【OW2】2023年最終パッチ環境tier表(2023/12/26~)with 白玉ひろし

レバンガ☆SAPPORO OW部門コーチのclank(@clank_ccc)です。

今回は、youtubeに解説動画などを挙げているOW系VTuber”白玉ひろし”さんとのコラボ記事です。

ひろしさんとは以前から新パッチが実装されるごとに一緒にtier表を作成し、ひろしさんのチャンネルの方で公開していたのですが、今回は年末で動画作成が難しいとのことだったので記事での公開となりました。(過去動画はこちらから→https://www.youtube.com/@shiratamahiroshi)

今回のtier表は折角の記事での公開ということで、試験的にマスター以上想定で作成しており、より僕とひろしさんの体感に近い形かつキャラパワーにより重きを置いたtier表となっています。(以前はプラチナダイヤ想定で、プレイ難度を重視した形でした)

全体像は以下の通りです。

早速tierDから1キャラずつ解説していきます。


Tier D

他キャラと比較した時にこれといった戦術的な強みがない。
ランクではあまり使いたくはないヒーロー。

キャスディ

キャスディの”ディ”はTier”D”のディ~~~。

冗談はさておいても、今のキャスディに他ヒーローを押しのける明確な強みは”扱いやすさ”と”無難さ”以外にないと言ってよいでしょう。
ロングレンジならアッシュやスナイパー、ミドルレンジより近いならソジョーン、エリア取りや汎用性ならソルジャー、アンチダイブ(スタック系)ならトールビョーンバスティオンなどほぼすべての場面で上位互換と言える存在がいます。

一応フランカー対策になるとは言われてますが、その核となるマグネティックグレネードが当てづらい上に、現状のキャスディでフランカー対策するならフランカーを出した方がキャラパワー的にも戦術的にも価値が高いです。

Tier C

一芸は持っているが致命的な弱点があるor明確な上位互換がいる。
ランクで使うか迷うヒーロー。

ラインハルト

単独でできることが少なくマップを極端に選ぶ点を踏まえてCにランクイン。

ラッシュ構成というコンセプト自体がランクマッチと相性が悪く、ラッシュ構成以外では活躍の難しいラインハルトがこのtierなのは仕方ないといった形かなと思います。

ラッシュ構成に寄せたとしても、オリーサ、JQ、ラマットラ、マウガの壁が高いと言えます。

レッキングボール

5v5ルール最大の被害者。前線に立つ時間が非常に短いヒット&アウェイ型タンクというコンセプトが野良との噛み合いが悪いだけでなく、ソンブラという他に類を見ないほどのカウンターピックの存在のせいでこの位置。

コンセプトがルールに合致しないタイプの弱さで、単体性能自体はめちゃくちゃ硬いフランカーといった感じでそこまで悪くないといった印象を受けます。

カウンターピックが無いorカウンタープレイが上手くいってなくて大暴れしている試合もちらほら見かけるのでDは流石にないとの結論になりました。

ジャンクラット

プレイヤーのレベルが上がるほどキャラパワーが下がっていくタイプのヒーローその1。

純粋にAIMが良いプレイヤーほど、他のキャラのほうが安全にかつ確実にキルが取れるよね。となってしまいます。
また、ULTも撃墜可能なのでこれまたAIMが良いプレイヤーが多い試合ほど扱うのは難しくなってきます。

しかし、近距離での理不尽キルコンボを搭載しており、中距離でのスパム性能もあるので対面したくないヒーローではあるためD入りをまぬがれました。

ファラ

プレイヤーのレベルが上がるほどキャラパワーが下がっていくタイプのヒーローその2。

ジャンクラットとほぼ同じで、AIMがあるなら他キャラのほうが安全かつ確実にキルを取りやすい上、ULTも扱いが難しい部類と言えます。
しかし、ファラはマーシーとのシナジーが強いため他キャラと比較して一芸はある方でしょう。

それでも、そもそも空中からのスパムというのがハイレートになればなるほどリスクを伴う行為ということもあり結局はCにランクインしました。

イラリー

「単純によわくね?」by白玉ひろし

基本的にサポート性能の低さを数値の高さとAIMで補うコンセプトだったはずが、度重なるナーフによりこの位置まで下落しました。

同時にバフが重ねられたキリコとサイドのエリア取りというコンセプトが被っており、横取るなら今はキリコのほうが強いだろということもあります。

火力と回復以外にユーティリティが何もない点、一方でAIMさえあれば打開力はあることを加味してこの位置としました。

モイラ

イラリーの評価を低くしている火力と回復以外にユーティリティ性が乏しいという部分がそっくりそのまま当てはまるのがこのヒーローと言えます。

イラリーと比較してより生存性やグループヒールには秀でているものの、その分イラリーのようなキャリー力は持っていないので一長一短といった感じ。つまり、同程度の評価です。

