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出揃った10月開始ドラマ。さて何見て行こう?

10月ももうすぐ終わりますが、ようやく10月開始ドラマが出揃い、そろそろ絞り込もうと思っています。
短信7の終わりに書いたように、いくつか最初から見ていないものもありますが、それ以外は一応見て、すでに見なくなっているもの、判断しかねて流し見しているもの、などなどあります。

そんな中、これらは見て行こう、というのをあげて見ます。

このまま続けて見ていきます、という作品

『消えた初恋』

これ一番最初に挙げますか? はい、挙げます。笑
だっていいんですもん。
可愛い。優しい。先がどのようになっても、問題なく受け入れられる。みんな友達のままでも、カップルになっても、その組み合わせがどうなっても。


『最愛』

事件の全貌が見えているようでいて、まだ謎の部分もあり、どのように暴かれて行くのか、そしてどこへ行き着くのか、見届けたい気にさせます。

作品のテイストが好きだし、佐久間由衣さんの顔が好き(しつこい)。背も高くてかっこいいんですよね。


『SUPER RICH』

Yahooニュースで“某テレビプロデューサー”の言として「江口のりこは表情に乏しく演技が薄い、やっぱり脇役の方がいい」みたいな記事をちらっと目にしましたが、本当にそんなこと誰かが言ってるの? しかもプロが?

本作のキャスティングは成功していると思います。
主人公の氷河衛を、例えば米倉涼子さんとか天海祐希さんとかが演じているとしたら、私は見ていないかもしれません。もうそれ違う世界ですもん。
ずーっとお金持ちで生きてきて天涯孤独、マンガが好きで不器用だけど暖かい、だからこそ周囲から愛される衛というキャラクターを、“すっとそこにいる感じ”で演じられるのは江口さんならではだと思います。

毎回トップに“本日のハイライト”を持ってきて、その後そこに至るまでを見せていくスタイルは韓国ドラマでよくありますが、本作に合っている構成という気がします。冒頭のタイトルの出方も好き。


たぶん続けて見ていきます、という作品

『群青領域』

第2話を今見ました。あまり見たことないくせにすごくNHKっぽい空気感を感じます。何だろう? 静かでゆっくり進む感じ? セリフがなんとなく硬い?(誰の、ということじゃなく、全体的に)
それがいいとか悪いとかではないんですが、あーなんかNHKってこんな感じだったかも、ってちょっと思ったというだけで。

第1話の終わりにちらっと登場した若葉竜也さん演じる小木曽蓮が、第2話から本格的に関わってきます。若葉さんって本当に役者だなーって思う。いい。

若葉さんの出演作で最近(といってももう結構経ってるな)観たのは、今泉力哉監督『街の上で』(2021)です。

noteに書いていないのですが(こればっかりだ)、何とも言えずおもしろい作品でした。(興味深いという意味でのおもしろい、だけでなく、実際映画館で笑いが起こってたし、私自身も笑った)

この作品の主人公荒川青を演じる若葉さんと、本作の蓮を演じる若葉さんは同じ人とは思えないくらいです。

話が逸れましたが、ドラマのストーリーは想像がつくような作品ではありますが、続けて見ていきたいです。


『あいつが上手で下手が僕で』

特に期待せずに見た本作、なんか好きです。

ほぼ、寂れた劇場のみを舞台とした群像劇で、俳優さんたちみんな本当の芸人に見えます。こういう芸人いそう、っていうリアリティがすごい(芸人さんが見たらどうなんだろう?)。みなさん舞台俳優っていう、あまりないパターンじゃないでしょうか。

もがいて生きてる人たちの話って好きなんです。バカバカしくも愛しい、っていうような。


『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』

ヤンキーの黒川森生(杉野遥亮)のキャラが若干コミカル過ぎな気はしますが、赤座ユキコ(杉咲 花)との関係を見守って行きたい気にさせます。

森生の“触れられたくない部分”について、今後何かありそうな感じで、しかもそこでまた二人の距離が縮まりそう。きゅんとさせられそうですね。


『和田家の男たち』

これは第1話を見ただけでは、まだ測りかねているのですが、期待を込めて。


なんとなく見ていくんだろうな、という作品

『アバランチ』

気軽に見られるエンタテインメント、という感じなので、たぶん見ていくだろうなと思います。ちょっとあっさりしているのが日本風、という印象です。

エンタテインメント的要素が強い作品を見るとつい、「例えばこれが韓国ドラマだったら?」って考えてしまうようになってしまいました。
アクションにしても“悪者”にしてもチェイスにしても、韓国ドラマは描き方が“濃い”ので、一度韓国ドラマを見てしまうと、日本のドラマがどうしてもあっさり、あるいは浅く見えてしまったりするんですよね。あっさりがいい場合だってもちろんあるんですけれども。

