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”うまのまち”への道 vol.2

今日は仕事の話。

南相馬市馬事公苑について

南相馬市の少し山の方へ車を走らせた場所に「南相馬市馬事公苑」という施設があります。

南相馬市馬事公苑

あまり聞き馴染みのない方もいるかもしれませんが、この”馬事公苑”という施設、実は全国に数カ所あるのです。
最も有名(?)な馬事公苑は、現在改修工事中の東京世田谷区にあるJRA馬事公苑でしょう。

世田谷の馬事公苑は、東京2020オリンピックで馬術の会場となり、力士や舞妓が障害馬術の施設デザインに使われたことでも記憶に新しい方がいるのではないでしょうか。

東京2020馬術競技の様子

さて、南相馬市馬事公苑に話を戻すと、この施設は平成7年に福島国体が開催された際、馬術競技会場として新設された場所で、28ha(東京ドーム4個分)という広大な敷地に、屋外の馬場や競馬場のような走路、直線坂路、屋内馬場、宿泊棟、広場など様々な施設が含まれています。

この馬事公苑、震災後はドローンの練習場所として使用されたり「騎馬武者ロックフェス」が開催されるなど、馬術とは異なる使い方がされた一方で、中々大きな馬術大会が行えておらず、その広大さから施設維持だけでも多大な労力が必要な施設という側面もありました。

今全国各地で、自治体の遊休資産を民間と共に再生させるプロジェクトが動いていますが、アクセスに若干の難がありつつも、”うまのまち”南相馬市が馬や馬に関わる人を惹きつけていくにはもってこいのこの施設を、今後どのように活気に満ちた場所にしていくか、市や関係者の腕の見せ所という場所でもあると思っています。

中々日本人に馴染みがない馬術競技ですが、あわよくば海外で行われる世界選手権大会のように、会場が観客で埋まる大会などを開けないかなぁなどと夢想しています。

世界馬術選手権大会の様子


続く

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