モイラが得意とするラッシュ構成ですらバティストという壁があるのもマイナスポイントでしょう。(一応最近競技シーンでラッシュ構成に採用されたケースもあります)

Tier B

独自の強みはあるものの活躍できる状況が限られる。
野良ランクマで使うことを十分視野に入れられるヒーロー。

D.Va

小回りの利く高い機動性やバーストダメージ力、マトリックスの汎用性などを高く評価しました。
マトリックスによるヒール供給をシャットダウンしたり、ULTを含む厄介なスキルを消せる点が非常に強く、敵のタンクやDPSへの援護をシャットダウンしながらキルに追い込む性能が非常に高いと言えます。

一方でダイブするならドームバリアでフランカーのエリアを作れるウィンストン、より攻撃性の高いドゥームフィストに比べて一歩劣るといった印象です。

ロードホッグ

独立性が非常に高いヒーローで特定ヒーローへのカウンターにも優れます。

依然としてアナには弱いものの、テイクアブリーザーがチャージ式のスキルになったことで回復をキャンセルされてそのままデスということが格段に減りました。

正面からの撃ち合いでは強みを発揮できないものの、特にダイブ系タンクに強く、単独でキルを起こして状況を打開しうるタンクということでこの位置です。

リーパー

タンクいじめ性能No1。一方で対DPS性能が物足りないのでこの位置。

近距離戦やラッシュで火力の押し付けがしたいのなら十分候補には上がりますが野良向きではなく、がんがん前に出てくるようなタンクに対しての抑え役や、ザリアの相方としての役割がランクでの主な役割となるでしょう。

バスティオン

対ウィンストン最終兵器。ポークでもかなりやれる。

強襲モードでの制圧力は言わずもがな強力なものの、偵察モードがタンク並みの巨体かつ火力低めなのでこの位置。

強襲モードで相手に打撃を与えられないとその後のクールダウン中に付け込まれるのも苦しいところ。

ハンゾー

ソジョーンじゃダメなんですか?枠。その1。

ソジョーンと比べて上下移動の自由度の高さと、パチンコ力や盾割り性能で優れます。
弱くはないもののよほど熟練しない限りソジョーンのほうができることが多く、キルの確実性も高いのでこの位置。

ウィドウメイカー

ソジョーンじゃダメなんですか?枠。その2。

より遠距離から理不尽なキルを取れるものの、立ち回りに制限が多くダメージ量もそこそこでマップも選ぶためこの位置。

ハマった時のどうしようもない感はハイレートでも遜色ないものの、今はフランカーヒーローが全体的に強力で、スナイパーキャラへの対処も比較的簡単なので評価を下げざるを得ないかなと思っています。

ライフウィーバー

プレイや立ち回りの研究が進んだことと野良ランクとの相性もありサポートとして最低限の強みと役割を評価して前回から1ランク上がりました。

主な役割としてはチーム全体へのヒールの供給と敵スキルの”いなし”といった感じです。敵の行動に最適なスキルでカウンターすることで敵スキルの無駄撃ちを増やします。

決して弱くはないものの、結局自力で状況を打開する性能に乏しいためにこの位置としました。

マーシー

味方DPSへの唯一無二レベルの強力なポケット性能と野良ランクへの相性を評価してこの位置です。

特に相性のいいエコーソジョーンアッシュがtier上位にきていることもあり、彼女らを強力にサポートすることのできるマーシーの立ち位置はそこまで悪くないはずなのですが、ロングレンジが少ないマップではフランカーへの対処が難しいこと、LW同様自力で状況を打開する力がないことなどが大きな弱みとなります。

ルシオ

ラッシュ構成と環境キルの申し子。

唯一無二のスピードブーストを持っており、コントロールやフラッシュポイントでラッシュ構成の時に真価を発揮する。…はずなんですが、如何せん野良ランクとの相性は悪く、しっかりチームに貢献するためのハードルも高いのでこの位置としました。

