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20代女性、という記号で捉えないで欲しい


こんにちは、塩谷舞(@ciotan)です。日頃はmilieuというオピニオンメディアの編集長をしています。

2018年は仕事の方法を変えよう……と宣言したばかりなのですが、めでたくnote運営事務局の審査も通ったので、さっそくここnoteの有料月額マガジンというものに挑戦していきます。(まだ2017年ですが。)

noteがリリースされてはや4年……??後発組も良いところですが、あらためて「鍵付き」という場所に、かなりワクワクしています。

というのも、ここ1年で、自分がえらく丸くなってしまったな、と。

1年前に、勢いに任せて、感情的になって書いたブログがあります。

・メディアには影響力がなければいけない

この記事は多くの反響をいただいたのですが、私が本当に怒っているから、たくさんのネガティブな反応も引き寄せてしまった。

ざっくり言えば「メディアのふりした素人同然のWebメディアが、取材と称して取材相手の時間を奪ってはいけない!素人並みの記事を作った上で、記事拡散を取材相手のインフルエンサーに頼るのはもはやメディアではなく、フォロワーだ!(怒)自分も気をつけよう!」という内容です。

論理的な批判は非常にありがたいのですが、バズるほどに建設的ではない悪口のようなものも増えてきます。炎上の中に我が身を置く…といった体験は心をすり減らしてしまうので、出来る限り、ネガティブな感情をネットにぶつけないようにしよう…と決めて、この1年は過ごしていました。

ただ、本音を丸くコーティングしてしまうことは、自分自身の思考を止めてしまうことにもなりかねません。「これはおかしいよね?」という気づきは、「じゃあ、こうした方がハッピーだよね」という改善をもたらしてくれるからです。自分にも、周囲にも。


だからnoteのマガジンでは「これはおかしいよね?」「これが素晴らしい!」「ここがもったいない!」と、生の思考をそのまま文字にしていきます。丸くするのは一切ナシ。

「記憶に残る、Webメディアの作り方」という実用書のようなマガジンタイトルですが、実用的なハウツーから、率直な意見まで振れ幅広く書いていきたいな、と。

ということで、このマガジンの第1話は「20代女性、という記号で捉えないで欲しい」という話。(12/30公開。この記事です)

第2話は「2017年、milieuの売上はいくらだったのか?メディアの立ち上げとマネタイズ」というリアルなお金の話。(12/30公開)

第3話は「私の作りたいメディアの話。"圧倒的スター"不在の時代を照らすもの」(12/31公開予定)…という比較的ゴリッとしたオピニオン記事にしていきたいと思っています。2017年最後の記事なので!


(※1月以降にマガジン「記憶に残る、Webメディアの作り方」をご購入される方は、この記事は含まれませんのでご了承ください。過去記事は単品のみでの販売になるとのことです…。)


……ということで、まずは第1話のはじまりです。



「ネットで自分の顔と名前を出して仕事をすることで、デメリットもあるのでは?」と聞かれることが多いのですが、いや、圧倒的にメリットの方が多い、と思っています。今のところは。

というのも、たまに会食やパーティーなどで、周囲が私のことを全く知らない場所に出かけたとき、もちろん私は「ノンキャリ20代女性」になるわけです。

そういった時の自己紹介は結構難しくて、「ネットメディアを自分で運営しています」といえば、相手の脳内では

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新刊『小さな声の向こうに』を文藝春秋から4月9日に上梓します。noteには載せていない書き下ろしも沢山ありますので、ご興味があれば読んでいただけると、とても嬉しいです。