春水堂_代官山店行列写真

春水堂日本上陸を諦めなかったオトコ。

1983年に台湾・台中で創業、1987年にタピオカミルクティーが誕生した春水堂(チュンスイタン)は現在台湾国内で50店舗を展開中。世界観・品質・サービスを大事にする春水堂は全て直営です。

台湾・台中 現在の春水堂台湾本店

1987年に誕生してから瞬く間に人気となったタピオカミルクティー、ぜひ自分の国でも出店したい!と思う企業からのオファーは数知れず。春水堂は絶対に直営以外しない、海外出店はあり得ない・・・そんな噂もささやかれるほど。すべてのオファーを断り続けたオーナーが初の海外店舗を出店したのは2013年のこと。しかも日本。

現在春水堂の日本展開は「オアシスティーラウンジ」という会社が運営しております。当時「オアシスティーラウンジ」の社長として春水堂の日本1号店を立ち上げた関谷有三は飲食店で数々の成功を収め・・・た人物では全くありません!

自信で立ち上げた水道管洗浄のビジネスでアジア展開を検討している時に偶然立ち寄った台湾の「春水堂」が関谷と春水堂の出会いでした。

********関谷自身が語る当時を紹介させてください*******春水堂とのはじめての出会いは、出張の帰りに寄った松山空港の店舗でした。小さいながらも独自の世界観に強く惹かれ、また今まで飲んだことのないドリンクの美味しさに感動しました。スタッフの方の笑顔にも癒やされました。そして春水堂の大ファンになり、すぐ台中の本店にいきました。気絶しそうなくらいの格好良さ、ドリンク、食事のクオリティーの高さ、サービスの心地よさ、スタッフの方々の笑顔に完全に虜になりました。僕の一生を捧げても春水堂の発展のために関わりたいと心に決めました。その想いは、運命を感じるほどの直感に似た感覚でした。理屈ではありませんでした。今まで飲食業とは無縁、また春水堂とは何の繋がりもありませんでしたが、それでも勝手な思いながらも、絶対にどんなことがあっても日本に春水堂を開店させたいと一人で静かに覚悟を決めました。人生を掛けられるほどの湧き上がる感情を抱けることに自分でも驚く程でした。

その後、契約を結ぶことも、日本に春水堂を開店させるまでの道のりも、とてもとても長く、心が擦り切るような日々でした。台湾本部との交渉も今振り返ると気が遠くなるほど難航しました。当たり前といえば当たり前です。春水堂というこの世で唯一無二の素晴らしいブランドを、飲食業をやったこともない男に任せるなんて普通はありえない事です。でも、僕の想いは論理や理屈やお金じゃありませんでした。とにかくなにがなんでも春水堂の素晴らしさを日本人にもっともっと知ってもらいたい。運命であると決めたからには、5年でも10年でも諦めないと覚悟をしていました。

長い長い期間の交渉を経て、オーナーの広い心をはじめとして、春水堂幹部の皆様の温かな理解のおかげで契約を結んで頂けることとなります。契約した日は嬉しさよりも、春水堂の看板を背負うことに泣き出しそうな程の重圧を感じたことを覚えています。日本で失敗し、春水堂が撤退することになったら死んでお詫びをしても申し訳がたたない。何が何でも成功させなきゃいけないんだと何百万回も自分に言い聞かせました。
**********************************これは春水堂が日本に上陸するまでのストーリーのほんの一部です。関谷が春水堂を日本で展開しなければ現在のタピオカブームはなかったかもしれない・・・。

日本1号店代官山。オープン時は3時間待ちの行列ができるほどでした。

お茶の品質を守り、お茶の文化を継承しながらも革新し続ける姿勢は、日本の春水堂でも守っており、ドリンクやフードメニューにもあらわれています。また改めてご紹介いたします。

関谷は現在、マンション向けの水道メンテナンス事業を行う株式会社オアシスソリューションをはじめ、「春水堂」を運営するオアシスティーラウンジ、テイクアウト専門のティースタンド「TP TEA」を運営するオアシスティースタンド「スーツに見える作業着」の製造販売を行う株式会社オアシススタイルウェアの4社を束ねるホールディングスであるオアシスライフスタイルグループの社長を務めています。まさに、衣食住の領域でビジネスをしているわけです。

今日は少し長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました!

タピオカミルクティー発祥の春水堂





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