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2023年ラジオ番組総括

ひょんな事から手持ち無沙汰な時間が増えてしまったため、ラジコプレミアムに登録して、踏み込んでみた地方ラジオの世界。
今年だけで、新たに幾つの番組を聞くようになったのでしょうか、時系列順に思い出せるだけ書き出してみます。
リアルタイム聴取でなるべく暇潰しができるように、全て生放送番組です。
あと、基本メールを投稿する形で参加しています。


高橋なんぐの金曜天国

「高橋なんぐの金曜天国」(BSNラジオ、新潟県)

旧Twitterで、度々タイムラインに現れていた、何らかのラジオ番組と思しきハッシュタグを思い出して、まず最初に手を出してみた番組。
タイトル通り金曜日にしか放送がないが、地元新潟県の雄(ヘビーリスナー)の方々が一同に集う、お笑い要素の強い番組。
ネタメールが多く、どれも一朝一夕では届かないクオリティの高さ。
パーソナリティーである高橋なんぐさんがグングン牽引していきますが、その柔らかい声質のためか、言葉遣いのためか、本来の低姿勢な気質が感じ取れるのか、当たりが強くなく聞きやすいです。
もう一人のパーソナリティーである局アナウンサーの大塩綾子さんも頭の回転が早く、番組中で発生するボケに大してすぐさまツッコミを入れます。
なんぐさんに自分のネタを評価されたい!と思い始めたら、無謀な挑戦と知りながらも、毎週なんらかのメールを送り始めてしまいます。



MUSIC★J

「MUSIC★J」(STVラジオ、北海道)

こちらも旧Twitterで度々見かけていたハッシュタグが発端。
パーソナリティでミュージシャンでもある松崎真人さんが、時折リスナーのリクエストも混ぜつつ、ひたすら邦楽(たまに洋楽)をフルコーラスでかけ続けていくという番組。(70年代、80年代の曲多め)
しかしご自身も長く音楽業界にいるため、選曲に対する知識が豊富で、アーティストの情報だけではなく、作詞家・作曲家・編曲家、更にはレコーディング時の参加ミュージシャン情報までも網羅しつつ、このヒット曲がどのような理由でスゴイのか、という理由を多角的に説明してくれます。
トークスタイルが軽妙なので、毎週火曜日~金曜日(プロ野球期間中は土日)という放送回数の多さでありながらも、飽きが来ない聞き心地の良さを持っています。FMラジオ番組的になり過ぎない塩梅というか。
リアルタイム聴取しているリスナーが一定程度いるため、旧Twitterのタイムラインの流れが早いのも、番組を聞く楽しみのひとつ。



森谷佳奈のはきださNight

「森谷佳奈のはきださNight」(BSSラジオ、鳥取県)

こちらはラジオ好きな方に教えてもらった番組。週一回月曜日の放送。
パーソナリティの局アナウンサー・森谷佳奈さんは、まだお若いのに、息継ぎする間もない程一人喋りを続けられるラジオスキルの持ち主です。
ご本人のラジオ適正もあるのだろうけど、ここまで到達するのに、どれだけの経験を積んできたんでしょう。リスナーに対する反応が淀みない。
リスナー層が20代メインと思しき、恋愛に関するお便りや相談が多いので、もう少し自分が若かったらストライクゾーンに入っていたんじゃないかなぁ…と、惜しい気分になります。
YouTubeにてライブ配信もしながらの放送なので、頻繁にメールを選別し、タイムラインもチェックする神業的な番組進行を垣間見る事ができます。
流行りの曲をBGMに、歌っていてもお構いなしでメールを紹介していくスタイルは、斬新でした。



あもーれ!マッタリーノ

「あもーれ!マッタリーノ」(RSKラジオ、岡山県)

