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SAPIXと日能研の比較 ⑭学校説明会

中学受験において、どこの中学校を最終的に受験するかどうかは、成績だけでなく、その学校が子供に合っているかどうかで決めると思います。
その判断材料の一つになるのが学校説明会ですが、中学校が主催する学校説明会は回数が少ないし、申し込むのが大変です。
そんな時は塾主催の学校説明会に行くとよいのですが、SAPIXと日能研ではこの点でも様々な違いがありました。

SAPIX
・中学校主催の学校説明会と似た内容が提供される
・場所は、中学校主催の学校説明会と同じ学校ホールなどで行われることが多い(御三家については、合同で外部のホールで行われることもある)
・中学校の説明の前に、SAPIXの教務担当からの説明が加えられる場合もある
・人数が多く、堅い雰囲気なので、質問はしづらい(中学校の先生ではなく、案内や受付にいるSAPIXの先生には質問しやすい)

SAPIX主催の学校説明会は、規模感は学校主催の説明会とそう変わりません。あまり人気のない学校の場合は、空席が目立つこともあります。

日能研
・「私学のナカミを知る会」という名前で開催される
・場所は、ほとんどの場合は、どこかの日能研校舎。その学校の近くの校舎である比率が高めだが、それ以外の校舎でもよく行われる。同じ学校が何度も日程を組んでくれる
・中学校主催の学校説明会のような堅苦しい雰囲気ではなく、少人数のこともあって、ゆるくフレンドリーな雰囲気で、質疑応答が盛ん

日能研の「私学のナカミを知る会」は、ミニ学校説明会のようなものなのですが、ネーミングが独特なので、初めは何が行われるのかよくわかりませんでした。
参加してみたら、学校のことが色々な面でよくわかる大変便利な機会だということがわかったので、その後は何度も参加しました。
同じ学校が別の日能研校舎に日程を変えて来てくれるので、都合をつけやすいのがよいです。


SAPIX主催の学校説明会は、SAPIXがどこの学校を推しているのかがわかるという特徴があります。
たとえば、御三家の場合はその学校で行われるのではなく、外部ホールで行われることが多いです。SAPIXの方で場所を押さえますから是非いらしてくださいね、ということだろうと思っていました。
さらに、御三家の場合は、学校からの説明が始まる前にSAPIXの教務担当からも入試についてなどの説明が加えられるし、SAPIXからのお土産の冊子があったりもします。この冊子の情報が有益でした。でも、御三家以外だとこういうプラスアルファの説明や冊子がないことが多いです。

日能研主催の学校説明会(私学のナカミを知る会)は、その学校がどれだけ一生懸命に生徒を集めようとしているかがわかるという特徴があります。
場所は基本的に日能研のどこかの校舎で行われるのですが、該当校舎から遠い学校でもわざわざ出向いて説明してくれたり、同じ内容の説明会を何度も別の校舎に来てしてくれたり、同じ校舎でも別の切り口からの話をしてくれたり、質疑応答を最後の質問まで時間を延長して対応してくれたり、といった熱意ある学校があるのに対して、通り一遍の事務的な説明を時間内で行って質疑応答は5分のみ、といった学校もあります。
小規模で自由裁量の部分が大きいので、学校側の考えがよく伝わってくるのです。

個人的には、SAPIXの学校説明会の方が、本物の中学校内で行われることが多いので、学校へのルート確認や建物などの雰囲気を見ることができる点がよいですが、
日能研の私学のナカミを知る会の方が、学校が身近に感じて細かいことを気軽に質問できるので、学校選びの要素集めが我が子に合わせて効率的にできる点がよいと感じました。

最近はどちらの塾主催でもオンラインでの学校説明会もありますが、オンラインでも上記特徴は当てはまると思います。SAPIXのオンライン説明会は堅めの雰囲気であっさり終わるし、日能研のオンライン説明会はチャットも盛んで質疑が多くて延長多めです。こんなことを聞いて大丈夫なの?というような質問もされますし、それに対する学校側の対応も千差万別で、興味深いし参考になります。



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