失われた30年の振り返り、なんでしないの?と思った時に読む話

"そこで次に疑問として浮かぶのは、なぜこうなってしまうのかということでしょう。なぜ表面的な経済議論しか行われないのか。なぜ国の舵取りをするリーダーや専門家から、泥縄的な解決策しか出てこないのか。
1つには、日本では「徹底的な要因分析」をしないという事情があります。この30年、多くの日本人と議論を交わして気づいたのは、経済の専門家を名乗る人たちでさえ、起きている現象についての知識はすごいものの、その原因を徹底的に追求することはほとんどありません。原因の説明は表面的な事実をなぞるだけで、「なんとなくこういう結論になるだろう」と直感的な分析をしているのです。

[引用元]日本が「生産性が低すぎる国」になった五輪イヤー 衰退への一手を打った法律とは?

https://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2019/10/post-13163_1.php

……政治からマンガアニメまで、とにかく日本人の特徴は甘え。精神的に己れの行動にケツ持ちしない。50、60になっても他の国の人々が30前後で到達する而立の境地に永遠に達しない。

つまり、コミットしない、責任持たない。コミットしてるつもりの人たちも責任転嫁、問題の原因のすり替え、永遠の他人のせい。何か問題が発生すると、環境のせいにして責任を取らない。原因を指摘するとポジティブシンキング教徒が徒党を組んでネット自警団となって叩き、うやむやにしてとりあえずまた現状維持が続き時間が経って忘れられる。だから、原因の分析、要因分析なんか進まない。

日本の失われた30年も、労働者のせいにしている限り、「労働者が終身雇用を望んでる」とか頓珍漢な勘違い発言を続ける限り、永遠に解決しない。

#デービッドアトキンソン

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