平日お昼に、毎日パーソナリティを替えて放送している4時間番組。
こちらもラジオ好きな方に教えてもらった番組で、当初は月曜日担当の
局アナウンサー・坂俊介さんが、その溢れるラジオ愛で、日本各地の系列局で放送されている番組を紹介したり、大喜利コーナーがあったりと、参加し甲斐のある内容を楽しんでいました。
しかし聞き始めてわずか3ヶ月で坂さんが改編期で降板。
そのままフェードアウト…と思いきや、流れで聞いた金曜日の放送が、更に強烈で、そのまま聞き続けています。
大きな原動力は、赤いスーツをまとったパーソナリティ、相田翔吾さん。
大声のガハハ笑いに最初は面食らったものの、聞けば聞くほどその「人間力」に魅せられてしまうパワースポットのような方。
その勢いから零れ出た面白い要素をすかさず拾い上げてツッコミを入れるのが、もう一方のパーソナリティーである安井優子さん。まず声が好き。
改編期の度に誰かしら入れ替わる番組にあって、15年間も同じコンビで続けている所からも分かるように、岡山ラジオ界の顔役と言っていいのではないでしょうか、その掛け合いについ笑ってしまいます。
毎週サテライトスタジオから放送している為、直接会いに行ける距離の近さも魅力のひとつ。
今年唯一、直接会いに行ったお二人です。
とても親切な対応で、楽しく話をさせていただきました。



近藤丈靖の独占ごきげんアワー

「近藤丈靖の独占ごきげんアワー」(BSNラジオ、新潟県)

前述した「高橋なんぐの金曜天国」にて、度々ネタにされていた番組。
この番組を聞けば、少しはネタが分かるようになるかもしれない、と思い聞き始めた所、とても面白く、あっという間にハマりました。
月曜日~木曜日の午前中に放送している生ワイド番組で、メインパーソナリティは、局アナウンサーの近藤丈靖さん。
低く滑らかな声で発する、リスナーに寄り添う優しい言葉と、曜日パーソナリティに対しての結構ヒドい言葉と、たまに出る変人的なコメント。
その掛け合いが面白く聞こえてしまうのは、それぞれ近藤さんをリスペクトしているからこそなのでしょう。
「愛すべき変人」と評される、BSNラジオのフロントマン。
毎日変わる様々な企画(新潟弁講座・新潟弁で歌謡曲を熱唱・ミニドラマでの演技)など、この番組にどれだけ時間を費やしているのでしょうか。
モノマネも堪能で、多彩な近藤さんの魅力に引き付けられます。
一方、お便りに対しては真摯に向き合ってくれます。



工藤淳之介3時のカルテット

「工藤淳之介 3時のカルテット」(BSNラジオ、新潟県)

ごきげんアワーと同じく、金曜天国においてネタの供給源とされる回数の多かった番組なのでチェックしたのが、聞いてみた理由です。
月曜日~木曜日、約2時間の番組を取り仕切るのは、局アナウンサーの工藤淳之介さん。愛称はクドジュン。
呂律が回る軽妙なトークで、個性の強い曜日パーソナリティの方々と、それぞれのカラーで掛け合っています。
番組を通して感じるのは、クドジュンさんのポジティブシンキングと、それに絡んだ「鋼のメンタル」っぷり。
キザに聞こえるリアクションも恥じる事なくガンガン出していきます。
その推進力が魅力的で、リスナー層もごきげんアワーに比べれば低めなのかもしれません。聞いていて、ちょっと齟齬があるかな、という所。
少しFMラジオ的な雰囲気が強めに感じます。
同年代の同局アナウンサーで結成した「イケメン四銃士」というユニットを紹介する場となっており、男だらけなのにむさ苦しさはなくエネルギーをもらえます。



糸永・大輔 ラジオやってます

「糸永・大輔 ラジオやってます」(RKKラジオ、熊本県)

こちらは旧Twitterでちょくちょくハッシュタグを見かけていた番組。
毎週土曜日午前中、週一回の放送なので、平日仕事の人でも聞きやすいというアドバンテージがあります。
パーソナリティは、局アナウンサーの糸永有希さんと、熊本県を中心に活動するフリーアナウンサーの渡辺大輔さん。
男女コンビのラジオでは少数派であろう、女性パーソナリティをメインに据えた番組運びとなっています。
比較的ネタ要素が多く、それを披露するコーナーには地元リスナーの実力派がこぞって集まって切磋琢磨している印象です。
「どうやって糸永さんを笑わせようか」という意思の元、様々なお便りが集まってきている感じなので、パーソナリティ側がグイグイと引っ張っている
印象は薄く、リスナーと皆で作り上げている雰囲気が心地よい番組です。
リスナー層は幅広く、参加しやすかったです。



