GUMI誕10周年を振り返るGUMI10選

GUMI、生誕10周年おめでとう!

何を隠そう当アカウントにとってVOCALOIDの中では唯一と言っていい思い入れの深いライブラリ、それがGUMIです。
少し語弊があるかもしれません。初音ミクは言わずもがな好きだし、リンレンも好きです。でもGUMIの方がもっと好きです!(○○引越センター)
私、これまでに幾度となく「ライブラリに寄らないボカロリスナー」を自称してきました。あくまで曲に対する好みが判断基準、曲が好きなら聴く、好きじゃなかったなら聴かない。
そんな聴き方をする当方にあって特定のライブラリに入れ込むというのは、自分で言うのもなんですがやはり特別なのです。
「GUMIだから聴く」というのではなく、好きだなと思った曲がGUMI歌唱だった、というパターンが不思議と多いです。


GUMIといえば当時からのリスナーさんならご存じの方も多いと思いますが、発売当初はいまいち人気が振るわなかったんです。
初音ミクを皮切りに、鏡音リン・レン、巡音ルカ…この辺のライブラリは発売と同時にものすごい反響があったのも記憶に新しいところ。
ですがGUMIはそれまでのライブラリとは初動が少し異なりました。反響と呼ばれるそれこそあったものの、当時のVOCALOID新ライブラリ登場における初爆はありませんでした。
正直なところここまでGUMI推しを語っている自分自身も当時からGUMI推しだったわけではないです。良くも悪くも目新しさはなかった。
発売からしばらく、GUMIにとっては芽の出ない期間が続きました。全く脚光を浴びないまではないにせよ、メインストリームでは使われなかった印象があります。


しかし発売から1年あまり経ち、DECO*27さんの「モザイクロール」が爆発的にヒットしたのを契機に、GUMIに対する注目は次第に増えていきます。
元々ポテンシャル自体は決して従来のライブラリにも引けをとっていなかったGUMI。「きっかけひとつあれば」という状況だったんだと思います。
スタートダッシュこそ遅れをとったものの、以降ゆっくりとながら着実に地盤を固め、人気を不動のものへと押し上げていったGUMI。
もう一度言います。
そんなGUMIが、この度生誕から10年を迎えます。


今回はGUMI誕10周年に合わせ、昨年の9周年の時にツイッターで公開した「GUMI10選」を一部差し替えてお送り致します。
差し替えて除外になっちゃった曲はごめんね!今回のnoteを書くにあたり曲目を少し入れ替えたまでですので、これがオールタイムベスト10だ!というのとは、少し違います。
ですが、自分が好きなGUMIというライブラリの特徴を裏付ける10曲であることには間違いありません。
投稿日順、P名敬称略です。



【メグッポイド】transient dream【オリジナル】 / otetsu

投稿日をご覧いただきたい。メグッポイド(あえてのこの表記)発売同時スタートダッシュ投稿群の中の一つであります。
巡音ルカの時も同じことをやってのけたotetsuさんですがその時の「future」の方の爆伸びに対しこちらの再生数よ…当初のGUMIの初動の鈍さが窺い知れます。
正直、同じくらいとまでは言わずとも殿堂入りくらいはしていい隠れた名曲だと思うのよ…


[GUMI] 白昼、黒く透明 / TOKOTOKO(西沢さんP) / TOKOTOKO(西沢さんP)

今や有名Pの一角を成す西沢さんPの初期作品。
「何かしなくちゃいけない気がするんだけど、いったい何をしたらいいんだろう?」
この投コメがこの曲の魅力の全てを物語っている。この手の自省ソングにはGUMIこそが適役だと思います。
後にRefine出てますが粗削りなこっちの方が俺は好き。洗練された今の西沢さんPにはない魅力があります。


GUMIオリジナル曲PV付き 「方舟の部屋」 / ミュム

「GUMI1選」を選ぶなら迷いなくこちら。
これはもうすでに何度もツイッターやnoteで語っている曲ではありますが。
キャラクターとしてのGUMIという側面において、この曲の右に出る曲は自分の中では未だ現れていません。
GUMIの魅力ってボカロでありながら時にヒトの体温を感じるまでの生気を併せ持ってるところだと思うんですよ…特にそれを思わせるのがこの曲。
ただただ綺麗なんだけど、どこか生温かいものも感じる。
これに勝る曲はきっと今後とも現れることはないんだろうなぁ…