予算の問題や、色々規制があったりするのかもしれないけれど、もう一歩踏み込んで欲しいな、というのは常々思っています。これは『アバランチ』がどうこうでなく、日本のドラマ全体に対しての気持ち。余談ですね。


『顔だけ先生』

遠藤一誠(神尾楓珠)の、説教くさくなく、かと言っていかにも「ね?説教くさくないでしょ?」でもなく、意外といい感じのイマドキ先生は、ドラマの中のこれまでの“まともな”教師像(無意味な規則にうるさい、事なかれ主義、など一般的なネガティブイメージの教師)とも、それのカウンター的教師像(タイプは様々だけど教師としては破天荒というのが共通してる)とも違う、第三の教師像みたいなものを提示しているのかなと思います。

亀高千里(貫地谷しほり)や早坂優一(三浦涼介)など、他の教師も個性的で、その“個性”も現代にアップデートされた、これまでの学園ドラマとは違ったタイプになっていて、いいなと思う。

しかし、少しでも遠藤先生に「このことが生徒のためになっている」みたいな部分が見えたら、たちまちこれまでの“破天荒教師”に堕する危険性がある、ギリギリのところをやっている気がします。そうならないことが個人的には望ましいので、今後を見極めたいです。


『二月の勝者-絶対合格の教室-』

子どもの塾の話はどうでもいいと思っていたのですが、黒木蔵人を演じる柳楽優弥さんの目ヂカラに吸い寄せられ視聴。笑。しかし、第2話での、勉強に身が入らない児童への黒木先生の対応を見て、なるほどこういう人の話なのか、と興味を惹かれました。

しかも別の顔もありそうな含みを持たせた終わり方で、先を見たい気にさせますよね。(まさかあそこで勉強教えてるんじゃないでしょうねえ…意外な方向へ行って欲しいです)


必須ジャンルのため見て行きます、という作品

『それでも愛を誓いますか?』

実際これを不倫ジャンルに入れていいのか、原作も読んでいないし実は定かではないのですが、とりあえず入れているため、見て行きます。

夫、純須武頼(池内博之)から女性として見られていないことに苦しむ妻、純須純を松本まりかさんが、同窓会で武頼と再開し不穏な動きを見せる足立沙織を酒井若菜さんが演じるところが、これまでのイメージの逆な感じで新鮮と言えば新鮮だし、真山篤郎役の藤原季節さんの不穏な感じもいい。

『じゃない方の彼女』

これは正直苦しいのですが、見ています。

小谷雅也(濱田岳)は“じゃない方”ということですが、本作に“である方”は別に出てきません。ただ単に僕は“じゃない方”です、という設定です。演技は文句なし。

しかし、そのこともそうだし、どうも「設定」感が漂いまくる作品なんですよね。

一番気になるのが、野々山怜子(山下美月)が小谷を好き、という設定。
何で好きなの? どこが好きなの? というところが描かれず、ただ馴れ馴れしく近づいて行くので、小谷を惑わそうとしているようにしか見えず、公式サイトのキャストの紹介通り「図らずとも周りの男性を虜にしてしまう天然系魔性の魅力を持つ女子大生」だからなんですね? と思うしかない。

私たち視聴者は(いや、私だけか?)ラブコメでは人が人を好きになる瞬間を見たかったりするんですよ。あーそれは好きなるわ、とか、そこにやられたわけね、とか。

第3話の終わりで怜子が「先生のことが好き」「先生は、今まであったどの男性より素敵です!」と言い放っていますが、そう思った瞬間を見せて欲しいのが視聴者なんです。

で、本作は多分、小谷の側からのそれは見られるのかもしれない(ステレオタイプだとしても)。でも怜子の方はどうなんだろう? それは例えば前日譚として追い追い出てくるのか… 出てくることを願いつつ、続きを見ます。


 * * *

絞り込みと言いつつ、結局10作品+2なのでぜんぜん絞り込めてません。
そしてここに入れていないものもいくつか流し見なんかはして行く感じになるかと思います。

バシッと絞れるようになるにはまだまだ修行が必要ですね。

それではみなさま、よいご視聴を。


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