出張へ

業務で、上司から海外出張を言い渡される。

恐る恐る行き先を確認。

ヒントを出そう。

ヒント1
ドン・ジョンソン

ヒント2
コンガ、バッドボーイ


あ〜、米の東海岸か・・・。どうせ米に行くなら、シカゴとかニューオリンズとかメンフィスに行きたいぜ。ニューヨークもいいな。
マイアミは、俺の中では、80年代のアメリカのイメージだよね。どこからともなくサーフサイド・フリーウェイのイントロと小林克也さんのあのガナリが聞こえてきたよ。そうそう、ベストヒットUSAな。海外の音楽に飢えていたあの頃の俺は、克也さんが紹介してくれる全ての音楽を全身全霊で受け止めて、一生懸命噛み砕いては一つ残らず消化して我が血液&肉体にしていた。
今では、マイケル・マドセンに椅子に我が身を無理矢理縛りつけられ、目隠しをされ、プレイヤーを耳にあてられて聞かされてる状況でもない限り、マイアミ・サウンドマシーンのコンガやドン・ジョンソンのハートビートやヤン・ハマーのクロケットのテーマやらを聴く事は無くなっちまった。ああ。

翔平、結婚おめでとう。行ってくるわ
翔平、色々と大変そうだな。行ってくるわ
翔平、結婚オメX3 &大変だなX3

マイアミには、日本からの直行便が無いときた。マイアミくんだりまで出掛けていく日本人の数は、本当に少ないらしい。まあ、より近場にハワイだったりLAがあるからね。
よって、NYのJFK空港で乗り継ぎが必要になる。まったく乗り継ぎとかかったりーな。
JFK空港に着くと、馬鹿でかいマイケル・ジャクソンの広告が俺を出迎えてくれる。落ちていた気分が一気にブチ上がる。が、同行者がMJに全く興味が無く、急ぎ足で次の乗り継ぎ場所へと向かわれてしまい、MJの広告の撮影ができず。チキショー。

人生初のNY上陸だってのに、こんなクソ写真しか爪跡が残せず。まったく、ルー・リードが泣いてるぜ。


NYから、外人でギューギュー詰めのアメリカン航空に乗って、マイアミへ。同行者と「となりにデカい外人が来たら最悪すよね〜」なんて話していたら、なんと俺の隣に体型がまるで小錦ライクなブラザーがデンと座る。見事にフラグを立てて回収した格好に。ま、ここは3時間の辛抱だ、これは精神と時の部屋での軽い修行だと、心をキメる。

だが、アメ航の機内は冷房がめちゃくちゃ効きすぎていて、クソ寒い事この上ない。しかし、この寒さが外人共にはピッタリの適温らしく、みんな、コーラに氷なんか入れて飲んでいやがる。俺はCA(オッサン)にホットコーヒーを頼むが、「ホットなんてあるわけないじゃん」とCA(オッサン)はアンビリバボ顔の対応。仕方なく小錦の側に俺の方からぴっとりと寄り沿って暖を取る。小錦の肌、あったけえな。だんだん小錦を得意のモロ差しで土俵際に追い詰める逆鉾が如く、小錦の身体に我が身をうずめていく。いや、まるで魔神ブゥの体内へと取り込まれて行くようだ。

そんなこんなで、マイアミへ到着。
続きは次回。

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