秘密の放課後(オリジナル)【MEIKO,ミク,リン,ルカ,GUMI,miki,ユキ,Lily,いろは】 / natsuP

様々な女声ボカロライブラリを登場させた、所謂「アイドル曲」。
合唱曲じゃん!GUMI出番少ないじゃん!と思うあなたは分かってない(迫真)
サビ前「言・わ・な・い・で」の破壊力よ…こんなんハッとしてまうやん…
メインに入る前の一呼吸置く要といえるこのパートにGUMIを当てた作者はGJと言わざるを得ない。
アイドル歌謡のハウツーを思い知らされるという点でも戦々恐々としてしまう曲ですね。いやなんでもないです。


【GUMI】彼葉唄【オリジナル曲】 / vataco(バタパンP)

先の「方舟の部屋」でボカロらしさとヒトらしさを兼ね備えているのがGUMIの魅力、と書きましたが、その点で個人的に双璧をなすのがこちら。
「GUMIといえば?」ときかれたら、迷わず「方舟の部屋」とこの曲を推すと思います。
「方舟の部屋」はわりと綺麗目な側面がフィーチャーされていましたが、大してこちらは生々しい愛憎の方を強めに感じます。
「あなたは忘れていなかった」からの景色が一変するような劇的な展開が好き。このGUMIちゃんは振られたら執念深いだろうなぁ…


【GUMIオリジナル曲】レクイヱム【VOCALOID3】 / 虹原ぺぺろん

これはGUMIがという以前にそもそもの曲と調声が良すぎるんですが…。
GUMIだから歌いこなせる、と思ってしまうのはバイアスかかりすぎですかね?w
とにもかくにもこの調声を聴いてほしい。もはや人間だろって言いたくなること必至の情感こもった歌唱。
とはいえ、人臭さに振り切れずボカロ固有のアクのなさはしっかり残っているところ、それこそがGUMIの本領なんじゃないかなと。


【GUMI Power】レインビートと星空【オリジナル】 / FERN

当ラインナップ中では再生数的には一番日の目を見ていないこちら。いやしかし、自分が持ってるGUMIのキャラクタリスティックにぴったしなんだ、これが…
辛い時、挫けそうな時、ふと寄り添いたくなるような幼馴染の如き安心感。それをもたらしてくれるライブラリこそがGUMIではなかろうか。
なんで自分はGUMIがボカロで一番好きなのか?という問いに対し、一つの解を与えてくれる曲です。


[GUMI] 投資家レコーズ / TOKOTOKO(西沢さんP) / TOKOTOKO(西沢さんP)

はい2曲目の西沢さんPでございます。
2012年の1選に選んでるこちら。「白昼」同様、ヒリッとした感傷を歌わせるならGUMIの右に出る者はいないんだよなぁ…
この辺の自分探し感はミクリンレンあたりの若年層ライブラリではちょっとませて聴こえてしまいそうだし、カイメイやルカなどの年長組もやや不相応で、ピーターパンシンドロームみたいになってしまうのでは。(※個人の感想です)
賛否ありますが自分は傾向としてこの辺りまでの西沢さんPの曲が好きであります。


[MV] ひとつの国のリラ feat.Gumi / utml

そしてこれが2013年の1選。「投資家レコーズ」ともにGUMI曲がため、この2曲はわりと対になりがち。
この曲のすごいところは、大サビで転調する時にキーが下がるところ。上がるんじゃなく。
utmlさんもGUMI使いの名手で、「彩愛クレパス」とか「ResoAlive」とか「焔の棟」とか取り上げたい名曲が多数あるんですがここでは割愛…
とりあえず2番サビ「燈色の空に落【ち】る悲しみは」の【ち】を聴いて下さい。GUMIの何たるか、が全てこの一音に詰まってる。
ちなみに好きすぎて一時期この曲の歌みたを携帯の着メロにしていました(黒歴史を定期的に蒸し返していく)


【GUMI】Time Distortion【オリジナル_PV】 / 赤髪

赤髪さんの2014年作。同年のボカロ10選で3位に選んでます。
トリッキーなベースによるイントロ。はい、好きです。
そして明るめの曲調なのにどこかセンチメンタルというギャップ…こんなん好きに決まってます()
そして先に申し上げた通り感傷を歌うならGUMIがうってつけだと思うのです。
処女作「Loto」のスピンオフということで動画に出演しているのはGUMIではなくミクだったりもするのですが(だよね?)、曲調と絵師さんの絵柄の絡みで、少々ヒロイン感の強いGUMIさんです。



以上、当方のGUMI遍歴を辿る上でマストな10曲でした。
改めて、GUMI10周年おめでとうございます!
今後とも一番好きなボカロのライブラリとして追い続けていきます!

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