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私はポールになりたい。(『劇場版ポールプリンセス!!』感想) ※ネタバレ多々アリ

考えようによってはド変態なタイトルですわねごきげんよう。
まぁほら、先生がきっと「変態!ド変態!!Der変態!!!」って言ってくれるでしょう。
……のっけからタイトルと別作品のネタぶっ込むのやめなさい、はい。や、一応言い訳をすると全く別関係でもないんですよ私の出会いとしては。
というワケでまたうっかりネタバレ踏み防止のために行数稼ぎとして出会いから今日までの軌跡と劇場版の感想を。大前提として「凄く好きです」を踏まえた上で、例によって悪口雑言までは言わないけど口が悪いお気持ち表明も多々あるので、ネタバレ絶対許さないマン、他人の違う意見絶対許さないマン、とにかく自分の思い通りに事が運ばないとイチャモンつけるマン等は回れ右推奨です。
今回もそこそこに長いよ!準備が出来たらどうぞ。

この『ポールプリンセス!!』という作品、何で知ったかと言うと先日某283プロ(某でもない)の劇場先行アニメを見に行った際に開始前の告知タイムでCMが流れたんですよ。絵柄は好きな系統だし、主人公の見た目は某283プロのセンターに似てて、CVが某283プロにも出演されている土屋さんで、283プロダクション所属の者(妄想)としては「あれ?これ見るヤツだな?」と冗談半分に思ったもので。しかも他のキャストさん拝見したら「……待て待て待て、これ絶対歌とか出すやつじゃん、しかもこの並び順ってことはライバルキャラのCVがガチで強いやつじゃん……」ってなって、まぁ私みたいなヲタクホイホイですよ。気になったら公式サイトを見てみて下され、何なら若干ヒくから。
(劇場版ポールプリンセス公式 https://poleprincess.jp/ )

さてそんな出会いが11月の頭で、気になって調べたら「youtubeの公式チャンネルあるじゃん( https://www.youtube.com/@polpri_staff )」と思って見てみたらどうやらまず3Dアニメとしてスタートしていた様子。細かい内容については後述するとして、何より惹かれたのがモーションキャプチャーでプロのポールダンサーさんの演舞を取り込んでキャラに反映させるスタイルだったのと、それを惜しみなくチャンネルで動画披露してくださっていること。これで一気にハマりました、勢いで全話見て、モーションも見て、これは刺さる予感がするぞ、となりまして。
実はポールダンスについて私は、以前何かのテレビ番組だったと思うんだけど(うろ覚え)見たことがあって、それまではどっちかっていうともっとフィジカル重視というか筋肉系のパワフルな競技というイメージだったんですね。器械体操系というか、技の完成度で競うようなイメージだったんです。(勿論今回の作品テーマの方もフィジカルが凄く求められるのは一見しただけで容易に想像できる)
それか、ポールダンスってワードだけ聞くと少々アダルティなお店のショータイム的なイメージもあると思うんですよ正直。別にそれも否定しないです、あれも個人的にはベクトルが違うだけで美しさの表現ってことには変わりないと思うので。
だけどこの作品で知ったのはいわゆる肉体美だけではなく表現する美しさも兼ね備える芸術性の高い演舞で、一時期フィギュアスケートにハマっていた(子供の頃自分でもちょっとやってた)私との相性がメチャメチャ良かったんですよね。しかも予想通り歌付きで、まぁホント歌唱力の強いキャストさんばかりで案の定「こんなん絶対好きやん……好きまっしぐらやん……」と思いましたよ。
この時点で最推しはユカリ様。いつものようにライバルキャラ推しになるブレない私。……や、だって、ねぇ?絶対好きじゃん。お声がジョルノさんで、fripSide1期ガチ勢だった私は色々思う所がありましたがようやっと素直にジョルノさんのお歌を聞ける時が来たか、と変なところで感慨深くなっていましたがそれはそれ。
主人公サイドだとリリアかな、今回こそは黄色だな……そう思っていた時期が私にもありました。それでは待望の劇場版のお話に触れてオチもつけますよ。

