電子書籍のコンテンツについて~小学館編~

販売方針

印刷書籍重視のため現在単行本として販売されている作品については新刊から数か月遅れて販売される。一部の人気作品については同日発売が行われることもある。また、著名な作家の場合電子版でのみその全集を復刻させるなど適材適所の取り組みを行うこともある。
かつては、レンタル型のソク読みに新刊が偏り、売り切り型の書店では新作や続刊が出ないなどどちらかといえば悪名の高い出版社の一つであったが、Kindleのサービス開始や昭和ブライトとのパートナー関係を築いたあたりから電子書籍に積極的になってきている。
最近はKindleとセットになることが通常だが、eBookJapanとの関係が深いこともあり、eBookJapanだけに先行とか、eBookJapanだけにしか販売しないというような作品も少なからず存在している。
デジタルデータをずっと保持されてしまうことに抵抗があるようで、書店によっては数年間のダウンロード制限が設けられている書店も存在する。

価格

通常の単行本は400円で販売されている。印刷書籍が420円+税計算であることから多少割安で設定されているようだ。

収録内容

基本的には、カバーコンテンツもなく、特別なカラー版もなく(カラー版がある場合それは印刷書籍でも販売されている)マンガコンテンツ部分だけを販売している。藤子不二雄A作品については、電子版だけのセレクションも存在する。あさりちゃん100巻など電子版だけに特別なコンテンツを収録することもある。
小学館は現在2系統の取次が存在する。小学館ブランドを任されている昭和ブライトと、ヒーローズなどを担当する小学館クリエイティブだ。表紙直後の白ページに収録ミスでないことを示すため「Go To Next Page」と書かれているものは昭和ブライトが担当したものである。

キャンペーン:小学館作品のセールはあまり同時展開されているという印象ではなく個々の店舗ごとに集中して行われている傾向が多い。

画質:画質については集英社同様のクオリティに留まっている。この点で書店の差は特にない。昭和ブライトが全面的に担当になって以降、よりその点は確立されている。

買うなら:小学館作品好きにおすすめな書店はeBookJapanだと思う。古い作品中心の割引セールやポイント増量が定期的に行われたり、人気作品の同日発売も例にもれず行われる。何より他に販売されていない古い作品の蔵書が多いのがポイントだ。これらの本のほとんどは昭和ブライトが担当になる以前に電子化されており、リクエストしても入手が困難な可能性がある。

なお、ハヤテのごとく!を電子書籍で読むことはできない。過去に一度販売された(参考: http://www.ebookjapan.jp/ebj/shonen/nakazuri/201104/ )が、何らかの理由により販売が停止されてしまっている。かつてはソク読みで閲覧可能だったはずなのだが現在こちらも販売が停止されている。

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