TierA

独自の強みで明確な役割を抱えているものの上位のヒーローと比べて欠点が多い。
または、A+~Sのヒーローに対して有利に立ち回れるものの汎用性が低い。
A以上のヒーローすべてを使いこなせればランクで困ることはないというライン。

ドゥームフィスト

同系タンクと比較して単独で完結しやすいダイブタンク。
メインとなるパンチが強力なノックバックを発生させるので、敵の動きを止める運用をすればポーク系ヒーローとも相性は悪くないです。

単独キルも狙えるタンクなので野良適性も良好。1人で動いていけます。その分味方をカバーするスキルがほぼ0なので、特にダイブ対決になってしまうとバリア分ウィンストンの方が有利に立ち回れます。

パンチを活かすことでスタック構成やラッシュ構成を崩すのに特に向いているダイブタンクと言えるでしょう。

ジャンカークイーン

対マウガ希望の星。らしい。
対マウガは基本的に0距離であればダメージレースで競り勝てるので、そこでシャウトを切らせてあとはタイミングを見てバックラインを狩りに行くといった感じ。難易度は高いと思われます。

対マウガを考えなくともスピードブーストを持っており単独キル性能が高いため、特にコントロールやフラッシュポイントで強力なタンクと言えます。
ソロキャリーするタンクと言えばザリアとJQと言ってもいいくらい単独での打開力が高いです。

一方盾無しタンクの宿命ですがロングレンジに弱く味方をカバーするのも苦手なため、ペイロードハイブリッドの攻めは苦手な傾向にあります。
メイン攻撃の拡散縮小という地味めなバフを受けているので今後再評価されることもありそうです。

ザリア

ランク番長。JQと並んでソロキャリーするならこいつ選んどけの筆頭候補。
高性能なバリアで味方をカバーしてもよし。自分自身がムキムキになってパワーで破壊するもよしといった感じです。

実際、エネルギーの貯まったザリアは雑に強いのですが、レートが上がるほどザリアのバリアへの対処がどんどん上手くなっていき、本領を発揮する前に勝負を決められてしまうこともしばしばあります。

特にA+以上のタンクのほとんどに有利を取れないといったこともあり、強いものの評価が上がりきらないタンクと言えます。

オリーサ

高性能なCCと防御スキルを併せ持つタンク。

非常に強力なノックバックスキルを二種持ち合わせているため、チョークポイントで相手を通せん坊しつつ、頃合いを見て切り込んでいく動きが強力。

ポーク対決は苦手なものの並の攻撃ではびくともしないほど硬く対タンク性能は中々高い。
他のタンクに比べると味方へのカバーが苦手な点が足を引っ張るが、単独で前線を張ってエリアを守る動きが強力なのでこの位置。

実は隠れマウガカウンターヒーローではないかとの噂。槍投げ→フォーティファイ→ジャベリンスピン→槍投げでオーバードライブ中のダメージをシャットアウトできる。

ソルジャー76

マップを走り回って敵を引っ掻き回すおじいちゃん。

DPSの中で上位の単独行動への適性を持っており、1人でエリアを広げて新しいアングルから敵に打撃を与えることを得意とします。

ソジョーンやスナイパー系ヒーローのような大きな一発は持っていないものの、フランカー系ヒーローよりも持続的で存在感のある攻撃が可能です。ある程度横に広く、敵に詰められづらいマップで輝く性能と言えます。

そういった独特の役割があるものの、構成単位で何かに特化しようとすると上位ヒーローに押しのけられることも多いためこの位置です。

シンメトラ

真タンクキラーその1。

特にラマットラ、JQ以外のべた足系タンクに強く出ることができます。
正面から味方タンクと一緒に削ってもよし、チョークポイントで待ちかまえてもよしといった感じです。
右クリックもフルチャージ二発でHP200族を倒せるためハラス性能も中々と言えます。真骨頂はテレポーターで、試合展開に無限の可能性を与えてくれます。

一方でロングレンジの勝負など開けた地形では射程の短さが足を引っ張り、運用の難易度も高いのがネックと言えます。

トールビョーン

色々器用なおじいちゃん。

バスティオンと同様、敵のダイブに対してオーバーロードで切り返す運用が強く、バスティオンと比べて非オーバーロード時でも戦闘力が落ちにくい特徴があります。

中距離から持続的に火力を出すのが得意で、なおかつ近距離でも高い戦闘力を発揮できるため様々な局面に対応しやすいです。

一方で移動スキルを持っておらず、やはり弾速有りという点で信頼性に欠けるところでA評価どまりといった感じです。

ソンブラ

ジェネリックトレーサー。

フランカーの中では瞬発的な火力に乏しく特にトレーサーと比べて継続的な近距離戦に不向きで、どちらかというとソルジャーのような新しいアングルを作ることに重きを置いたヒーローです。

