術系等少々

  2. 現役進学率は50%少し。


以 上


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