見出し画像

1000日発想を分析してみた

先日、docomoのスケジュールメモをPCに落としました。

これは、過去にやった「モノやコトの良い点/悪い点を3個ずつ毎日見つける」というワークの結果を分析するため。

今回は、分析結果について書きたいと思います。

分析とはいっても、これらの活動から何かアイデアを出すためではなく、自分の思考のクセみたいなものが分かればいいな、というのが狙いです。

ちなみに、分析方法の詳細については下記を参照ください。

■テキストの可視化

これが、表紙画像のものです。単純に、よく出てきた単語が中心付近に大きく表示されています。

中心に「にくい」とあります。「●●がしにくい」などのときに出てきます。良い点というのは多様ですが、悪い点というのは、「●●がない」ではなく「●●がしにくい」などの表現が多かったようです。

つまり、体験できなかったモノに対しての不満より、体験したけど、それに対して不満があったことを悪い点として捉える傾向があったようです。

それ以外に大きなものとして、少ない、分かる、高い、近い、狭い、広いなど、仕様に関する言葉が多いですね。

結果を見て面白かったのは右上にある「トイレ」。

とてもトイレが気になっていたようです(笑)

やっていた当時は子供が小さかったので、常にトイレがどこにあるかを意識していたのかもしれません。子供と一緒に動くとき、トイレは大事ですよね。

■トピックのモデル化

次に、どのようなトピックが多かったのかを分析します。

トピックごとに可視化しています。左上の一つ目のトピックを見ると、駅、トイレ、メニューなどに囲まれる形で「ない」が存在。子供とともに出かけるときの不満点に関するトピックが多かったようです。

小さい子供といると、いろいろな突発事象があり、「●●があれば良かった」と思うことがよくあります。だから荷物がどうしても多くなっちゃいますよね。食事やトイレなどの生理的欲求に伴うものが最優先だったようです。

右上が二つ目のトピック。これは「駐車場」と大きく真ん中に書かれています。周囲にある言葉は必ずしも駐車とは関係ないのですが、駐車の話題と合わせて出てきていた言葉になります。

私は通勤では車を使わないので、車を使うときは基本的には家族と移動するとき。つまりこれもほとんどは子供関係。一つ目のトピックが子供と移動した目的地に関するものなのに対し、こちらはそのプロセスに関するものではないかと思います。

下の二つが三つ目と四つ目のトピック。小さく子供関係のワードもありますが、全体的には自分自身の不満のように思います。「ない」と「にくい」で分かれていて、「ない」のほうが上位のトピック。単純にできなかったことと、できたけど難しかったことでは、できなかったことのほうがトピックとして取り上げられやすかったのだと思います。

当時、良い点と悪い点を3つずつ探す、ということをどうやって実施していたかというと、良い点に気づいたモノやコトがあれば、悪い点を探し、また、悪い点に気づいたモノやコトがあれば、良い点を探す、というように、良いか悪いかのどちらかを先に気づいてから逆を考える、という順で思考していました。
良い点と悪い点のどちらを見つけやすいか、というと、圧倒的に悪い点のほうが見つけやすい。なので、「ない」というキーワードが多く出てきたのだと思います。
一方、良い点を見つけたものに対し、あえて悪い点を見つけようとすると「しいて言えばちょっと分かりにくい」などの書き方になっていたのかもしれません。

■自分の思考を振り返る

今回の分析を通じて気付いたことは、モノやコトを見るときに、「悪い点」を探すクセがあるのかな、ということ。分析そのものより、やっていたときのことを思い出すと、そう思います。
何か不満は無いか、を考えて、その改善を考える思考は技術者にとって重要なのでこれ自身が悪いわけではないです。
ただし、良い点見つけてそれを更に伸ばす、という改善方法もあります。

バリュープロポジションキャンバスでは、これらをゲイン/ペインとして表現しています。

https://www.amazon.co.jp/dp/4798140562/

自分がゲインに気付きにくいと言うのは何となく分かっていたものの、今回の分析を通じて改めて実感しました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?