・龍が如く８のクリア済感想
全編ネタバレ注意です。また過去シリーズのネタバレ含みます。
（※シリーズは極１、０、７外伝、３の冒頭はプレイ済、他はシナリオの流れを知ってる程度）
シリーズのキャラとしては桐生ちゃんが好き

・ハローワークで働いている春日の髪型、かっこいい。周りの人とうまくやっているのも微笑ましかった。それだけに多々良の暴露で周りの人と気まずくなって、職も失ったのが辛すぎた。ここでの誤解ってゲームクリア時には解けてるって認識でいいのかな。解けててほしい。
春日が無職になると同時に『いいものサーチ』が解禁されるのに面食らった。こんな悲しいスキル解放ある？

・さっちゃんとのデートのためにナンバと足立さんにレクチャーされるところ、楽しかった。こういうイベントだけ５０時間くらいやりたい。

さっちゃんへのプロポーズ、悪いと言われているところもまあ理解出来るんだけど、一年未読無視してるさっちゃんの態度も何かおかしくね？と思ったので、ゲーム中で春日ばかり色々言われがちなのは奇妙に思った。（一応さっちゃんは桐生さんが絆ドラマで意見を言ってるけど）
7未プレイのまま8をプレイしたけど、さっちゃんと春日は７で仲間だったなら、もう少し意見を言い合える仲なのかな？とぼんやり思ってたけど、そうではないのかな？

・８の桐生ちゃんの新ビジュアル、『桐生さんという人が気になって始めました』というファンが大量発生してもおかしくないくらいビジュがいいと思う。
でも、桐生さんの過去が知りたいと思って過去作をやったら、０で真島さんを好きになった人が極１でショックを受けるのと同じような感じでまあまあショックを受けそうだなと思った。メインストーリーではそこまでギャップは無いんだけど、一部のサブクエでの女性の扱いが微妙だから……。

・二次元では『病に伏せっている人特有の色気』というものが存在するが、８の桐生ちゃんはまさにそれだった。三章終わり～四章始めあたりの色気がヤバかったし、全編通して儚さがすごかった。
どうして、桐生ちゃん自身の絆ビンゴと絆ドラマが無いのですか……？この桐生ちゃんとなかよし！したいのですが……？？？？？？

・デリヘル（デリバリーヘルプ）の話を聞いたとき、春日はこういうの詳しいのか？って言ってみたり、バラクーダ潜入時に胸を見つめて春日が喜ぶと思ってな……とか言ってる桐生ちゃんはなんなんだ。桐生ちゃんは春日以上にお色気方面に興味津々だろ！！！カマトトぶるな！！！！！

・トミーの声は最初やっぱり声優さんに比べると演技の抑揚が無いな～と感じたけど、段々とトミーには合っているし……と気にならなくなっていった。あと、バトル時の\いくぜいくぜ～/\いっくぜ～/ボイスがなんとなく癖になる。

・ハワイの街歩きが楽しい。ハワイに行った事は無いけど、すごくリアルに作ってあるんだろうなと感じる。
これからの龍が如くシリーズは海外舞台が恒例になりそうだと思った一方で、この街作りの技術でまだまだ日本の街を作ってよ！という気持ちもある。上野とか池袋とかどうですか。スジモンのメッカと小耳に挟みましたが……

・バトルに当たって、『例え病気だとしても桐生ちゃんは絶対に絶対にパーティ最強がいい』と思っていたので、ちゃんと最強になるようにシステムが作られているのにありがたみを感じた。
ゲーム最終盤になると、春日のレーザーか桐生の応龍かデリバリーヘルプで、最大ダメージを出せるのがＷ主人公のどちらかになるのはよく考えられているなと思った。主人公が置物にならないように調整されているというか。

