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あなたのミクさんは


ニコニコ動画⇒ http://www.nicovideo.jp/watch/sm28715391


ンチャPの初音ミクオリジナル曲「Real girl」。全編英語詞。
ジャンル的にはツーステップになるんでしょうか?(ジャンル疎奴)


英詞かつMiku Englishを使用した流暢な発音ながら、いわゆる洋楽っぽさはあまり感じません。むしろ邦人が手がけた和製英詞曲だなという感覚が強く残る。
個人的に思うところはメロディラインが邦楽のそれなのかな、とも。


投コメにもあるように、詞中では"人間になりたくない"アンドロイドの胸中が謳われています。
自由に歌わせられる「ツール」として生まれたVOCALOID。
けど、知名度を増すごとに、人気を増すごとにマスターのVOCALOIDに対する愛着は高まり、VOCALOIDはもはや作る者、聴く者にとっての単なる道具ではなくなりました。

二次元という枠組みを飛び越え、ライブに出演したり、シャンプーのCMに出演したり、次元の壁を超えて人間との距離感をどんどん縮めていくミクさんが今はいます。


でもそれって、果たしてミクさん本人も望んでのことなのでしょうか?


どれほどクロスオーバーな活躍ぶりを見せようと、それは結局人為的、ミクさんにとっては受動的なもの。
どんなにVOCALOIDに対する愛が高まっても、どんなにこちらから問いかけても、白雪姫の魔法の鏡みたいに能動的にあちらから口を開いてくれることはありません。


ここで謳われているミクさんの心境は必ずしも全てのVOCALOIDのそれを代弁したものではないでしょう。
ですが、余りあるほどの愛をもってこちらからVOCALOIDに接したとて、その愛があまねく伝わっているという確証は果たしてあるのでしょうか。


あなたにとっての「私のミクさん」は、どうでしょう?


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