JR西日本福知山線脱線事故から15年

こんばんは!Yama Kei(やまけい)です。今年のゴールデンウィークは『STAYHOME週間』ということで外出を控えて新型コロナウイルスの収束を待つことになりそうですね。

今日、2020年4月25日は近畿地方で起こった国鉄からJRに代わってから最悪の規模の事故から15年になります。

福知山線脱線事故

JR西日本の福知山線で起こった脱線事故。

福知山線とは、兵庫県尼崎市の尼崎駅から京都府福知山市の福知山駅を結ぶ100㎞を超える鉄道路線になります。

その中で、事故は尼崎市内の塚口駅から尼崎駅の間のカーブで起こりました。

画像1

116㎞/hでカーブに侵入したことにより曲がり切れずに1~3両が脱線、線路脇のマンションに激突。

事故発生後、当初上記の写真のマンションに沿って潰れている車両が1両目とみられていましたがマンション1階の駐車場部分に1両目があることが分かりました。

この事故により運転士と乗客107名が亡くなり、562名が負傷しました。

原因

この事故の原因は、一般的に速度超過だといわれています。70㎞/h制限のところに116㎞/hでカーブに侵入。46㎞/hも速度超過した原因は、1つ前の駅の伊丹駅で72mオーバーランしたことで遅延が発生。遅延を解消するためにスピードを出して走行していたと思われます。

当時は国鉄時代の名残で『日勤教育』という制度が設けられていました。教育というのは名目上で、実際はミスを起こした乗務員を社内で『見せしめ』の状態にすることで乗務員の精神的プレッシャーを増大させていたのです。

事故車両の運転士は日勤教育を過去に受けており、伊丹駅のオーバーラン発生時に2度目の日勤教育を受けることを恐れ、車掌にオーバーランの距離を少なく運輸指令に報告してもらうように車内電話で要請していました。日勤教育を受けるかもしれないと精神的に不安定になっている状態で運転していたことも原因の1つではないかと考えられています。

事故当日の運転士に会った人の話ではオーバーランする前から様子がおかしかったそうです。

この事故をきっかけに日勤教育などJR西日本の体制が見直されることになったのは言うまでもありません。

事故後

事故車両の乗客や激突したマンションの住人の中にはパニック障害を起こし電車に乗ることが出来なくなった人もいるそうです。

JR西日本は、2018年にマンションを部分的に残し慰霊施設『祈りの杜 福知山線列車事故現場』を完成させました。

今年もこの場所で慰霊祭が今日開催される予定でしたが新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止となりました。

まとめ

JR西日本のホームページのトップページがこちら。

JR東日本のホームページのトップページがこちら。

大きな違いは安全の取り組みについて書いているかどうかです。

福知山線脱線事故を風化させないという思いがひしひしと伝わってきます。

今日はここまで。ありがとうございました。


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