見出し画像

レジェールを吹いての感想:補足編

みなさまこんにちは。連続更新でやっとこれで周回遅れが解消されました…
書き溜めることをあんまりしないのも考え物だなと思ってますが、なるべく新鮮な感覚を文章にしたい思いもあって悩ましいところです。
ということで今回もやっていきたいと思います。


さて、今日のお話はタイトルにもあるようにレジェールについてのお話です。

こちらの動画でリアクション的なものはお見せしているのですが、ロジカル方面のお話も聞きたい方もいるかも…?なんておこがましい思いも出てきたので、こっちで補足の記事を書いていこうと思います。

この記事では

・寿命の考察
・ソプラノ用がどのくらいよかったのか
・実際にクサノは使うの?
・レジェールを上手く吹いている人を見ての吹き方の考察

あたりが主なトピックです。
どれも動画であまり触れていなかったことなので、動画と合わせてご覧いただけると楽しんでいただけるかなと思います。

ではでは早速行ってみましょう。

最多質問「寿命どれくらいやねん」

レジェール動画でおそらく一番多かったのが「寿命ってどのくらいですか?」というご質問。
正直に申し上げると、僕は寿命を判断できるほどしっかり使っていないのでここからは伝聞と予測や考察になります。

周りのレジェールユーザーの方にお話をお聞きしたところ、プロ奏者でだいたい1か月~1か月半という方が多かったように思います。
なんとおおむね普通のリードの寿命と変わらないみたいなんですよね。

レジェールが寿命になってくると、ケーンと同様にコシが減少してくるように感じるそうです。これは僕が特殊管でレジェールを吹いているときに感じることと同じです(クサノはコントラでレジェールを使っています)
コシの減少により、音色のふくよかさが少なくなったり、息が入り辛くなって寿命を迎える、といった感じだと思います。

プロで毎日ガンガン吹いてそんな感じなので、部活や団で吹いている場合にはおおむね2か月くらいと考えると良いかもしれません。
となると割と世間で言われる
「プラリードはずっと使えてコスパが良い」という論説は実は違ってきそうです。

「いやいや!自分は1年前のレジェールでも寿命には感じないぞ!」
という方もいらっしゃるかもしれません。
実はここがクサノがあんまり積極的に、特に初心者の方にレジェールを勧めない理由になってきます。

レジェールをはじめプラリードたちは僕が吹いてきた少ない経験の中でも、劣化してるのに気づきづらいリードです。
実際に出ている音はペラペラで枯れてしまっているのに、吹いている本人の自覚症状がケーンよりも数段出づらいものだと思うのです。
ケーンの場合はコシが無くなると途端に吹き心地もペラい感じになりますが、プラリードたちはケーンより少ない吹き心地の変化をしつつ、ちゃんと音が枯れていく印象があります。

自分の音色をある程度モニターできる中上級者の方は良いのですが、初心者の方がレジェールを使い続ける場合、この寿命が判断できずズルズルと良くないリードで吹き続けてしまう事態が起こりやすいと思うのです。
良くないリードで吹く危険というのは意外と大きく、一生懸命練習すればするほど悪い癖は体に染みついていきます。
僕の中では、寿命のレジェールはやや抵抗が薄くなるので口の中を広げて吹く吹き方で音が開く傾向になる危険があると思っています。

ケーンのリードはレジェールに比べるとわかりやすく寿命を感じられる気がするので、最初はケーンスタートのほうが無難なんじゃないかな、という意見になります。

ソプラノ用はどれくらいよかったのか

動画でも触れているように今回吹いた中だとクサノ的にはソプラノサックス用のレジェールがすごく印象が良かったです。
正直なところ、B♭用のレジェールの2~3倍は良く感じました。
あの独特の潰れ感がなぜソプラノ用で感じにくくなるのかはイマイチわからないんですけどね…不思議。

一つ考えられるのは、先端の薄いところからハートにかけての削られ方がソプラノ用とB♭用だと結構違うのではないか、ということ。
以前、85円のリードを吹いたときに一番これはマズイと思ったのが、先端の薄い部分とハートとの間に異様に距離があったことなんですよね。

普通のリード
85円リード

ここから先は

2,040字 / 2画像

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?