とはいえハックやステルスを絡めることで特定のヒーローに対して強力なカウンターヒーローとして作用します。(ボール、DVa、ファラマーシー、ウィドウ、など)

フランカーとしてだけ見ればややパワー不足感はありますが、ソンブラを出すことで劇的に楽になるシーンは数多いということでこの位置。

ゼニヤッタ

火力特化サポート。

サポートから火力を出したい。ポーク対決をしたい。そういう時ならゼニヤッタを出さない理由がないと言っていいでしょう。
というか敵にフランカーがいない多くの場面でゼニヤッタは非常に強力な選択肢です。また、味方フランカーとも非常に強力にシナジーするのでだし時を見極めれば勝ちやすいヒーローの一人です。

その唯一無二性はあるものの、現在はフランカーが非常に強力なメタであることを鑑みてA評価です。

Tier A+

Aと比べて単体でのヒーローパワーが高くプレイヤー次第であらゆる状況で活躍できる。またはそれに準ずる強烈な強みがある。

シグマ

タンク界の何でも屋。

ダイブ戦術が行えない以外はほぼ何でもできる上に、単独でキルを狙えるほどの攻撃力も持っており、特にポークを得意とする性質が野良ランクマとも相性がいいと言えます。
盾の使い方も防御だけでなく、敵のヒール阻害にも使えるなど器用に立ち回れます。

ビーム系攻撃への耐性の低さや単体だけではウィンストンダイブへの解答が出しずらいといったこまごまとした弱点はありますが、総合的に器用万能という評価になりました。

ウィンストン

ダイブタンク界のキング。
競技シーンでめっちゃ活躍しているのに一向に致命的なナーフをされない。

敵陣の中で安全地帯を生み出せるドームバリアとAoEのメイン攻撃という完成されたスキルセットによってダイブ戦術に抜群の安定感をもたらします。
ドームバリアは敵の分断にも使うことができ、機動力も相まって非常に柔軟な戦術を取ることができます。

単独キル性能ではドゥームやDVaに劣るものの、生存性能も悪くなくヒットスキャンヒーローの多くに有利がつく点や、チーム全体に安定感と戦術幅を提供できる点を評価してA+としました。

ラマットラ

非常に完成度の高いラッシュ系タンク。

ネメシスフォーム時の押し付け性能が非常に高く、特に狭いマップでは敵のDPSとサポートにかなりの圧力をかけることができます。
弱点だったオムニックフォーム時の貧弱さもかなり緩和されて隙が非常に少ないです。

タンク対面でも盾を使ったヒール阻害やボルテックスによる妨害などで器用に立ち回ることができます。シグマに対しては盾+グラスプを貫通する攻撃持ちでマップ次第でかなりの相性有利がつきます。

CCに弱い点、距離を取ってくる構成には難しい立ち回りを強いられる点を踏まえてもラッシュ系タンクとして非常に高い完成度を誇るためこの位置です。

メイ

最高峰のタンクキラー&疑似タンク。

べた足系のタンクに対する分断と移動速度減少が非常に強力なうえに、敵の射線を遮って攻撃やヒールを遮断する使い道も有効です。
味方タンクとマンツーマンで敵タンクをいじめるだけでなく、自己ヒールがあることを利用して単独でエリアを広げたり、タンクの代わりにポイントをコントロールすることもあります。

ややピーキー寄りな性能で苦手なマップもありますが、唯一無二のサブタンクとして汎用的な運用ができるためこの位置です。

アッシュ

バランスの取れた完成度の高いダメージディーラー。

ワンパンこそないものの、スナイパー系の中では継続火力に優れ、腰撃ちと覗き撃ちを繰り返すコンボで瞬間的な火力も出すことができます。

距離を詰められてもそれを拒否できるコーチショットがあり、ダイナマイトがあることでヒットスキャン系ヒーロー共通の弱点である壁裏への追撃、ゲンジに弱いといった点を克服しています。

