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お問い合わせの前に。知っていただきたいこと



こんにちは、塩谷です。


はじめてお仕事をさせていただく前に、お互いがどんな信念を持っているか知っておきたくて、まずは私の信念というか、こだわりのようなものをここにつらつらと書かせていただきます。

(milieuに掲載している文章を、そのままnoteにも転載しています)



読み終わるまでには5分ほどかかってしてしまいますが、かつ、なかなか偏っているかもしれないのですが、その上で共感してもらえる部分があれば、ぜひご連絡いただければ嬉しいです。(そして同じように、そちら側のこだわりも教えていただけるとなお嬉しいです)

※2019年10月半ばまでは東京か大阪にいます。それ以降は基本的にはアメリカで暮らしていますが、行ったり来たり生活ですので、なんなりとお声掛けください。



発言はお金で買えない、ということ



のっけからお金の話で、すみません。でも大切なことなので、どうしても最初に伝えておきたく。


「SNSにこうした内容を書いてもらう場合、いくら払えばいいですか?」


……というお問い合わせを本当に沢山いただきます。そのたびに、小さく頭を抱えてしまいます。

SNSのつぶやき1つとっても、それはすべて私の本音であり、自由な表現領域です。リスティング広告先とは、構造も成り立ちも違うものです。人格をともなう表現の場所をまるごと買い取られることは、心を売ることと同じなのではなかろうか、と思ってしまいます。


私のことばに対して責任を持てるのは、最後まで私ひとりです。
お金で発言は買えません。



こんな企業と、こんな人と働きたい



「発言はお金で買えない」というのは、社会的な営みを断ち切ってしまいたい、という話ではありません。つまり、お仕事はどしどしご相談いただきたいですし、プレスリリースや、「これ、おもろいで」だなんて気軽な声掛けも、どんどん送ってほしいです。


そんな中で「どういう分野を書いているの?」「どんな企業と働くことが多いの?」と問われるのですが、執筆ジャンルはアートからスタートアップ、個人的な感情描写までさまざまで、さらにパートナーも、個人から大企業までさまざま。上手に区切れません。


ただ、灯台となるような志を持ち、日々を歩んでいく方々が、とても好きです。


たとえば、大きな格差を縮めていくもの。
多様性を受け入れること。
自然や動物とともに歩むこと。
嘘偽りない創造欲を形にしていくこと。
時代を象徴するような、文化的な価値観を醸成していくもの。
大量生産・大量消費を終えた、次の時代を作るもの。


これだけではありませんが、そうした確たる志を持って歩んでいる方々とは、お互いに得意なことを持ち寄って、歩んでいくことが出来るんじゃなかろうか……という希望を抱いてます。

具体的には、コンサルタントとして、また、ストーリーテラーとして仲間に入れていただく、などの可能性もあります。

一方で、国内外の工場で働く方々が搾取されるような量産品、環境への配慮が著しく欠如した取り組みの宣伝などは、お受けできません。



本質をとらえて、不要な手間ひまを省くこと


あとあと困らないようにここで書いてしまうと、「大勢の人が心を殺して、我慢している空間」が、どうしても不得意です。


これは価値観の問題だとは思うのですが、私は人が人らしく働ける環境に身を置きたいと思っているし、そうした組織が増えて欲しいなぁと願っています。

そのため、本質的には必要じゃないような作業は、徹底的に省いてしまいたい。


たとえば、ていねいに資料を作り込まなくても、文章ひとつで本質は伝わります。(むしろそのほうが、スマホですぐに確認できるのでずっと便利です)

座組を守り、伝書鳩を介してやりとりするよりも、直接腹を割って対話をしたいです。


また、ペーパーレス教に入信しておりますゆえ、紙の請求書や納品書の送付が必要なお仕事はお受けできません。


おしゃべり好きなので自由に発展する打ち合わせは楽しいのですが、とはいえ打ち合わせのための打ち合わせには辟易してしまいます。


さまざまな作業や、合理性のないならわしを削ぎ落としていくと、うんと本質が見えやすくなるんじゃないかなぁ、と思っています。

労働時間の長さは、その仕事の価値とは比例しません。


──ですが、私は感情表現や芸術表現といった、ある種「合理的ではなさそうなもの」に強く惹かれます。もっとも、そうした類のいとなみは、人が人らしく生きる上で、失ってはいけないものだと思っています。



価格表、やめました


これまで、打ち合わせにつき何万円、コンサルティングにつき何十万円、執筆につき……と、相場をお知らせしていました。そうすることで、やりとりはとても、とてもスムーズになりました。

