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サイダーランド・イン・カナダ Vo.4

2023年5月8日から1週間カナダ東部にサイダリー訪問とサイダー事情を探りに行ってきましたので、その様子を旅行記の形でご紹介しています。
Vol.1こちら、Vol.2こちら 、Vo.3こちらからご覧下さい。

翌日は目的の展示会SIALに参加しました。

SIALはカナダ最大の食飲料の展示会で日本でいうFOODEXにあたります。
毎年トロントとモントリオールにて交互に開催されます。

本当はこの展示会参加の後、とあるサイダリーに訪問予定でしたが、先方の都合がつかず、訪問が叶わなくなってしまいましたが、これぞチャンス!とトロントの街の観光とトロントサイダー事情を探ることにしました。

今回カナダを訪問するにあたり、色々と販売店を回って現在のトレンド調査したいなと思っていたのですが、それ以前にカナダが飲酒に関して予想以上の厳しい法律があることを知りました。
というのも、カナダはアメリカのように州ごとに法律が異なり、(カナダの州はプロヴィンスといいます)今回訪問したオンタリオ州トロントは飲酒可能年齢が19歳(この後訪問するケベック州モントリオールは18歳)で、お酒の販売は政府が統制する酒類管理委員会、通称LCBO(Liquor Control Board of Ontario)を経由して流通販売が行われます。街中ではLCBOが運営している店舗にてアルコール類を購入することが可能です。

訪問したLCBOの1つ。外にLCBOの文字が書いているので酒屋だと一目瞭然です。

ところがこの規制も2018年に少し緩和され、大手スーパーでも購入が可能になりました。販売場所が増えることは酒類業界にとっては朗報ですね。

これがLCBOのサイダー棚。当然ですが、ほぼオンタリオ産のサイダーが陳列されています。ちなみにカナダのサイダーのデフォルトサイズは473ml。

というわけで、見た目は日本のように量販店の形を呈していますが、安売りの価格競争もされていませんし、おすすめや一押し山積みというのも存在しませんでした。時々今月のおすすめ的にセールの黄色印がついて販売しているアイテムも見かけましたが、残念ながら激安価格ではありませんでした。
店舗の大きさにより品揃えが違うはずとほかの店舗へも足を運んで、のぞいてみることにしました。

トロントの玄関的存在のユニオン駅近くのLCBO。
中には警備員もいてしっかりチェックされています。
当然ですがサイダーコーナーはちゃんとあります。
こちらは店舗が小さいため品揃えが先述の店より少なかったです。

店内にいるお客さんをよく観察していたのですが、皆さん自分の好きなブランドやメーカーが決まっていて、特に悩むことなく、それだけを購入する感じが多く見受けられました。
ブランド自体がしっかりと飲み手のファンを作って増やしていかないと商品が売れないんじゃないかという疑問がわいてきました。
その割にはラベルがシンプルかつ時代遅れで何が売りなんだろう?と悩ませるものも多かったように思いました。
買いに来る皆さんにどんな基準で購入するアイテムを選んでますか?と出口調査をしたかったほどです。
それにしても、サイダーよりもハードセルツァーやスプリッツァーのコーナーのほうが大きかったのが何より残念で、サイダーの時代もっと来い!と心の中でぼそっと呟いておりました。
09/05/23
Vol.5に続く
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©2023Marie Tanaka
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