「政治の話」じゃなくて「私の話」だったわ


こんばんは、塩谷舞です。
いつもこう名乗ってますが一応、塩谷は旧姓です。



さっき、TwitterのTLにふと流れてきたこのツイートをみて、めちゃくちゃ腑に落ちた。

あぁ本当に、生活のこと、日常のことなんだよなぁ、と。

ということで今日は、私の日常の話をします。



🐈 🌱



2年前の夏。結婚して苗字が変わった。



結婚するにあたって、「さて、どちらの苗字にしようかねぇ」という話し合いをした。世の中としては96%が男性側の姓にあわせるらしいので、それが「普通」かもしれないけど、夫は「塩谷怜かぁ……それもいいなぁ」だなんて言っていて。いろいろ検討した結果、夫側の姓にあわせることになった。

また、いろんな事情があり、事実婚という選択肢は選べなかった。




私の母も姉も結婚して姓が変わっているものの、そこに対するストレスはあまり聞いていなかったので、私も「まぁ1日手続きがあるくらいで、大丈夫っしょ!」と思っていた。


でも、私は少し事情が違った。

ビジネスネームは旧姓の「塩谷舞」を使いたかった。だから仕事上は旧姓、日常は本名。そこで色々、少しずつ、小さなストレスが溜まっていった。




たとえば、こんな感じ。






・確定申告後に、還付金を受け取るとき。入金される銀行口座名が本名ではないと受け取れないとのことで、銀行口座名を本名に変更。

ただ、全てのサービスには旧姓の銀行口座名が登録されているので、これがもう大変。その後、返金エラー、入金エラーなどが他数発生して、そのたびに「あぁここもそうだったか……」と名義をちまちま変更。(noteの入金もエラーになっちゃって、翌月に持ち越しになった)



・私は半分アメリカ暮らしなんだけれども、アメリカではあらゆる場所でID提示が必須。でも名刺と身分証明書の姓が異なるので、「違うよ?」と言われて、毎回説明が必要……。

そこで ”My maiden name is Shiotani.“(私の旧姓は塩谷です)という英語を練習していると、男性から「海外で自己紹介するとき、わざわざ旧姓だって言う必要はないよ」といったことをリプライされた。

いや、確かに、ビジネスや友人への自己紹介では使わないんだけど、あらゆるIDチェック時にも、いろんな窓口でも、この単語を何度もなんども使うんだけどなぁ……そりゃ知らないよなぁ……と、少し悲しくなった。でも体験しなきゃ知りようがないので、しかたない。


・会員カード、ショップカードなど持ち歩かないのだけど、そうすると店頭で「登録者名と生年月日をお伝えください」と言われるじゃないですか。でも旧姓で登録したか本名で登録したかわからなくなり、毎回ID検索の時間がかかる。小さいことだけどね。


・それならば「全てを本名or旧姓に統一したら良いやん!」と思われるかもしれないけど、ビジネス上では「塩谷舞」でやってるし、とはいえ本名じゃないとダメなサービスもあるし、毎回プチ混乱。


・友人結婚式のとき。同業種の人もたくさん来るし、ビジネスネームの「塩谷舞」(旧姓)のほうがわかりやすいよな、と席次表にそのように書いてもらった。でも結婚式って、既婚者は本名で参列することが多いので、離婚したと思われてたらしい。ウケる、いやウケない。


・仕事上の契約書はビジネスネーム(旧姓)の印鑑が必要。銀行や役所関係の契約書は本名の印鑑が必要。……と、書類ごとに必要な印鑑が変わり、ダブルで印鑑持ち歩く意味不明な事態が発生しちゃう。

とはいえ、そんな常に持ち歩いてないので、ついつい100均とかで買ってしまい、無駄に印鑑増えている……。(かつ、本名の漢字が珍しく100均では売ってないのでさらに大変……)


・飛行機のマイルを旧姓で貯めてたので、本名に名義変更しようとしたら、国内からの電話でしか変更できなかった。そのときはずっと海外にいたので、泣く泣くアカウント2個目作った……(私のマイル……(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`))


・仕事関係の出張。渡航よりもかなり前に、航空券を取ってもらってた。結婚前だったので旧姓のパスポートで。ただその後、結婚して苗字が変わる。

ただパスポートは旧姓のままでも使える……とのことだったので、海外出張が終わるまでそのままにしておこう……と思ったところ、別の案件で「身分証明証としてパスポートのコピーを提出」と言われてしまい、仕方がないので名義変更に。

そうすると、既に購入済みの航空券と、名前もパスポート番号も違ってしまう。なのに、旅行代理店と連絡がなかなか取れない……。最終的に「前のパスポートも一応持ってきてください、でももしかしたら搭乗できないかも…」と言われちゃった。結果搭乗出来たから良かった。でも、不安だったなぁ……。

・実家にいろんな荷物が届くとき、宛名が本名だと「表札と名前が違うから」と確認の電話がきたり、届かなかったりする。もちろん対処法はあるけど、色々たいへん。



……と、そんな感じ。

すべて「小さなストレス」だけれども、積もり積もると、なかなか時間をとられちゃってる。


こうして、私が苗字関係の小さな手続きで日々イライラしていると、夫は「負担してくれて、ごめんね、ありがとう」と言ってくれるのが救われる。その一言がなかったら、救われないだろうなぁ。



でもそうした「個々の気づかい」に依存するよりも、私のようにストレスを感じる人がこれから、減ってくれる方がずっといい。この仕組が変わるんだったら、そりゃあもう、大賛成だよ。


たとえ私たちの夫婦の苗字が違ったとしても、私は夫のこと、夫の家族のことを「家族だなぁ」と思う気持ちに、なんら変化はないです。



あ、でもメリットもある。


病院なんかのプライバシーを大切にしたい空間で、「塩谷舞さーん」と呼ばれなくなったこと。以前、それでフォロワーさんに気づかれてしまい、なかなか気まずかったので……。


その他、感情的な喜怒哀楽はもちろんあるけれど、そこはかなり個人的な話なのでここでは割愛。


以上、私のごくごく日常的な話でした。

ということで、ほかの公約のこともいろいろ考えながら、私は「選択的夫婦別姓」に賛成しているところが推しだったよ。


賛成してるとこってどこやねん、という方には以下のまとめがわかりやすいっ。



↓ あとこの記事、読み物としてめちゃんこおもしろかったです!





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塩谷舞(mai shiotani)

オピニオンメディアmilieu編集長。大阪とニューヨークの二拠点生活中。1988年大阪・千里生まれ。京都市立芸術大学卒業。大学時代にアートマガジンSHAKE ART!を創刊、展覧会のキュレーションやメディア運営を行う。Webディレクター・PRを経て2015年からフリーランス

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コメント1件

塩谷舞さん。良い記事をありがとうございます。私もそんな感じです。戸籍上は夫の姓に入り、仕事や諸活動は旧姓の樫尾です。
夫の姓で良かったと、初めて思ったのが病院の待合室だったことも同じです。
私の場合は不妊で2年間婦人科通いになったので、その時にすっかり、夫の姓で良かったと思わざるを得ませんでした。
投票日の今日に間に合わないかもしれませんが、そのことについての記事を私も書いていたので、公開出来るようにがんばってみます。
選択的夫婦別姓が良いですよね!
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