・夢想弓・破が強すぎる。
これか、くのいちの爆弾か、ハウスキーパーのバブルウォッシュトルネードをなるはやでぶつけるのがバトルの常だった。

通常攻撃もそこまで弱くはないけど、連携攻撃になるとダメージが落ちがちなのはどうにかしてほしかった。桐生ちゃんで攻撃するとき、近接攻撃なら１０００以上ダメージが出るのに連携だと３００くらいになるから仲間たち寄るな……寄るな……と思いながら場所取りするのが常だった。

・NPC（山井）含めて、桐生ちゃんの事を好きで尊敬しているキャラが多すぎないか。
パーティの仲間だと、裏社会で評判を知っているだろうソンヒ、趙はいいとして、ナンバやさっちゃんが何故ここまで桐生ちゃんに尽くしてくれるのかが謎だった。ナンバはまだ元看護師だから病人に寄り添うのは理解出来るけど、さっちゃんは本当によくわからない。『接待』という言葉が思い浮かんでしまう。
最初は互いにあまり知らないという状態から、少しずつ仲を深めていく過程が欲しかった。そうすると桐生ちゃんの比率が大きくなりすぎるから、春日がメインのゲームとしてはそう出来なかったんだろうけど。

・エンディングノートのイベントは全体的に好きだったけど、『桐生は人に頼らなすぎ、一人で抱え込み過ぎ』と言われてたのはえっとなった。結構頼ってませんでしたか……？真島の兄さんに大吾を任せたりしたのは、桐生ちゃんの中ではどういう風に処理されたんですか……？

・今後のシリーズで春日と真島の兄さんが仲間として絡むとして、兄さんが春日ちゃんはごっついのう、春日ちゃんはワシの獲物やで……とか言い出したら、桐生ちゃんと兄さんの関係が好きだった自分としては泣いてしまう。でも８で桐生ちゃんと７メンバーがやった交流ってこういう事なんだよな。

・それはそれとして、桐生組のパーティチャットも宴会トークも全部面白くて良かった。
イチゴとイチゴが被っちまった奴とご飯がいいお風呂がいいそれともア・タ・シ？てあるじゃん？　ないな　ないわね　のチャット好き。あとチンピラ？そんなもの飼わん！のやつ。ナンバって何を話していても面白いよね。

・『趙天佑』が加入したとき、『ちょうてんゆうと読めるけど、恐らく中国語での他の読み方があるんだろうな』と思ってたので、ちょうてんゆうでいいの！？とびっくりした。
趙さんの話し方、語尾の伸ばし方とか抑揚の付け方がお茶目で好き。声優さんの演技による、文字情報にプラスした魅力を一番感じた。

・７外伝をやって桐生ちゃんと花輪の絆にじーんときたプレイヤーだったので、８のストーリー展開には虚無感を感じたし、これが大きな理由でちーちゃんの事を好きになりきれなかった。

ちーちゃんの事は、自分の頭では受け入れないと……と思っているのに、心が微妙に受け付けなかったというか……。
多々良の事以前に、実家にバレたくないから第５地区に行ったし春日を騙して裸で放り出したよと言った時になんやこいつ……と思ったしこりが残っているのかもしれない。

ちーちゃんの所業に加えて、春日達がちーちゃんに大して怒ったりせずに許すから、フラストレーションが積み重なっていったのかも。犯罪行為をしてたのはトミーも似たようなものなんだけど、山井達がトミーにケジメを付けに来たからプレイヤーとしては怒りが緩和されている気がする。

それでも、連携攻撃でちーちゃんが仕留めてくれたりすると本当にありがとう！と思ったし、ある程度愛着も湧いた。こう考えると、ＲＰＧってキャラに愛着を持たせるのにはいいシステムだな。

