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[matcH re:vieW]横浜F・マリノスvs湘南ベルマーレ


こんにちは、こんばんは。

3-0!!

日産9連勝、ホーム負けなし継続、
未勝利脱出、ホーム5試合連続無失点勝利

とてんこ盛りな結果となりました。



Line Up


マリノス、湘南共に中3日で挑むこの試合。
台風の影響で延期となりこの週の中日に設定された。


マリノスは2か月ぶりの日産スタジアムでの試合。

怪我の影響を考慮し仲川に替え水沼が先発に。
アンロペちゃんと渡辺の先発は
負荷調整の意味合いが強そう。

新加入、ヤンマテウスが初のベンチ入り


湘南は中盤を総取り換え。
あとは3CBの一角を岡本から舘に変更。

前節、川崎を破りシーズンダブルを
食らわせた勢いままにテンション高く挑んでくるか。

そして前回対戦時から
理想と現実どちらを選択したのか。


成功体験の扱い方



前節、王者川崎相手にやるべきことと+‪α
善戦し見事勝利した湘南。

そんな残留争いをしている湘南に対して
優勝する為には勝ち点を落とす暇がないマリノスは
いつも以上に積極的に、果敢にサッカーを展開します。


マリノスはプレッシャーが比較的遅く来るSB
活かしチャンスを作ろうとします。
いつも通り左右にボールを素早く振り回し
注意深く虎視眈々と、相手のスライドが
付いてこれない時を探る。



この振り回すうえでポイントになったことは
パスのスピードと潔さ

ゆっくりめで回すとサイドが4バックに比べて薄い
5-3-2でもプレスがかけづらいSBにも間に合う


湘南は土曜日に戦った
川崎相手にも同様な戦い方をしていた。


この試合の川崎はマリノスに比べてパスを探るときは
パスのリズムが遅く出し手1人、1人が
ボールを持つ時間が長い


受け手もすぐ受ける場所を変えるというより
出し手がボールの置き所を変えてパスが来るのを
その場で待ち続ける
といった感じ。

(中2日で同じスタメンという側面もあるが)

そのため体の向きとか周りの状況から
パスコースが読みやすかったようで
守備が鬼ハマりしていた。



その成功体験は湘南の選手にも監督にも
かなり強く印象付けられていたようで

これが出来ればどこにだって良い勝負が出来る

というレベルの自信を与えていたようでした。


しかしマリノスはボールも人も速く動かすチーム。



1タッチパスやスペースへのボールを上手く駆使し
パス出した後も止まらずに次のより良いパスコース創出
のために動き続ける。

自ら縦にさせないときは素早く近くの味方に捌く
距離間を近くにさせるため1タッチでタッタッと
スムーズにボールが動く。


同じボールを保持する道を選んだもの同士でも
このようにディティールが違う。



そこを誤って同じだと捉えたのかもしれない。


持ち前のスピードあるボール保持で
マリノスはチャンスを作ろうと試みた。


図示した痒いところを使いながら


ただ前半はタイミングをお互いに掴めてなかったのか
スピードアップして1タッチパスなどのズレや
意図が合わないこともしばしば起こった


また、周りにいないから打つか!な雑シュートや
上げとくかみたいなクロスが多かった。

それでもボール周辺に人数を用意できていたので
失っても即時奪回出来、湘南を押し込み敵陣で
プレーする時間が長く、湘南を走らせることが
出来たため90分トータルで考えると良い前半
だと現地で見ていて感じました。


前半ラスト15分ぐらいからSBが内に絞り始めた
のは少し気になっていたけど。

張ってりゃいいのになあなんて思ってた。


湘南としてはハーフタイムで山口監督が
厳しい言葉をかけたように上手くいかず、
積み上がりかけたものが通用しないとわかった時
それでも愚直に続け貫くことが出来なかった


