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生き急ぐ私と立ちどまる世界 ー2月振り返りー

私のアセンダント(1ハウスを担当してる星座/生まれつきの性質・気質)は蠍座なので、生まれつき持久力と忍耐力が突出している。その上何かに没頭すると集中力と徹底力も追加されるので、途端に休み方が分からなくなる。

昨日、青山のブルーノートにライブを見に来たという夫(長野在住)と1ヶ月ぶりに東京で会い、下北沢でご飯を食べたり、ちらほらと梅が咲き始めた世田谷の羽根木公園を散策したりした。

「パートナーシップ・結婚」の7ハウスを担当している星座が、自分の結婚相手の星座になるとも言われていて、私の7ハウスの星座は夫の太陽星座(牡牛座)と一致している。

東京に戻ってきて丸一年。望んだことが着々と形になる日々が楽しくて、最近は寝ても覚めても星の仕事のことばかり考えている。それが徐々に「休み方が分からない」モードに突入している、と夫と並んで歩きながらふと気がついた。

マイペースな牡牛座を地で行く夫は、長野で会おうか東京で会おうが、変わらないテンションで飄々と現れる。トレードマークのキャップを被った彼の姿にいつになく安心感を覚えながら、この人が隣にいなかったら私はどこかで身体を壊しているだろうなと初めて感じた。

何の御縁か今回の人生を共に生きるパートナーとなった彼は、自分の一部であるカメラを首から下げながら、いのちを生き急ぎすぎないように、道草することの楽しみを隣で見せてくれる。

星詠みを通じてあらゆるパートナーの関係性を見るにつれ、赤の他人同士が夫婦として何十年も連れ添うことの意味は、お互いを想い合う以上の、魂レベルの深い意味があるような気がしてならない。

仕事やら勉強やら何かと中毒になりがちな私の息抜きは、映画館に通うこと。今月は「人生の1本」と言える映画に2本出会った。ヴィム・ヴェンダース監督の『PERFECT DAYS』と東出昌大さんのドキュメンタリー映画『WILL』。

どちらの作品も、「生きるってこういうことだよね」という私自身の観念に通底するものがあり、映画を観終わったあとの強烈な余韻、自分の常識を思い切り揺さぶられる感覚を久しぶりに味わった。

やりたいことだらけで生き急いでいる私とは対象的に、私を取り巻く世界はいつも、必要以上に歩みを早めない。

マイペースな夫に、SNSをやらない友人たち。生きることの本質を突きつけてくる映画や本。心理学を学ぶために入った大学の授業も、気がついたら選択科目の仏教学に夢中になっている。

生きるってなんなんだろう?

尽きることない探究心とともに、自ら選んで生まれてきた人生ならば、最後の日まで駆け抜けたい。同時に、周りの世界があるから自分が生かされていることも忘れずにいる自分でありたい。

私が孤独を選択しない限り、世界は私を生かし続けてくれる。

ようやく立ち止まった2月の終わりに、そんなことを思ったのでありました。今月もおつかれ様でした。

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