サニー・フランシスのマサララジオ

「サニー・フランシスのマサララジオ」(ABCラジオ、大阪府)

前述の「あもーれ!マッタリーノ」にて、坂さんが紹介していた他局の番組のひとつ、日曜夜3時間半の放送(プロ野球期間中は流動的)
思いっきり関西ノリの番組なので、多分合わないんだろうなぁ…と思って聞いてみたら、何か関西弁のインド人が喋っているじゃないですか。
出自が違うだけで、関西弁でまくし立てるような得意じゃないノリが、こうも面白く感じるものかと、今回挙げる番組の中で一番意外性があります。
パーソナリティは、インド出身のサニー・フランシスさん。
オープニングトークだけで30分過ぎている事はザラで、熱量高めでずーっと喋っているものの、それを上手く調整しているのが、相方の局アナウンサー、小寺右子さん。愛称はミギコ。
立ち位置的には、ずーっと喋ってるサニーさんがツッコミで、ミギコさんがボケに回る事が多いのも面白い部分。
リスナーからのお便りには、これでもかという程リアクションをくれて、気付いたらぜんぜん違う話をしています。
ニュースや交通情報は入るものの、中弛みが無いので会話の情報量が多く、番組を楽しみ尽くすにはそれなりの集中力が必要となります。



ラジてん

「ラジてん」(RKKラジオ、熊本県)

「ラジオやってます」で存在を認知したRKKラジオにて、夏に開催されたRKKラジオフェスという企画が、YouTubeにてライブ配信されていたのをたまたま見かけ、そこで登壇していたお笑い芸人と思しき安井政史さんと生年月日が同じ、という事を発見して聞き始めた番組。
月曜日~金曜日の午後2時間半ほど、通しで出演しているパーソナリティはおらず、実質のメインパーソナリティは局アナウンサーの木村和也さん。
愛称はキムカズ。
安井さんが担当しているのは金曜日で、最初は金曜日だけを聞いていたものの、他の曜日はどんなんか聞いてみようかな~…とチェックした所、なんとも心地よい雰囲気ではないですか。
ネタを競うような要素もなく、リスナー参加型の企画も、普通のお便りと同じようなウェイトで緩く紹介したりと、日常生活のちょっとした事をパーソナリティに報告するような気軽さが特徴的。
(安井さんの金曜日だけはネタ要素が強めで、採用基準が明確)
火曜日から木曜日までの3日間を担当しているキムカズさんの、BSNの近藤さんとは違うタイプの、お便りとの真摯な向き合い方が心地よいです。
局独自のレポーター「ミミーキャスター」なる存在も番組に独特の色を添えています。歴代のミミーキャスターがかなり番組に関わっている様子。



アナぐらむ

「アナぐらむ」(RKKラジオ、熊本県)

今年10月から始まった、金曜夜1時間の新番組。
「ラジてん」のメインパーソナリティで、RKKラジオのフロントマンであるキムカズさんが、局のアナウンサーを毎週3人ずつ選抜して、各々が持ち寄ったテーマについて語るという番組を企画して、誕生した経緯があります。
ちょうどRKK熱が高まっていた所で始まったので、個人的にはRKKアナウンサー情報をガツガツ補充できる場所です。
1人ずつ発表するので、時間が押してしまい3人目の方が割を食うパターンが多いのも、時間通り進まない生放送の楽しさのひとつでしょうか。


しかし平日生ワイド番組は、1番組あたりの放送時間が長いので、タイムフリーを駆使しても、とてもじゃないけど全部追いきれません…。
日々楽しみがあるのは、嬉しい悲鳴です。

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