愛のレキシアター「ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ」感想

3月30日(土)の18:30の回を観劇しました。

もともとレキシのゆるいファンで、フェスで稲穂初体験後、ツアーで近くに来たときなどにコンサート参加していました。(5月の名古屋も行きます!)

なので、レキシの曲のミュージカルと聞いて、

行かねばならぬ!!

という昂りと

え……どんな感じになるの……?

という疑問がわきましたがチケットが取れたのでオリックス劇場まで。

山本耕史さんも松岡茉優さんも有名な俳優さんだし八嶋さん藤井さんというお笑いどころ、若手の乃木坂井上さん刀剣乱舞の佐藤さん、あとはすみません分からないですがきっと脇を固める大御所に違いない。

きっとクオリティに問題はないだろう。多分。


前置きが長くなりましたが、大千穐楽も終わったのでネタバレありで参ります。



これはミュージカルか??

まず、池ちゃんの葬式(笑)からスタートしてその魂が八嶋さん演じる劇団シキブに乗り移るところからスタート。

映像からスタートするところもレキシのライブリスペクトっぽくて良いですね。

ストーリーは、主人公ひきこもりニートの織田こきんの成長物語。

小難しい話はあるけど、問題のレキシの曲の入りが

「さぁーこの曲からスタートです!」

「歌っていただきましょう!」

歌謡祭かな??

メタ発言も多く、これはミュージカルか?みたいなセリフもありましたが、確かに。

シチュエーションは曲ありきで脚本があるので、フリみたいなものがわかってレキシファンには面白かったですが、結構わからないものもあり、自分はまだレキシ初心者だとも感じさせられました。

うーん、音楽劇?はじめの設定を理解するので1幕が終わった感じはありました。

しかし、当たり前ですが全員歌が上手い。

ニートなのに歌上手いしめっちゃ声出てるさすが山本さん。

ともすればカラオケ大会になりかねないこの舞台をきちんと技術で締めてました。

あ、私が普段みるミュージカルは宝塚なので、手持ちマイクを使ってるのもなかなかの違和感だったのかも。

これは、誰が歌ってるか視覚的に見せる面では効果的だったと思います。


カオリコ様役の松岡さん、普段はお歌の現場に居なさそうなイメージでしたが、歌お上手でした。

きらきら武士もっと聴きたかったー!

八嶋さんの池ちゃん乗り移り具合半端じゃなかった。回しも存在感も文句なしMVP。

なんといっても高田さんと浦嶋さんの女帝コンビ!!

オリジナルとカバーを比べても仕方ないですが、凄まじい歌唱力で凌駕してました。

アケチノキモチはめっちゃ感動しました。

佐藤くんはあんまりソロなかったけど、KMTRはキュウソのヤマサキセイヤっぽくて一番原曲に近かったかも。もっと長尺で聴きたかった……。


レキシモチーフだけあってアドリブも満載、ストーリーもなんかいろいろあったけど何となく大団円。

曲が主役だから多少の強引な展開はまあ仕方ないかなと思ってみたり。

印籠もペンダントも曲を歌わせるための道具でしたしね!大変なことになった割にあっさり返ってきた印籠ね←

そして、蹴鞠の勝敗付けるの難しくない??ストーリー的に必要は無いけど、誰が✖︎か指差してわちゃわちゃしてて面白かったです。

あ、あと裏主人公と勝手に思ってる明智役藤井さんもさすがの役者。

「一方、そのころ!!」の台詞で沸き立つ会場。

八嶋さんが濃すぎて隠れることもあったけどそれが役柄的に良かったと思いました。


結果、見てよかったなぁと思える舞台でしたが、

二つ特徴として、

「レキシの曲がほぼ原曲で使われている」

「オチは完全に分かっている」


これが受け入れられないと微妙と感じるかもしれないという感想を持ちました。

だって、ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶですよ。

愛の始まりときたらあの曲しかないじゃないですか。そうでなくてもレキシファンなら稲穂が置いてある時点でお察しですよ!!

もちろん予定調和を楽しませていただきました。

あとは、せっかく舞台と役者が揃ってるからレキシの曲の編曲(思いっきりミュージカルにするとかオーケストラアレンジとか)も聴いてみたかった。印籠のソロは長かった……。

これは、パンフレットで原曲の強いこだわりを見せているので公式と解釈違いなので仕方ないですね。池ちゃんの死後、レキシをリスペクトして作った舞台というコンセプトを貫いていました。

カテコのまゆちゃん投げキッス連発でめっちゃ可愛かった推せる。

ダブルで挨拶振られてダダ滑って落ち込む佐藤くんにキュンとした。


最後に!これは映像化、円盤化は絶対無理!!アドリブ曲とか無いけど無理!!!(笑)




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