ヒットスキャン系ヒーローの強みをそのままに弱点を克服した性能を持っていますが、リロード絡みの運用の難しさやダメージディーラーとしてはソジョーンという化け物の存在があるためA+です。

エコー

アサシンとタンクキラーを兼任する最大火力フランカー。

フランカー系ヒーローの中でも非常に高い瞬間火力が強み。
フライトを使った三次元的な動きと足音がない特性を活かして、正面からタンクを押さえつつ、いつの間にか敵の懐に潜り込んでキルをかっさらっていくといった立ち回りが魅力と言えます。
特にセットアップを済ませられる防衛状況で力を発揮します。

タンクでも正面から溶かしてしまう火力を持っている一方で生存性能はULT頼みな部分が弱点と言えるでしょう。
それに伴ってフランカーとしてはベイト適性がやや低いことを加味してこの位置としました。

キリコ

アナバティの相方筆頭その1。3枠目のフランカー。

2023下半期に入ってからじわじわと強化され続けてこの位置になりました。
サポートとしてはフランカー的な動きでエリアを広げることができるのが大きな魅力。ソロキャリー性能が高いだけでなく、味方フランカーと一緒に動いても非常に強力です。
ヒール面で見ても自陣からやや離れて動き回るDPSをヒールしやすくアナバティの苦手な部分を穴埋めしてくれます。

アナが強力なメタの中でアナのスキルへの対抗手段を持っているというのも評価が高いポイントで、鈴があるからこそ評価が上がるヒーローもいます。敵味方の構成の中で鈴が活きるかが採用のポイントとなります。

一方でチーム全体にヒールを安定供給するのは苦手としていて、あくまでチームのオプションパーツとして優秀といった印象なのでA+です。

ブリギッテ

アナバティの相方筆頭その2。疑似タンク枠。
対フランカー性能が非常に高くチーム全体生存性を底上げすることができるサポートヒーローです。

アナバティストが苦手とするこまごまとしたヒールをリペアパックとAoEヒールで穴埋めできてヒール面での相性は抜群。
サポート性能としても相方やヒットスキャンの護衛ができるだけでなく、盾とウィップを利用したラッシュ、ポイントコントロール、サイドの通路封鎖など主にタンク的な役割をこなすことができます。

一方でやはり攻撃に転じるのが難しいヒーローであり、ウィップ威力のナーフによってキャリー力はダウンしてしまったこと、ヒール量的な面でチームの軸にはなりえないことを加味してこの位置です。

アナバティの相方にキリコかブリギッテを状況によって選択することで野良ランクのほぼすべての状況に対応できると言っても過言ではないです。

Tier S

圧倒的なキャラパワーと汎用性を持ちチームの軸になれるヒーロー。
多少の欠点やカウンターヒーローはあるもののプレイング次第でねじ伏せることができる。

マウガ

年末パッチの破壊神。

盾無しかつ巨体という大きすぎる弱点を抱えながらも、高火力と強力なスキルセット、圧倒的な自己ヒール性能で不利対面とされているカウンターヒーローもねじ伏せます。

相手タンクには得意のダメージレースを押し付けつつ、無視されたらオーバーランで止められないスタン付きイニシエートを行うという理不尽な二択を迫ります。
ULTはULT版ドームバリアといった具合で、イニシエートや分断、ULTカウンターまで応用幅の非常に広い強力なULTとなっています。

CCやデバフ、中遠距離からの高火力には脆い弱点があります。が、
マウガサポートに寄せたチームのマウガは多少の対策はものともしないため、対策するためにはチーム単位で寄せるしかなく、そうすると連携が歪む&マウガ以外が通りやすくなるため対策も一筋縄ではいきません。

ソジョーン

最強ダメージディーラー。

実質ワンパン持ちで継続火力もあり、ゾーニングスキルもあり、小回りの利く移動スキルも持っていて、距離を選ばず火力を出せる上、ULTの爆発力もある。
単体でも十分以上に機能するだけでなくポケットされたら鬼強い。

と、持って無いものを探すのが難しいくらい完成されたDPSです。

扱いがやや難しく全対応するにはかなりの知識が必要な点以外では弱点と言えるようなものがなく、一応、遠距離でのスナイパーとの瞬間的な撃ち合いや、超近距離での乱戦では特化したヒーローに分がありますが、基本的にソジョーンで困る場面はごくわずかです。

