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「良い文章を書くには、どうトレーニングすれば良いですか?」考察するためのレイヤーを増やしてみる


「良い文章を書くには、どうトレーニングすれば良いですか?」

だなんて質問をいただくことが多いので、それについて考えてみようと思います。


前提条件として。
エッセイや小説のような「良い文章」と、社会的インパクトがある、「良い文章」は機能する場所が全然違いますよね。

でも私は両方好きなので、両方の美味しいとこどりをしたいタイプです。


「エッセイであれば、やわらかい文章」
「ビジネス系であれば、固い文章」

……という暗黙のルールも、「会社員であればしのごの言わずにスーツ着用!」というような、なんだか固定観念的なものだなぁとも感じています。


たとえば、「大企業の打ち合わせなのに、カジュアルな私服」で出席すると珍しい。NGとされることもあるかもしれませんが、第一印象で「おっ、この人、なんだか個性的だな……」と一目置かれるかもしれない。

無数の文章がインターネットに日々登場する中で、「おっ、なんだか面白そうだな」「読んでみたいな」と思わせるには、「そのルールの中でちょっと違うことをする」というのは、1つのアテンションに繋がるなぁとは思います。(あくまでもきっかけであって、本質じゃないけど!)


……と思うと、ここnoteの生みの親でもある加藤さんが編集された大ヒット作「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」なんて、「固い」フィールドで「柔らかく」目立った、際たるものですよね……!高校時代、思わず書店で手にしてしまいました(笑)。


(ここから有料部分になります。細かいノウハウというよりも、考え方メインです!)


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新刊『小さな声の向こうに』を文藝春秋から4月9日に上梓します。noteには載せていない書き下ろしも沢山ありますので、ご興味があれば読んでいただけると、とても嬉しいです。