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首相の役割って

安倍晋三首相がとうとう辞任しましたね。病気が理由のため、「致し方ない」「ご苦労様でした」「感謝します」と言った報道がSNSでもマスコミでも拡散しています。

そして、立憲民主党の石垣議員の、❝「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」を総理総裁に担ぎ続けてきた自民党の「選任責任」は厳しく問われるべきです。❞発言に非難が集中しています。

果たして非難すべき内容でしょうか?石垣議員については、過去の発言でも物議をかもしていますので、狙われているとは思いますが、冷静に考えて間違えた意見だとは思えません。

安倍首相が140日間休みなく云々の際、麻生副総理や橋下徹氏から、首相擁護の発言が相次ぎましたが、時代錯誤・錯覚も甚だしい内容です。一国の首相が一般人と違う重責を担っていることは当然のことですし、その覚悟があってこそ、その座についているはずです。ただし、立場として役割としての職責・違いがあるにせよ、一般の小市民と優劣の差はありません。いわゆる偉い偉くないはないのです。そこを、麻生副総理や橋下徹氏、石垣議員を非難する人たちは分かっていない。

前回も今回も途中で投げ出したことは間違いのない事実です。そこは体調とは別の、職責の立場から非難されるべきことです。最長の在任期間に拘っていたといわれても致し方ありません。

報道特集での膳場貴子氏の
「今回、安倍首相が病気を理由に辞意表明したことで、これまでの安倍内閣が行なってきた様々な問題への責任追及がなされない、真実が葬り去られてしまうのではないかという懸念が、国民の中に少なからずあると思う。政権に対する不信感に政権与党は向き合っていく必要がある」には救われる思いでした。

日本のマスコミにも、武骨な正しいことは正しい、間違っていることは間違っているといえる記者なり、キャスターが望まれます。

そして、国民に上級国民などなく、人に上下の区別はなく、職責の違い立場の違い・責任の違いがあるだけだということを、安倍首相擁護派の皆さんにも理解してほしいものです。

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