ただ、そうしたなかで、反省すべきは、私自身が少し機械化してしまったことです。メニューがあることで、可能性を狭めてしまっていた面もあります。

なので、価格表は、やめました。まずは信念ありきで、お財布事情はお互いに腹を割ってご相談しませんか。どうでしょうか。


できること、やりたいこと


私がこれから書き続けていきたいものは、形式でいえば、ニュージャーナリズムです。

大きな出来事だけに光をあてるのではなく、用意された空間でマイクに向かって話されたことを文字化するのでもなく、暮らしや営みの中で零れ落ちそうなことを、自らの視点を交え掬い上げていきたい。

ニュージャーナリズムとはどのようなものか? というのは、こちらのインタビュー記事がわかりやすいかもしれません。

cf. 現実を演出する文豪ゲイ・タリーズの「ニュージャーナリズムの巧み」(HEAPS)



そんな中でも、特に今書きたいものは紀行です。高画質な写真や動画、VRであふれる5G時代にはみごとに逆行しますが、文章を中心とした紀行を書きたい。あらゆる文化圏に身を委ねた中で見える日常や、価値観の変化を綴っていきたいです。素晴らしい面も、そうでない面も。




「広告」とは程遠い、わかりやすく言えばちっともお金にならなさそうなニュージャーナリズムや、紀行を書き続けるために。ともに歩んでくださる編集者や企業の方をずっと探しています。正直であること、そこに視点があることに、価値を創っていきたいです。


──



ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
やっと具体的に。出来ること、出来かねることを書き連ねていきます。


執筆

- これまで執筆したエッセイはこちらです(一部)。

「ここじゃない世界、に生きたかった。アイルランド紀行」(milieu)

「私の故郷はニュータウン」(milieu)

「こだわりも、プライドも、ケロっと捨てるくらいがちょうどいい」(she is)

「急須が来たら、家族になった。」(note)

プライドを積み上げてきた(であろう)50歳の私へ(milieu)


- 2018年3月以降は、PR記事はお受けしていません。

- 上に同じく、宣伝を中心としたオウンドメディアでも、執筆しません。

- いつか消えてしまうキャンペーンサイトなども、執筆しません。記事が消えてしまうことは、本当に悲しいことなので。


コンサルティング / ストーリーテリング

- SNSコンサルティングを得意としていますが、SNSに一番あらわれるのは人間性です。ノウハウの提供もありつつ、カウンセリングに近いものになります。詳しくはこちら。

- 企業のブランド・ジャーナリズムを言語化するお手伝いをしています。


トークイベントなどの企画

- テーマの設定や人選など、ご相談ください。


イベントの司会進行

- 文章のイメージよりもかなり明るく喋る、と言われます(汗)。

- 台本がしっかりあるお仕事は、お受けしていません。


メディア出演

- 企画内容やギャラの有無などをお知らせください。


商品企画 

- 広告だけ、キャンペーンだけではなく、しっかり商品企画から一緒に考えていきたいです。

- 個人的な希望を突然書いておくと、とことん使いやすいかばんと、子どものための自由帳を作りたいなぁ、と思っているので、パートナーを日々探しています!



また、興味がある分野や、お声掛けいただくことが多い分野は、このような感じです。

芸術文化 / 海外生活 / アーティスト支援 / 働き方 / サステナビリティ /  デザイン / スタートアップ / 思想やことば、SNSコミュニケーション / 東洋的価値観 / 内向的人間やHSPの心理、表現 / ブランド・ジャーナリズム


とはいえ、こうしたさまざまな分野に垣根はなく、森羅万象のつながる社会の中で、思考することをあきらめずに生きていきたいと思っています。




contact@milieu.ink
2019年8月17日  塩谷 舞(@ciotan




PRESS KIT


プロフィールテキスト・プロフィール画像が必要な方はこちらをご活用ください。


Profile Photo by Sho Makishima


・トリミングはOKですが、画像の上に文字を乗せる、色を変えるなどはNGです。

・悪意ある(と思われるような)ご利用はNGです。

・プロフィールは以下をご利用ください。できれば、milieuにリンクを張っていただければ嬉しいです。

塩谷舞(Mai Shiotani)
オピニオンメディアmilieu編集長・文筆家。大阪とニューヨークの二拠点生活中。1988年大阪・千里生まれ。京都市立芸術大学卒業。大学時代にアートマガジンSHAKE ART!を創刊、展覧会のキュレーションやメディア運営を行う。2012年CINRA入社、2015年から独立。

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新刊『小さな声の向こうに』を文藝春秋から4月9日に上梓します。noteには載せていない書き下ろしも沢山ありますので、ご興味があれば読んでいただけると、とても嬉しいです。