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おかあちゃんになっても、おばあちゃんになっても、障害があっても熱狂され、向上し、リスペクトされる公平な世界観が「eスポーツの良さ」だと自分は思う

「ゆるふわeスポーツ座談会」の「ギャルふわ」にて、登壇してまいりました

お疲れ様です、pontaです。

昨日はWellplayed様主催の「ゆるふわeスポーツ座談会」の「ギャルふわ」にて、登壇してまいりました。

■概要(ストーリー)
「esportsが熱い!」ってビジネスクラスタのおじさんたちが盛り上がっててもしかたなくね? 結局タピオカ然り、インスタ映えしかり、ギャルがはハマらないとブームになってなりっこないわけ!!つーことで、今回のゆるふわでギャルをesports好きにする、ということにチャレンジします!!!
■企画の構成
当日は「3人のゲームを普段あまりやらないギャル」に向けて、「5人のesportsプレゼンター」が各々の角度からepsortについてプレゼンします。それぞれのプレゼンターの持ち時間は1人5分!
限られた時間の中で全身全霊で、知恵と情熱の限りを尽くしてesportsを好きになってもらうためにプレゼンしてもらいます。それぞれのプレゼン後、ギャルが10点満点でesports好きになった度を評価!最終的に一番得点が高かったプレゼンターとそのプレゼンターが指名したギャルはその日の飲食代は全アカホシさんおごり!

すげえ企画。得点形式というのがいいですね。燃えます。自分は書くのが本業でしゃべりはクソ苦手なんですが、競争は好きなのでやらせていただきました。結果、5人中2位でした。くそー。

今日はそこでプレゼンしたことを、文章に起こしてみます。

「eスポーツ界のイケメンを推そう」と一瞬思ったけれど


で今回「ギャルにeスポーツを好きになってもらう」というテーマを聞いたときにまず最初に思ったのが、これです。

「eスポーツ界のイケメンを推そう」と。

こんなイケメンがいるよ、見てみたいよね。というシンプルなプッシュ。

実際googleで調べるところまでやりました。

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ただ、これは直感で思い付いた企画でして、審査員に刺さるかは不安があった。

そこで審査員のメンツを確認するとアンドロイドのお姉さんと、ぽぽたにえんさんがいることがわかりました。

アンドロイドのお姉さんについては、先日、このnoteを読んで、めちゃくちゃ良かったんですよね。

特にこの部分が個人的にめちゃくちゃ響いて。

いつも何者かになりたくて、それは皆に認められたいという「承認欲求の渇き」だった。

いや、人間って全員、承認欲求の塊じゃないすか。僕だってそう、君だってそうなんだ。

承認欲求をあえて俗っぽく説明すると「チヤホヤされたい」とか「認められたい」ってことです。

でも、そういう自分を認めるのは恥ずかしいし、表に文章として出すのは勇気がいります。彼女はそこをごまかさずちゃんとアウトプットした。

そんで、ぽぽたにえんさんがこんなツイートをしているのも目に留まりました。

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なんていうか、この女性ふたりの文章からは「上品な野心」とか、「知的な向上心」、「健全な劣等感」みたいなものを感じて。