内容的にはyoutubeでやってた内容の続きで、公式大会に出場する流れを3Dアニメじゃなくガチのアニメで、ライブシーンはモーションキャプチャー継続という流れ。
もうね、とにかく語るべきところはライブシーンです。演舞の綺麗さが本当に圧巻。いわゆる二次元美少女が好きでかつMRライブとか好きな人には絶対にオススメ。Vさん好きとも相性がいいんじゃないかな……まぁVさん好きはそもそもそのVさん自身のファンだからその方の歌やダンスなら見るって方が多いのかしら?まぁ、兎にも角にもライブシーンが圧巻です。私は見ながら鳥肌立ってました、何ならちょっと泣きました。誰だよ、年寄りだから単純に涙もろいんじゃね?とか思った人、その通りだよ!!!
そんなことは置いといて、演舞編成はダブルスが二人一組、シングルが一人×2の4人編成で、主人公チームの『GALAXY PRINCESS(ギャラクシープリンセス)』は4人なのでいいとして、私の推し再度ライバルチーム『AILE D’ANGE(エルダンジュ)』は3人。この時点でセンターのユカリ様が「もしかしてシングルとダブルス両方踊ってくださるんです……?」と期待していたら思った通りの展開で、あらまぁなんて私得。これは蓋を開けたらって話なんだけど、公式TOPで着ていらしたお衣装の真っ白な格好いいパンツスタイルの方はシングルのお衣装だったんで、ダブルスは違うお衣装だったんですよ。Youtubeの動画はスカートに白タイツだったんで、そっちもまぁスカートタイプで来るかと思ってたんですけど、まさかのショートパンツにふとももまであるオーバーニーソックススタイルで完全に私の好みど真ん中を突き刺してきて「ユカリ様……💖」とガチ恋勢してました。
演舞はどの子も個性があって格好良い・可愛い・綺麗、バランスいいよどれが好き?って感じで正直全部良かった。ホント良かった。マジでフィギュアスケート鑑賞してた時の私が帰ってきてた。芸術鑑賞だよこれ……と思いながらずっとキラキラした目で見てた。隣に知り合いがいたらマジで「ちょ、見ないで、マジで今ヤバい顔してると思う」って言ってたレベルで子供のような眼差しで見てたと思う。
そんな中、ユカリ様ガチ恋勢してたんでハンカチ握り締めて涙ぐんで「綺麗……」って見惚れてたんですけど、演舞的に一番持ってかれたのはノアちゃんでした。多分ずっと口開いてたと思う。『圧倒される』ってこういうことを言うんだ……って我に返った時に思いましたね。しかも早見沙織さんの和ロックですよ?そりゃ演舞中身じろぎ一つできずにずっと見入りましたよ、ええ。ホントは一人一人語れたらいいんだけどね、正直衝撃が大きすぎたのでマジでもう一回見に行こうかと悩んでいるレベル。そのくらいライブシーンは本当に見ごたえのある作品でした。
そして、主人公サイドの私的オチを。先述した通りファーストインプレッションはリリアが気になってたんですよ。先に言うと、正直コスプレイヤーって設定のミオは衣装担当の必要要素だよなって思ってたんです、容姿的にもいつもの私だったら刺さらないタイプなんですよ、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが。ただ、正直youtubeのアニメ見てた時から何となく予感はしていたんです……「あ、この子この容姿でコスプレイヤーで可愛いもの好きって言ってる割に、自分が前に前にってグイグイ行かないタイプだ……」と私の好きな縁の下の職人気質が所々垣間見えてたんですよ。んで、劇場版で一人スタジオに残って衣装を作るシーンで事件は起こりました。ただでさえそういう裏方作業率先してやっちゃうタイプ好きなのに、偶然忘れ物を取りに戻った主人公に見つかって手伝おうと申し出た時に断るんですよ、その断り方が「こんな楽しいこと、やらせてあげませーん♪」って楽しそうに言うんだけど、「お前それ明らかに主人公に後ろめたさ持たせないようにしてるヤツだよなぁ!?」っていう私の弱点属性『気遣いの達人』を持ってたんですミオちゃん……節々には見え隠れしてたけどね、ここで出すかぁ……って感じで。うーわ、主人公サイドの私の推しこの子だったか……って思って、冷静に考えたらレッスン着、緑だったんですよね……4人がそれぞれピンク、黄色、緑、赤だったんですけど、ミオちゃん着てたの、緑だったんですよね……ライブシーンのサイリウム、一面緑でしたね……何なんすかね、この圧倒的緑率。ここまで色んな作品で緑に惹かれると何かもうそういう運命なんだなって思いますわ。私は緑の人、これ確定。