0-0とはいえ先制されたも同然だと考えた
山口監督は後半に入り、湘南中盤の形を
逆三角形だったのを正三角形に変えた


ここまであまりやってきていないことのようで
余りにも前半にやるべきことが出来ていないから

という理由で行われた「場当たり的な処方」
の可能性が高いと思われます。


池田に代わって投入されたのは茨田。
運動量や縦への推進力が長所っぽい選手から
パスと位置取りが長所っぽいよりテクニカルな選手

へと代えました。

前半よりももっとボールを敵陣で保持するために、
マリノスを自陣に引きずり込むために
ボールを受けることを怖がらず、はたける選手を
二人並ばせることでやるべきことを徹底
させようとします。


ただ、横幅を守れる人数が減ったため
左右に振られるとよりきつく
なる。

縦にも横にも前半以上にスライドせざるを得なくなり
陣形が崩れやすくなっていた。

そしてSBに前半以上にプレッシャーが
かからなくなったことでプレスの怖さと強度も減り
前半よりプレーし易かったようにも見えました。


9月とはいえまだまだ暑く、この日は雨も凄いし
湿度も気持ち悪いぐらい高いし、連戦だし

常時プレスを行うには少し厳しい環境下でした。

だからこそ保持する時間を多くすることで
体力を守備をする時よりもセーブしたい。

ただ構えて守るだけでなく
アグレッシブで能動的な方が
ポジティブな体力消費になる。


ひいてはそれが自分たちのプレス強度を
一定の高いレベルで保つことに繋がります

ということをしたかったようですが
前半以上に守備がきつくなり
運動量を増やさなくいけなくなったことで
湘南の選手たちはこの変更を上手くプラスに
捉えることが出来なかった
ように思います。


そしてプラスに出来なくなりつつあるなかで
ミスから失点したことでよりチームとして
メンタルが下向いてしまった。

そうしてチーム全体として上向くことが
出来なかったため山口監督は攻撃的な選手を
マリノスの交代と照らし合わせて投入する。


それはよりオープンな展開へと舵を切る
とも言えます。

そうすると交代で入ってきた
仲川やヤンマテが活躍できる土壌が勝手に
出来上がる。



相手を考慮するけどもその中で
自分たちのサッカーを愚直に貫くマリノス

相手がどこかによって自分たちらしさを
愚直に貫くことが出来ない湘南


この対比がこの試合を物語っているように感じます。





ヤンマテウス


初お披露目となったヤンマテウス。

現地で見ていて感じたのは

・エウベルみたいな加速のエグさがある。

・ヌルっとしたドリブラーというより
パワフルで爆発力があるドリブラー

・左だと縦突破を選択しがち。
利き足による影響が左右ではっきり出るタイプ?

・クロス上げるまでのモーションが速い

・左足の蹴る精度がめっちゃ良さそう

という感じ。


ボールが付いてこなかったりと
コンディションはぼちぼちな感じですが
武器がはっきりと表れるタイプなので
活かしやすそう。

ただ仲川やエウベルはどちらのサイドに置いても
割と縦に行くことも内に絞ることも器用に
使い分けますがそうではない雰囲気がありました。

まあ合流して間もないってのはあるけど。

ただ、今のマリノスWGにはない縦に仕掛けて
振りの速いクロスを上げられる
っぽいので
試合の味わいを変えるスパイスとして
今シーズンは猛威を振るうかもしれない。


そしてこのゴラッソ。



彼に得点を取らせることに特化させるなら
右で固定した方がいいかもしれないなあ。


最後に


これにて未勝利をストップ。

書きづらい試合だった。
特に特定の現象が多かったわけでもないし
得点も再現性が低いものだったから。

アンロペちゃんは5月以来の得点
西村は7月のリーグ戦、広島戦以来の得点と
決めることが出来ていなかった選手たちが
得点できたというのはかなり良いこと。

勢いそのままに福岡を倒したい。
あの苦い敗戦を喫したアウェイの借りを
何万倍にして返して小池龍太のいう
これが優勝するチームなんだなというのを
まざまざと見せつけたい。


ここまでお読みいただきありがとうございました。


また次回もよろしくお願いします。


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