少なくとも男性だけに依存して人生を決めていくタイプではないなと。

だから、こういう女性たちに「イケメンで惹きつけよう~」ってのはどうなのよ、そんなこと考えちゃう俺ちょっと浅くね?軽くね?と思ったんですよね。

だいたい、「ギャルにeスポーツを流行らせてもらおう」とかいう意識高いおじさんどもの下心ね。

そもそも軸はeスポーツ側ではなく、ギャル側にあるべきじゃないかと、3人の娘を持つワイは、そのとき、思った。

「eスポーツブームを作るために女性がいるんじゃねえ、むしろ女性がいい感じに生きるためにeスポーツがあってしかるべきなんじゃないか」と。

俺の心の中のホワイトヘアーデビル安西は言った。

まあそんな感じです。

そこでオススメしたいのがそう、クラクラですよ。

クラクラ


女性におすすめしたい「Clash of Clans(クラクラ)」とかいうゲーム

このゲーム、一時期はCMとか打ってめっちゃ流行ったんですが、いまは7年目。国内人気は落ち着きつつも、それでも世界的には大流行を続ける、モンスターゲームです。

で、このゲーム。7年目になって、何を血迷ったか、eスポーツ化をしたわけなんですよ。

その賞金、なんと1億円。

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すごいですよね。

でもまあ、古いゲームで、eスポーツが流行る前に設計されたから、まー、初期状態ではeスポーツに向いてないんですよ。

べつにそんな無理にeスポーツにしなくてもいいんじゃね?ってのをいろいろがんばってやりくりしてる。ようやるわって感じなんですが、そのために反射神経だったり、反復練習だったり、いわゆる"eスポーツっぽいもの"をあんまり求められないゲームでもあります。(まったく不要とは言いませんが)

むしろ「ち密さ」とか「丁寧さ」とか「配慮」「マルチタスク」といったスキルを求められることが多い。

そうしたら何が起こったか。

トップ層に女性プレイヤーが(比較的)多くなった。クラロワとかよりは。

で、世界大会の予選とかにも、女性プレイヤーが増えてきた。

いいじゃないいいじゃない。

私は最初、クラクラの世界大会に女性プレイヤーが出たと聞いて、まずもってこういうのを想像した。

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べっぴんさんべっぴんさん、お前もお前もべっぴんさん、みたいな。(©岡八朗)

もうあれよ。クラクラの世界は明るいと思ったね。

胸を踊らせて世界大会予選をみた時に出てきた女性が、これよ。


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クセが強い!

で、同じチームにいたのがこの人。


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思ってたんと違う!!


そんなことを失礼にも思ったそのあとで、ちょっと考えて気づいたんですよね。


あれ?これって最高じゃね?と。

おばあちゃんが並みいる若い連中を押しのけて、勝ち上がったんですよ。

最強に痛快じゃないですか。


おかあちゃんになっても、おばあちゃんになっても熱狂され、向上し、リスペクトされる世界観


だって、ラグビーのワールドカップとか、オールブラックスの選手とギャルが戦うことなんて、ありえないじゃないですか。肉体的な問題で。それは別にそれでいいんですけれども、eスポーツはそうじゃない。

年齢も性別も国籍も超えて戦う。おかあちゃんになっても、おばあちゃんになっても熱狂され、向上し、リスペクトされる世界観。あとついでに1億円ももらえる。

まあ、別に世界大会とかでっかい話じゃなくても、ライフステージが変化しても、自分が主役になってガチって戦える姿は、すごくいいなと思っているんです。

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ちょっとこれはあんまり言ってないんですけれど私の次女には障害があって、ちょっと走るのとか遅かったりするんですけれども、ゲームだと、平等なんですよね。

1位だったりゲビだったり、対等に戦ってるんですよね。煽り煽られ、熱中してる。

その姿、みんな違ってみんなダメ。みんな等しく間違ってるんだ…。

お前らみんなやめちまえ!ゲームなんか!(文脈不整合の発生)

でもまあ、時と場合で、パパ、ちょっとうるっとしちゃうときもある

娘がこの先、どんな人生を歩むか知りませんけど、おばあちゃんになって、わいが死んだあとで、彼女があの白髪のおばあちゃんみたいなピースができたら最高だよねと思っていて。

女性が若いから、きれいだからチヤホヤされるのは仕方ない。健康な体のほうがそりゃいいでしょう。

でも、そうじゃない人も、いやそうじゃない人こそでも同じ舞台に立てて、バチコリ勝敗つけて、煽り煽られ、戦いぶりによってはリスペクトされる。

私の中のeスポーツの良さって、つまるところ、そういうことなんです。

以上、よろしくお願いします。


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