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【CIN】刮目せよ、これが未来のスーパースターだ!

皆さんこんにちは。CINな日常です。

今日は皆さんにぜひ知ってもらいたい選手がいます。それがCINの若手であるJose Barreroです。2022年シーズンは24歳を迎える彼のこれまでのキャリアと、ファンとしての多大なる期待を、今回の記事にまとめていこうと思います。

新たなキューバン・ブームを起こすかも

Jose Barreroは、キューバ出身の23歳。4月5日に誕生日を迎えるので、2022年は実質24歳のシーズンとなります。

キューバ出身野手と聞いて、まず思い浮かべるイメージはなんでしょう。秀でた身体能力?パワー寄りの大味な打撃でアプローチが心配?走力はあるけど早熟?こんなところでしょうか。

2010年代中盤のMLBで巻き起こったキューバブームの象徴ともいえる存在といえば、Yasiel Puigを真っ先に思い浮かべる方も多そうです。彼はまさしく、優れた身体能力でフィールドを駆け巡り、率もある程度は残せましたがそれ以上に絶望的なアプローチ、そして2019年を最後にMLBの舞台から姿を消した早熟っぷりと、まさしく一時代を築き上げた存在です。

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(わずか半年ですが、Y.PuigもCINの一員でした。)

少し地味ですがROY,MVP受賞歴もあるJose Abreu、2019年ROYのYordan Alvarez、2021年ROYのRandy Arozarenaもキューバ出身です。勢いは当時ほどではないものの、キューバン全体の総合力は当時以上のものを感じます。

そんな中、新たなキューバンがMLBでその名を知らしめそうです。Jose Barreroを一言で表すなら、「アプローチを含めた6ツールプレイヤー候補」です。どうです?ファンとしてのワクワクが伝わりますか?個人的にはかつてないほどプロスペクトに対して過剰な期待をかけています。次からは彼の特徴を掘り下げます。

どんな選手?キャリアを振り返る

選手としての特徴を語るには、どんなキャリアを歩んできたか、が欠かせません。ここからは短いながらも濃厚なキャリアを振り返ります。

2017年のInternational FAでCINに加入。当時はJose Garciaという名前でした。契約金が$5.0 millionだったので、その前年に契約した、同じくキューバンのAlfredo Rodriguezの$7.0 millionと比較するとやや低め。実際は年齢の差分があるので期待値としては同程度だったと思われます。ポジションは2人ともSSで、J.Garciaはハイシーリング、A.Rodriguezはハイフロアーのような評価だったと記憶しています。

そんな彼のプロとしてのキャリアは、2018年のAから始まります。125G, 482ABで6HR, 13SB, 9CS, 19BB, 112K、.245/.290/.344 のスラッシュライン。当時は「守備型」という評価で、実際の成績もそんなところでした。
(余談ですが、1年半ほど早くプロデビューしたA.Rodriguezは既に打撃の天井が見えており、早くもキューバン失敗か。。?の雰囲気が漂っていました。)

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そんな彼のキャリアは、2019年に過ごしたA+で大きく転機を迎えます。まず進歩したのはアプローチ。25BBに対して83Kと大幅な改善を遂げます。次に盗塁能力。こちらも15SBに対して2CSと、選手としての質がかなり上昇してきています。ギャップパワーも上昇し、8HRこそ平凡なものの、2Bを37記録しSLG.436は守備型としては及第点。最終的には .280/.343/.436 と成長を感じさせるスラッシュラインを残します。
もちろん21歳にしてA+でこの成績をたたき出すことも素晴らしいですが、前年からClassが1つ上がっているにもかかわらず成績を向上させたその成長力に、何よりの希望を感じました。

そして2020年。前年の躍進が評価されてか、STに招待を受けます。依然として高評価の守備と、あとは打撃がどの程度通じるかが評価点でした。そのようなプレッシャーのかかる場面で、なんと彼はSTにおいてチームトップとなる4HRを、わずか26ABで記録。あとはもう時間の問題でした。2020年8月26日にMLB初昇格、翌27日には初出場も果たし、初ヒットも記録。24G, 67ABでXBHが0とやや寂しい数字となりましたが、彼の強みである成長力のためには欠かせない経験であったと考えています。

迎えた2021年。彼にとって大きな出来事が起こります。それは、母親の死。原因は世界中で猛威を振るうCOVID-19です。おそらく渡航制限の兼ね合いもあり、彼が母親に会えたのは、息を引き取った5月23日よりも後であったとのこと。大好きだった母親の死を慈しみ、彼は5月29日から登録名を Jose Barrero に変えています。

そんな試練の中でも、彼は野球で結果を残し続けます。AAで .300/.367/.481の成績を残すと、6/29にはAAAに昇格、この年のFutures Gameにも選出されます。2番遊撃手で先発した初回の打席で見事なホームラン。そんな彼のスパイクには、彼の母親であるTania Barreroの名前が刻まれていました。

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AAA昇格後も成績は下がるどころか上がる一方で、45G,170ABで .306/.392/.481 のスラッシュライン。8月にようやくMLB昇格を果たしますが、K.Farmerがそこそこ安定した成績を残していたので出場機会は思うように増えず。代わりに空席だったCFを守る機会もありましたが、最後にCFを守ったのはキューバ時代。本領発揮とはいかず、真なる活躍は2022年に持ち越されています。

ファンとしてJ.Barreroにかける期待

ここまでJ.Barreroのキャリアを振り返ってきました。最後にファンである私から、彼にかける期待をつらつら書いていきます。

まずCINにとっては、まさしく待ちわびていたスター候補です。以前ご紹介したN.Senzel、J.Indiaはともにハイフロアーなタイプで、もちろん彼らもチームには欠かせません。

ただ、やはりファンとしてはスターが見たいのです。打っては目の覚めるようなギャップヒット、守っては三遊間の深いところから矢のような送球、走っても一塁から三塁を何度も陥れるような脚力、、そのいずれにも高い期待を抱いています。

近年はパワー重視の傾向が強いですが、個人的には20-20で十分だと思っています。それよりも、.300/.400/.500を残せるくらいの質の高い打撃と、GGを何度も受賞できるような守備に期待がかかります。それができれば、ASGはもちろん、J.Votto以来のMVPにも手が届くかもしれません。

かつてCINのSSとしてMVPを受賞した、Barry LarkinというHOFにも輝いた名選手がいます。彼は優れた身体能力で9度のSS、3度のGGを獲得。19年のキャリアすべてをCINで過ごした、正真正銘のフランチャイズ・プレイヤーです。

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あえて言います。彼にはそのレベルの活躍を期待しています。この期待が裏切られても後悔はないと言い切れるほど、彼の未来には希望しか感じていません。

少し興奮気味になってしまいましたが、このファンとしての熱意が、溢れる期待が、少しでも伝われば幸いです。

それではまた次回の記事で。宜しければ♡やコメント頂けると嬉しいです。


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