人の役に立つ仕事って楽しい。

私は今日初めて、人の役に立つ仕事をする喜びを、身にしみて感じることができた。
なんの仕事をしたかというと、シンプルに地域清掃。神社を清掃していたら地域の方々から「ご苦労様」「ありがとう」「嬉しいわぁ」という言葉をかけていただき、温かい皆さんの表情を見てたまらなく嬉しい気持ちになった。私が、幸せだった。

これまで人の役に立つ仕事というワードに拒否感を抱いていた私。
接客業や営業という「お客さまへのお役立ち」をより意識する仕事をしていたのに、人の役に立つ幸せなんて綺麗事じゃん、と思っていた。いやむしろ、そんな業界にいたからこそ、お役立ちという言葉だけが上滑りしていた状態だったのだと思う。もちろん、目の前のお客さんが自分の接客や営業を通して喜んでくれたり感謝してくれたりする瞬間瞬間は喜びを感じていたけれど、だからといって人の役に立つって幸せだなぁという、今日感じたような、じんわりと心の底の方から湧き上がる喜びにまでは至らなかった。

この違いはなんだろうか。
それはきっと、自分もその仕事をすること自体が気持ちいいという感覚がもてるかどうか、そして、やっていて楽しいと思えるかどうかなんじゃないかな。
そんな気持ちのいい仕事ができて、しかもそれが周りの人の喜びにつながるなんて、ほんとに幸せだと思った。

自分の仕事に誇りを感じて、地域の人にも喜んでもらえて、もう最高な1日だった。

今日、会社員時代に「お役立ち」という言葉をたたきこまれすぎて見失っていた大切な感覚を取り戻せたような気がする。

そしてお役立ちという綺麗事が嫌すぎて、「自分がやりたいことを優先すべき」論に走っていた私だけど、今日改めて自分の中の偏りに気づき、自分の感覚を揺さぶることができた。

知らず知らずのうちに、特に頭でごちゃごちゃ考えたことほど凝り固まっていくものだと思うから、こういう自分の考え方を適度に崩せる体験は貴重だ。有り難し。

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