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”うまのまち”への道 vol.3

今日は昨日の続きを。

乗馬という世界

乗馬、とりわけ馬術は世界的に人気のあるスポーツの1つですが、日本では知名度がそこまでなく競技人口も多くありません。
日本は、世界の馬術統括機関である国際馬術連盟(FEI)創設メンバー国(8カ国)の1つなのですがなんででしょうね。
国土が狭いしヨーロッパなどに比べて平地が少ないからでしょうか。

Umas!より抜粋

農水省発行のデータから見る限り、国内では概ね70,000人程度の「乗馬人口」がいるとされていますね。
なお、この70,000人の内、およそ40,000人が乗馬クラブグループの「クレイン」さんの会員です。

規模やば

国内と海外の乗馬の違いとしてよく言われることは
・プロリーグがない
・スポンサーがつかない
・身近に乗れる場所がない
というところでしょうか。

ちなみにオランダの街中にある老舗乗馬クラブの外観はこんな感じ

オシャレか

そしてスポンサー問題。
日本でも大きな大会だと、競馬関係をはじめとして幾つかの企業がスポンサーとして名を連ねているようですが、参加者の費用・経費に見合う十分な賞金を出すほどの大会は中々開かれていないのが現状。
その点海外だとROLEXが冠スポンサーになる大会があったりします。

ROLEXのHPより

この辺は、「馬術=主要スポーツ=お金を払ってみたいもの」という意識があるかないかという違いが大きい気もします。
※日本だと通常観覧は無料。海外だと優雅に食事をしながら特等席で観覧するプランなどが販売されている。

これは、南相馬市馬事公苑をどうしていくか、という直接の仕事の部分だけでなく、日本国内で人々が馬や馬術、乗馬というものにどう関わっていくようにするか、という大きな問いになります。

個人的には一つの自治体の一つの施設のことだけ考えているより、大きな問いに対して、南相馬市の馬事公苑がどうプレゼンスを発揮していけるか、ということを考える方が楽しいし、気持ちがアガります。

続く

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