知らない道2

選ばなかった道は誰にもわからない。

わたしには「今」が続いていくだけだ。

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中学のときの担任の先生に会ってきた。

わたしが中高一貫校をわざわざ抜けて違う高校に入学したことは間違ってなかったのかという質問を、本来それを止める側だったであろう先生にぶっちゃけ聞いてみた。

先生は「正解も間違いもない」「もし時間が巻きもどって中3のあなたになっても、この学校を抜ける選択をしていたとおもう」と仰った。

巻きもどっても同じ選択をしていたとおもう、と先生が言ったことは、選択を迫られたときの自分を思い出させた。わたしは、学校を抜けるか抜けないか、書類の提出期限最終日まで悩んでいた。放課後になって職員室に持っていく前の教室、職員室の扉の前。最後の最後まで悩んだ。友だちのこと、将来のこと、成績のこと。すべてをふまえてわたしは書類を提出して抜けることを、自ら選んだ。そう、自分で決めた。自分で選択したのだ。

選択が正しかったかどうかというモヤモヤは消えないけれど、先生がわたしよりもっと長い間そのモヤモヤを抱えたままで今でもはっきりとはわからないと仰ったとき、じゃあわたしもこのままでもいいのかと思えた。

わたしがモヤモヤで済んでいるのは、自分で選択したからだろう。

まだ「たのしいと思えることをしていく」みたいな前向きな気持ちには100%はなれないけれど、5cmほど生きようとする方向に進めた。

数年のブランクがある勉強も、これで再開できる気がする。先生、ありがとう。


知らない道1( https://note.mu/citrustomato/n/n0c909f730b90 )

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正直に言うとお金に困っているのでとても有難いです。もっと正直に言えば、わたし以外の他のひとを幸せにするために使ってくれるお金になるととてもうれしいです。

するめをなめてかかってはいけません。(ありがとうございます)
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橘トマト

文章を書きます。読んでいただけると、うれしいです。反応いただけると、とてつもなく喜びます。間違いがありましたら、教えていただけると幸いです。
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