・ハンジュンギが加入して、もう十三章なんだけど絆上げどうしよう～と思っていたら服を買いに行くだけで絆がギュンと上がって笑っちゃった。スタッフの気遣いが光る

・最終的に山井と五回戦ったんだけど、なんでストーリーとさほど関係ないキャラと五回も戦ったんだろう……とクリアして思った。
例えば０では久瀬の兄貴と五回戦ったけど、久瀬が戦う度に信念を取り戻していったり、桐生がそれに感銘を受けて最終的に自らの極道の生き方に反映していたりしたので、何度も戦っただけの意味があったと思う。
山井は春日とどう影響を受け合ったのか、ぱっと思い出せない。桐生ちゃんを助けて以降は自動的にいい奴になっていった感じがある。山井をここまで長くするよりもブライスをもっと盛って欲しかったなと思った。

それはそれとして、山井の過去話のくだりは良かった。ポルノグラフィティの『アゲハ蝶』の歌詞のようなキャラに出会うと十中八九好きになっちゃうんだけど、山井の過去話はアゲハ蝶・極の趣があった。
あとコテコテヤクザやホステスを含めて、山井一派はかわいいキャラが多くて良い。出来れば９以降も登場して欲しい。

・最終章で春日と桐生ちゃんが合流するところで、ホームレスタワーの上のところにいる趙さんに話し掛けられないのにめちゃめちゃびっくりした。話し掛けられると信じて突撃しようとする→タワーから落ちるを三回くらい繰り返した。
趙さん口笛吹いていたと思うけど、口笛吹いてるから話しかけれない…ってコト！？口笛一旦止めてよ！！！！！

・桐生ちゃんと春日のプロポーズ談義、桐生ちゃんのそれは春日以下というかプロポーズの要件を満たせてないだろと思ったけど、その辺には触れられずに話が進行して笑った。

『さっちゃんへのプロポーズで何がいけなかったのか』をここで春日が悟るのにはなるほどと思ったけど、桐生ちゃんサイドのさっちゃんとの絆ドラマで既に触れてるからここもう見たな～と思ってしまった。絆ドラマでは触れない方がここのシーンに浸れたかも。

・海老名とのラストバトル前の語りの演技、めちゃめちゃ良くない？演技が良すぎて、声優さんが担当してるのかなと思ったら、俳優（長谷川博己）だった。長谷川博己、すごい。

・春日ラストのエイちゃんを警察に連れて行くところの治安が極悪すぎる。
龍が如く世界は治安が悪いのが常だったけど、今までは裏社会の世界の話だからで納得出来た。YouTuberなどカタギの人間がここまで悪辣だと、な、なんで？？？と疑問の方が勝ってしまう。椎名林檎の曲と映像とのオーバーラップは良かったんだけど、それをやりたいが為に世界が歪んでる感じがした。

７外伝の『ヤクザの夢なんてカタギの夢に比べればゴミみたいなもん』って桐生ちゃんの言葉が好きだったので、暗黒面に落ちているカタギをいっぱい見せられると、あの言葉はなんだったん……？と思ってしまう。
あとエイちゃんがちーちゃんの暴露配信の段階で落ちぶれて髭面になっていたのはどういう事なんだ。ブライスや海老名から切られたとしてもそんなに時間が経ってないと思うんだけど。髭が生えやすい体質なのか？

・ちーちゃんに対する態度でも感じたけど、全編通して春日はあんまり怒らないなと思った。優しいというより、不気味に見えたくらいだった。

自分が８をやる中で、最もグッと来たのはナンバの絆ドラマの話だった。ナンバと春日に友情があるとしても、自分に合った職を失って全く残念に思わない事があるのかな？と疑問だったので、絆ドラマで語られたナンバの心情には共感したし、春日との絆がより尊いものに思えた。
思い入れのある東城会の席に座られて海老名に不快感を示した桐生ちゃんの態度も理解しやすかった。
彼らと比べると、『春日一番が何を大事にしているのかがわからない』と思ってしまった。

荒川真斗は春日にとって大事な人物だっただろうに、エイちゃんにそこを利用されても怒らないの……？
なんで……？
ちーちゃんの活動によって足立さんの会社は活動出来なくなったのに、怒らないのか？
ちーちゃんにも事情があった事はわかるが、仲間に被害が及んだとしても責めたり怒ったりしないのか……とちょっと困惑した。

