ヨーロッパ最大のマーケット～Porta Palazzo（ポルタ・パラッツォ）～

2023年6月10日 14:44

あなたは旅行に出かけたとき、必ず立ち寄りたいスポットはありますか？有名な観光名所？おいしいレストラン？絶景ポイント？
私は、地元のマーケットです！
色とりどりに彩られたそれぞれのブースにディスプレイされたカラフルな野菜や果物たち。見ているだけで生命力を頂ける気がします。見たことのない野菜や果物に興奮し、スーパーできれいにパックされたものしか見たことないお肉やお魚などが、その自然のままの形でドーンと野外で売られていることにワクワクする。こんな生活感が感じられるマーケットが好きなんです。

というわけで、今回はマーケットのお話です。
そして、実はトリノには知る人ぞ知るヨーロッパ最大のマーケットあるんです！

ポルタ・パラッツォの概要

「ポルタ・パラッツォ」の名前の由来

イタリア語で「ポルタ」は「門、出入り口、ドア」という意味で、「パラッツォ」は「宮殿、王侯貴族の館」という意味で、直訳すると「宮殿の門」となります。
ここでいう「宮殿」は近くにあるカーサデルセナート（別名ロンゴバルド宮殿。トリノで最も古い居住建物の 1 つ）に由来すると考えられています。

数字で見るポルタ・パラッツォ

トリノのポルタ・パラッツォは面積 51,300平方メートル、1,000人以上の行商人が集い、週に10 万人以上の人々が訪れるヨーロッパ最大のマーケットです。農産物エリアのほかに、世界中から食品やワインをはじめ、あらゆる種類の商品が販売されています。

野菜や果物など農産物を販売している366店、そのうち、100店ほどは直接生産者が販売しています。衣料品、花、雑貨など非食料品は350店、家庭用品は 34 店、靴は32店あります。加えて、屋外の食品の屋台は14店あります。

さあ！ポルタ・パラッツォへ行こう！

「ポルタ・パラッツォ」エリアごとに分析

ポルタ・パラッツォは大きく分けて①オープンエアマーケット、②室内マーケット、③ボルゴドーラ地域（バロン地区含む）に分類できます。

①オープンエアマーケット
＜販売品目＞果物と野菜、食品、履物、衣類、家庭用品、植物。
＜営業時間＞平日 7 時～14 時。土、祝前日 7 時～ 19 時半。

▻Area dei produttori agricoli（農産物生産者）のエリア
＜販売品目＞農産物
＜営業時間＞平日7 時～13 時。土曜・祝前日 7時～19時。
＜ホームページ＞https://www.facebook.com/MercatodiPortaPalazzo

②室内マーケット
▻Mercato Ittico（魚市場）
＜販売品目＞魚、魚介類
＜営業時間＞月～木7 時～13 時。金曜6 時半～13 時。土曜6時半～19 時半
▻Mercato V Alimentare
＜販売品目＞肉、サラミ、チーズ、生パスタ、ベーカリー、種子、動物用飼料
＜営業時間＞火～金 8 時～19 時。土7 時～19 時。
※午後の営業時間は店によって異なる場合があります。
▻Mercato dell’Orologio（時計市場）
市場の外壁にあるアンティークな時計が目を引く室内市場。
＜販売品目＞肉、サラミ、チーズ、生パスタ、ベーカリー、ペストリー、種子、動物飼料
＜営業時間＞火～金8時～19時。土7 時半～19 時。
＜ホームページ＞http://www.mercato4.it/stand

＜ホームページ＞https://anticatettoiaorologio.com/

▻Centro Palatino // Mercato Centrale Torino（トリノ中央市場）
4,500 平方メートルの建物は 3 つのフロアに分かれており、職人のワークショップ、アートプロジェクト、科学をテーマにした会議、本のプレゼンテーション、ショー、映画レビュー、美術史のレッスンなどの教室があり、大人も子供も楽しめます。
＜販売品目＞衣料品、履物、食品。
＜営業時間＞月～日 8時～18時
＜ホームページ＞ www.mercatocentrale.it/torino

③IL BALON（バロン地区）

1698 年、バロン地区ではすでに牛や農産物の取引の場であったようです。現在のバロン地区は、パリの「フリーマーケット」やロンドンの「ポートベロー」の様に、貴重な骨董品もあれば、安価な中古品やノミの市の両面を持ち合わせています。
＜販売品目＞アンティーク、ヴィンテージ、古着、本、中古品
＜営業時間＞毎週土7時～19時。

ポルタ・パラッツォに行くときの心構え

マーケットにありがちの治安の悪さは、このポルタ・パラッツォも例外なくあります。移民はまずポルタ・パラッツォを目指すと言われていたそうですが、現在ではモロッコ人、ルーマニア人、アルバニア人、中国人など移民が多く暮らしているようです。
最近では再開発が進みイメージは変わってきているとはいえ、様々な人種やバックグラウンドの人々が集まっているので、やはり高価な衣服やアクセサリーは避けたほうが良いでしょう。
私の場合は、時計と結婚指輪を外し、最小限の現金をリュックに入れ、お腹の方に抱える形で持っていきます。携帯電話もスリのターゲットになりやすいので気を付けてください。

さあ、スリ対策ができたら、後は思いっきりマーケットを楽しむだけ！
イタリアらしい食材を堪能してみてください！
私が訪れたのは9月でしたのでキノコがたくさん売ってましたよ！