この3年半で私が「辞めた」こと

5月最後のnoteです。

明日からロサンゼルス、そのまま東京、大阪、東北……と巡って8月末くらいにまたNYに戻ってくるのですが、パッキングしていて、我ながら荷物の少なさにびっくりしました。

夏の移動は身軽で良い。かつ、タスクも、持ち物も、どんどん減らしているので、本当に動きやすくなりました。そして着実にミニマリスト化している……。


そして。大阪に帰ったときに、この3年半を振り返りつつ、3年半後を考える……というイベントに登壇するのですが、「3年半でやったこと」をあげると、まぁ色々あります。milieuも立ち上げたし、NY移住もしたし、BuzzCampも2回やったし、結婚したし、アイルランド留学にも行ったし、知ってる人は少ないかもですがDemoDay.Tokyoというイベントも3回やっていたり……。

でもこの3年半を振り返って見ていくと、「やったこと」よりも「やめたこと」のほうが、自分の思考や在り方を顕在化してくれるなぁ……とも思いました。


ということで、今回はちょっとプライベート編ですが……。この3年半で何を辞めたのか、理由とともに書いていこうかな、と。




1.流行をインプットしまくることを辞めた 


ふと自分の写真フォルダを整理していると、「流行ってるらしいから覚えておかなきゃ……」とスクショを撮っているもので溢れてました。そしてだいたい忘れている。

いちプレイヤーとして、というよりも、いち人間として、「流行ってるもの」で頭のなかを散らかしまくっていて良いのだろうか? それよりも、自分にしか語れないものを伸ばしていくほうが、よっぽど良いじゃない……と、これまで焦ってインプットしていたものを辞めました。

それに、日々悲惨なニュースなどをインプットしていると、悲しい。悲しいのですが、自分の中で「悲しむスイッチをOFFにする」瞬間があります。いちいち悲しんでいたら、生活できないから、感情をOFFにしちゃうんですね。感情がOFFになっていると、もちろん、見ている景色もどんどん解像度が下がっちゃう……。


過剰なインプットは毒にもなります。だから制限すること。

かわりに、もっと素直な文章を書けるように思考をやわらかくしたり、気になる分野の本をとことん読んでいたり。20代で広げて広げて収集がつかないくらい広がってしまった世界を、今はどんどん狭めている感覚です。ようこそ30代、という感じ。

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新刊『小さな声の向こうに』を文藝春秋から4月9日に上梓します。noteには載せていない書き下ろしも沢山ありますので、ご興味があれば読んでいただけると、とても嬉しいです。