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イマドキの囲碁

イマドキの囲碁ってものすごくオシャレ。

白と黒の石だけでなく、赤と青、緑と黄など色んな石を使います。

サイズもコンパクト。

持ち運びしやすくなり、短時間で遊べるようになりました。

色トリドリの石を並べていると、宝石箱の中で遊んでいるような気分になります。


囲碁っておじいちゃんが集まってやる地味なイメージでした。

そんな地味なイメージが覆されたのは、はじめて囲碁に触れたときです。


カフェではじめての囲碁

囲碁を始めたきっかけは、知り合いからのお誘い。

「この前、囲碁をやりました。」

「囲碁? どこでやってるの?」

「○○っていうカフェ」

ほえ~。

カフェで囲碁ができるんだ、と興味がわきました。

でも囲碁はルールも分からず、やったこともありません。

「初心者でも大丈夫ですよ~」

と聞いたので安心し、初心者ながら囲碁が打てるカフェに行ってみることにしました。

ご当地アイドルに遭遇

場所は京都にある町屋カフェ。

カフェに到着し、中に入ってみました。

店内は落ち着いた雰囲気で、いたって普通のカフェ。

「囲碁ってどこでやってるんだろー?」

来るのが早すぎたのか、囲碁を打っている人はどこにもいません。

「囲碁を打ちに来たんですけど・・」

「2階でインターネットの生放送中なんですよ。良かったら見に行ってみてください。」

と店主から聞き、2階へあがりました。

すると、カメラの前で話している4人の若い女性の姿が見えます。

「あの人たちは有名な方なんですか?」

K・K・いれぶんだよ」

彼女たちの正体は、K・K・いれぶん

京都で活躍するご当地アイドルです。

メンバーの名前が、祇園木屋町先斗など京都の地名になっている一風変わったアイドル。

メンバーの名前で、京都の地名も覚えられます。

そんなアイドルが囲碁を打ち始めました。

カフェとは聞いていましたが、おじいちゃんがお茶をすすりながら囲碁を打っているのを想像していました。

目の前には、アイドルがわいわい話しながら囲碁を打っている光景。

想像と違いすぎる・・。


ドリンク片手に囲碁を打つ

しばらくすると、生放送がおわり、K・K・いれぶんはそそくさと帰って行きました。

一階からはざわざわとお客さんの声。

いつの間にか、お客さんが増えていました。
お客さんはドリンク片手に囲碁を打っています。

うーん。見たことがない光景だな。

ぼくもドリンクを注文し、1人飲んでいました。

1人で来るべきじゃなかったなーと、ちょっと後悔し始めたとき、カフェに入ってきた若い男性のお客さんに声を掛けられました。

「はじめての方ですか? 対戦しましょう。」 

話を聞くと、その方も最近カフェに通い始めたらしい。

早速、囲碁を打とうと男性が取り出した囲碁セットに衝撃を覚えました。

アルミ製の盤面に、ガラス玉の石。

なんだこれは…!!

これって囲碁なのか…!?

ぼくが知っている囲碁とは、あきらかに違いました。

これだったらカフェでもオシャレに見えるし、違和感ないかも。

そんなことを思いながら、オシャレな囲碁セットに見とれていると、男性の声。

「ルールの説明しますね。」

囲碁のルール説明が始まりました。


囲碁は陣取りゲーム

囲碁の勝ち負けってどうやって決まるの?

「囲碁は、陣取りゲーム。」

交互に石を打ち合って、自分の陣地を広げていきます。

最終的に陣地が広い方が勝ちです。

「細かいルールは、遊びながら覚えましょう。」

ってことですぐにゲーム開始!

よくわからないまま適当に、石を置いてみる。

パチン!

相手の様子をうかがいつつ、とりあえず置けそうなところに石を置いてゲームを進めていきました。

すると、相手が一言。

「参りました。」

えーーー!!

何にもしてないけど。。

どうやらゲームに勝ったようです。

何で勝ったのかさっぱり分からず、もはや放心状態。

どうやらハンデ戦で試合を進めていたらしく、ぼくが勝って当たり前ぐらいのハンデが与えられていました。

そんなこんなで、ぼくの囲碁デビューは終了。

その後、毎週囲碁カフェに通うようになりました。

囲碁のルールも覚え、次第に囲碁の世界に入り込んでいくことになるのです。

続きはまた次回。
ありがとうございました。

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