「放射能デマ撲滅」の伝道師が実はデマゴーグ?(想田和弘氏ブログより)

不可解なのは、「思想ではなくデータで語る」という早野氏が、牧野氏や黒川眞一・高エネルギー加速器研究機構名誉教授などによる物理学上の疑義に対して、答えようとしないことである。黒川氏がレター論文で指摘した10箇所近い間違いについて完全にスルーしているのも、実に不自然。間違いでないなら得意のデータで反論すればいいし、単なるミスなら訂正すればよい。なのにそれをしない。なぜ?
 私見では、ここまで「間違い方」が不可解な上に、ご本人が説明や議論から逃げ回っていることから考えると、単なる計算ミスだと信じることは相当に難しいような気がしている。意図的な改竄だったと考えた方が、むしろ自然なのではないだろうか。
‪ もし万が一、早野氏が単なる計算ミスをしたのではなく、被曝線量を少なくみせるために意図的に改竄していたのであるとすると、事態は実に深刻だ。「放射能デマを撲滅する伝道師」として頼りにされていた彼自身が、実はデマゴーグだったことになるからだ。早野氏は学校給食に含まれる放射性物質の量を測ったり、ホールボディカウンターで内部被曝の量を測ったりする活動でも有名だが、それらの結果も疑わざるをえなくなるだろう。
 実際、早野龍五氏が主導し世論に重大な影響を与えた「内部被曝調査」の論文には、かねてから数々の疑問が指摘されている。この論文についても本格的な検証が必要であろう。
 この機会に思い出していただきたいのだが、2011年3月11日に福島第一原発事故が発生した当初、日本政府や東電は「安全」を強調し、「メルトダウン」の事実すら認めず、事故の深刻さを隠蔽しようとしていた。したがって、福島の人々の側に立って行動しようとする科学者やジャーナリストや市民の多くは、放射能汚染の実態を調べ、その危険性を告発する活動に力を注いだ。僕もその一人である。
 ところが、いつ頃からだろうか。その構図は、およそ不可能とも思えるアクロバティックな回転をしてしまった。放射能汚染の危険性について心配したり発言したりする者は、ほとんど自動的に「放射脳」だの「デマ屋」だのと呼ばれるようになってしまった。そのため、今では「デマ屋」と糾弾され、「福島県民の敵」「福島差別」と認定されてしまうことを覚悟しなければ、危険性について指摘できない状況になってしまった。そうした状況変化の背景に、早野氏らの「放射能安全キャンペーン」の「成果」があることは間違いないだろう。

[引用元]第72回:「放射能デマ撲滅」の伝道師が実はデマゴーグ? 日本社会が進むべき道(想田和弘)

……🙈🙊🙉、全部重要なので長文ですが、何を信じるかはあなた次第です! ていうか、都内のうちの近所の町内会で昨年初めて「芋煮会」なる聞きなれない集まりが開催された。各地に離散してそこでコミュニティを作ってる避難されてる方、意外といるのかもね。

#福島第1原発 #東電 #経産省 #早野龍五 #安倍晋三 #自民党

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