さて、そんな感じで良い所を書き連ねて来ましたが、ここからはハイパーお気持ち表明タイムの時間です。ネガティブな感情を見たくない人はここでストップする方がいいと思います。
いいですか?大丈夫ですか?ここから先は戻れませんよ?
では参りましょう。
まずね、お話の内容。Youtubeの時から思ってはいたけどまず「夜の公園でポールダンスしていた先生を偶然見かけてポールダンスに憧れる」ってシチュエーション。
いやいやいや、「夜の公園でポールダンス」ってどうやったらそんな状況になるんだよ!?って思ったら負けなんだろうなっていうスタートです。いや、もしかしたら日本のどこかにはポールダンス用のポールが設置されてて「どうぞ皆さんご自由にポールダンスなさってください」って公園があるのかもしれませんが……強引すぎんか?
よくある導入だとは思うんですよ?公園で歌ってる子の歌声に惹かれて「アイドルやってみませんか」って声かけたりとか、公園でバレエの練習してる子に惹かれてスカウトするとか。その辺ならまぁまだ判るとして……公園でポールダンスって、え?私が知らないだけでそんなに普通だった?的ポカーン感。
そしてそこはスルーするにしても尺の都合なのか予算の都合なのか、脚本というか内容は正直薄いです。出会って仲間集めて、何か判らんままトラウマ説明されて急に出来なくなって、何か根本的解決はしてないけど本番上手く行ったから結果オーライみたいな流れで「続きは劇場で!」みたいな流れから、劇場版もやっぱり尺が短いのでかなり詰め込んで突っ走った印象。上昇下降が無いので、ジェットコースターってよりは特急列車か新幹線って
感じです。各駅の話は何となく通過するときに大体見えるしょ?途中の停車駅で王道展開だけ拾って行くから後は各自で!みたいな超特急感が半端ないです。
なので、『良いお話』を見たい人には正直あんまり向かないかなって印象です。この作品の魅力、そこじゃない。言い方が失礼なのは百も承知だけど、この作品はライブシーンが8~9割方持ってってます、むしろそこが見どころです。細かいことはいいからマジでライブシーンに圧倒されてくれって感じで、ある意味潔いです。そういう意味では好きです。
あとは……キャラ設定とか組み合わせとか節々に「ほら、ヲタクこういうの好きだろ?」的某JUNG〇感を若干感じます(悪意しかない言い方)。劇場版は特に。まぁでも、しつこいようですが「好きですが何か」って言っても良いかなって思えるくらい本当にライブシーンが圧巻でした。(注:個人の意見です)
けどこれ、応援上映もあるらしいけど……このライブシーンに声とかコールとか入ったら私はマジでブチ切れて帰りますね、そのくらい芸術性が高くて、ゆっくりじっくり静かにただただだ純粋に眺めたくなるライブシーンです。(注:個人の意見です、大事な事なので2回)
とにかく纏めると「こまけぇこたぁいいんだよ!!ライブシーン見ろ!!」って感じの、好みがメチャクチャ分かれるハッキリした作品だと思います。何度も言うけどその圧倒的ガン振り感は潔くて好きです。個人的にはライブシーンの為に円盤(出るなら)買ってもいいと思えるくらい、ライブシーンが本当に大好きです。Youtubeでモーション動画見て、そこでハマったなら見る、そこでハマらなければ見ない、の判断でよいかなって個人的には思います。広く万人ウケって感じでは無いけど、好きな人はメチャメチャ好きっていうコアな印象だったかなと。ちなみに私はメチャメチャ好きです。何か後半ボロクソに言ってるけど、それを吹き飛ばすくらいにはライブシーンが好きです。現場からは以上です。
さ、配信サイトで曲を購入してこよう……(どハマりしてんじゃん)

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