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「いじめをしないほうが得だよ」っていう経験知が人類には蓄積されていて、その知恵こそ、人間がほかの動物と違うところです。ではなぜ「いじめないほうが得」なのか


お疲れ様です、pontaです。

ワイは小学生のとき、隣町の剣道場に通ったんですが、そこでいじめにあいました。「同じ小学校のやつじゃない」というだけで気にくわなかったらしく。

なんなんですかね。

これって、見慣れない人は不快だとか。集団としての機能を高めるために異分子を取りのぞこうといった本能があると思うんですよね。

だから猿も魚も犬も猫も、狭いエリアに同属が密集すると、いじめが発生しちゃうんです。


ただその本能とは別に、「いじめをしないほうが得だよ」っていう経験知が人類には蓄積されていて、その知恵が人間をしてほかの動物と分けてるとおもうんですよね。

なぜいじめをしないほうが得か。

それは、「いじめ」は、集団の中の多様性を淘汰し、排除する行為なんですよ。

多様性とは、「いろんな人がいる」って意味です。

こうした多様性があると、たとえば同じ病気で全滅しなくなったり、異なる考え方のもと、新しいイノベーションが産まれたりする。

多様性こそ、種としての強さ、弾力性の象徴なんです。

たとえば、アトピー性皮膚炎疾患で今、いじめられている子がいるとします。でもその遺伝子のおかげで、原始時代、ばいきんから人間の体を守ってこれたのかもしれない。

授業中じっとしていられない多動性の子がいたから、人類は新しい場所を見つけたり、新しいものを口に入れられたのかもしれない。

ウツの遺伝子があったから、氷河期に人類は無駄に動かず、エネルギーを消費せずに生き延びれたのかもしれない。

だからいま不要だと思われている、いじめの対象となっている特徴や遺伝子も、未来では人類を救うカギになるかもしれない。

それは誰にもわからない。何が役に立つかはわからない。

だからこそ。自分と違う考え方の人を排除せずに、みんなで助け合い生き延びようね。差別せずにお互いを尊重しようね。他の人を殺したらダメですよということを人類の共通認識としていま持つに至っているんだと思います。


ただ本能的には人間はいじめをするようにできていて。

冷たいことを言うと、見慣れない人を警戒したり、変わった人を排除するメリットもまたあるわけで。そこにどうしても流れちゃう集団もあるでしょう。

そんなときは、せまいコミュニティにむりくり縛られる必要はないですよ。学校なら転校、会社なら転職をしよう。

世の中は楽しいこと、いろんな集団があるわけで。

「変わっている」ことは小中学校ではネガティブだとは思うんだけど、将来、働き始めたあとにそれはたぶん強力な武器になるので。

どうぞ、生き延びて。

おおげさにいえば、学校になじめない子、いじめられてる子、集団の中で居心地の悪さを感じている子こそが。

私たちの社会の希望だと思ってるんすよね。

以上、よろしくお願いします。



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