春日は罪人でも絶対に見捨てないキャラで、だからこそエイちゃんとのＥＤのシーンは美しいと思ったけど、罪人を受け入れた結果仲間が命を落としたりしたらどうするんだろう。
そんな状況は来ないのかもしれないけど……。

・ラスト、桐生ちゃんが遥と再会？していて、病気にも向き合う覚悟が出来ていて……名前を取り戻していて……
感動的だぜ……というラストだったんだろうと思う。思うけど、なんか……プレイした実感としては、『なんで名前を取り戻せたの？』という疑問の方が強かった。
エンディングドラマ最終話の、遙とは再会せずに大道寺と約束を結び直すという終わり方が綺麗だなと思ってたので、大道寺との約束をまた反故にしたの……？もうケジメもなにも無いのか？と、自分の中の桐生一馬への印象がちょっと下がって終わってしまった。

多々良ひそかの桐生生存の暴露が何か関係しているのかなとも思ったが、作中で大して触れられていないので、何があったのか本当にわからなくて……。多々良は春日パートでは影響絶大なのに、桐生パートでは影響力がなさ過ぎるのもよくわからない。多々良の動画を見て桐生に会いに来たって人がいてもよくないか？

エンディングドラマ最終話までいくには、追憶ダイアリーを全部見て、バイトレスキューを全部遂行して、未練ミッションも多少意識的に埋めて、にぎにぎしてもらって、って割と色んな事をした。そうして手間暇かけてイベントを全部見た人程、本編エンディングでモヤる仕様になっているのが納得いかなかった。
エンディングドラマではもう春日には会わないって言ってて……最終章では今後の春日の仕事を手伝うような話が出ていて……どっちなの！？

エンディングノートのイベントは全体的に良かったけど、桐生一馬のエンドとしては７外伝の終わり方の方が綺麗だったなと思ってしまう。花輪の事もだけど、７外伝をやっていなければもう少しスッと飲み込めたよな…と思う事が多い。

・シナリオ面では思うところが沢山あったけど、純粋にゲームとしてすごく面白かったので、宣伝で最高傑作と言われているのには納得出来る。龍が如く８にはゲーム性がありあまっていた。アロハリンクスやパーティチャットで街歩きの動機を作って、街中で王冠のついた敵と戦って、傷ついたらレストランに入って食事して宴会トークを聞いて……と、楽しいイベントが豊富に用意されていて、ずっと飽きさせない作りになっていたのは凄いと思う。

あとやっぱりキャラがいい。ストーリー的には足立さん、ハンジュンギ、趙さん辺りはいなくても良かったように思うけど、チャット系が面白いのでパーティに参加してくれて良かった～としみじみ思った。

絆上げのためのプレゼントも、一見男性キャラが喜びそうにないコスメセットを足立さん、趙さんにあげたら特殊セリフがあって好感度が大きくあがったり、細かな作りになっていて良かった。ナンバにバラの花束あげると桐生さんにバラ貰うなんて照れるっすね……って言うのもいい。恐らくこれ以外にも見逃している特殊セリフが山ほどある。

回復のために食べ物を渡すのも、高級肉まんだと一層喜んでるセリフになったりして、作り込みが凄いな！と思った。龍が如く8のセリフ・データベース全集が欲しい。

・あと、トミーはカラオケ歌わないんですか？？？？井口理に歌わせるのは……やっぱり難しいんですか？金銭が発生するから？？？？？何故一番と足立さんのカラオケ曲で、トミーはタオルを振る側になっているのですか？？？？？？

龍が如く８で三大『どうしてこれが無いのか』と思われたものって、佐々木の再登場・ラスボスエイちゃんとのバトル・トミザワのカラオケだと思う。King Gnuの歌が好きなので、マジでトミーには歌ってほしかった。DLCで追加してくれるなら、買うのですが……。