盾無しタンク相手では爆速でチャージを貯めることができるので、特にマウガキラー(マウガで貯めてマウガ以外を倒す)の側面もあります。

ゲンジ

瞬間火力とベイト性能に優れたフランカー。

ランクで非常に多いヒットスキャン系ヒーローに軒並み強く、機動力と木の葉返しを活かしたベイト性能も非常に高いと言えます。
瞬間火力も高くはまったときの爆発力も高いヒーローです。

エコーほどではないもののアサシンとダメージディーラーを兼ねることができ、敵タンクでULTを稼ぎつつ味方タンクと合わせてバックラインに切り込む動きが非常に強力です。
エコーに比べ生存性能に優れるため、敵のヘイトを買って木の葉返しで時間を稼いだりとタンクの補助にもなるプレイができます。

また、フランカーどうしのタイマンに強めで特にトレーサーに微有利程度あるので、サイドからの侵入をとがめる働きも期待できます。

トレーサー

単独行動に優れる機動力特化フランカー。

トレーサーの強みはズバリ、チームに与える戦術幅だったんですが、バグフィックスという名のバフにより継続火力も手に入れました。

フランカーに求められることは満遍なく遂行可能な上、単独行動能力と機動力が非常に高いおかげで、ポイントコントロール性能やベイト性能に優れます。
継続火力が高くなったことで、手前のタンクからフォーカスして退かすという動きもさらに強力になりました。

他のヒーローでは実現しづらい場所からエリアを広げて、さらにそこから単独キル、アシスト、フォーカス、ベイト、ポイントコントロール、フランカーのキャッチとなんでもこなせるため、トレーサがいるかいないかでチームの柔軟性に天と地ほどの差が生じます。

Sの中でも特にマストピックに近いヒーローと言えるでしょう。

アナ

チームの屋台骨その1。デバフサポート。

言わずもがなの最強サポートヒーロー。
全スキルの中でも屈指の強力さと汎用性のバイオティックグレネードと最強スタンスキルのスリープダーツを軸に、距離を問わないヒール性能でチームを支えます。

サポートヒーローの中ではキャリー力が高く、メイン武器、スキル、ULTの全てがキルアシストに向いています。
スキルの使い方ひとつ、メインクリック一回で戦況を変えるポテンシャルがあると言っても過言ではないでしょう。
そのスキル性能が転じて機動力がないことに目をつむっても自衛能力は高めで、自己ヒールしながらスリープダーツで返り討ちも狙うことができます。

遠距離からのヒールだけでなくタンク付近で立ち回って、中近距離からヒール阻害を積極的に狙うプレイなどもあり、ポテンシャルは無限大です。

バティスト

チームの屋台骨その2。数値最強サポート。

アナの陰に隠れがちですが、サポートトップの理論値回復量とDPS並みの攻撃力でグループアップして戦う味方やポークに寄せて戦う味方を強くサポートします。

アナと比べてゲームチェンジャー的なインパクトはありませんが、素の生存性と攻撃力が突出しているサポートです。
特に対ダイブでの生存性はアナブリよりバティブリコンビのほうが性能は高いですし、イモータリティフィールドとリジェネバースト、エグゾブーツによる機動力により単独での生存性能はサポの中でもダントツで高いと言えます。

その分やや癖のあるヒール、攻撃方式になっていますが、こちらも数値自体は非常に高く特に乱戦やポーク向きの性能です。
特に範囲ヒールを得意としていて、味方タンクと一緒に動くヒーローがいる構成などではアナよりも圧倒的にヒールしやすく、空いた脳のリソースを攻撃に回すことができます。

いずれにしろアナかバティがいないとチームのサポートは機能しないと言っていいほどこの2人の性能が高く、まずはこの二人のどちらかを出すところから考えていいレベルです。

総評

改めて全体像をご覧ください。

現在の環境の中心は間違いなくマウガでしょう。
味方マウガをどれだけ信頼してオールインできるか、相手マウガ対策にどれだけ寄せることができるか、そういったゲーム展開も多く見かけます。

新ヒーローが環境をかき乱すほどに強力なのは僕個人としては楽しいのですが、世間的にはかなり不評なようですね。
この記事も一週間しないうちに役立たずになるかもしれません。

それはさておいても全体的に盾持ちタンクが評価を上げており、盾の偉大さを痛感します。
一方、盾持ちタンクの台頭に合わせてフランカーも強化され、以下に盾を無視できるか?といった戦術の展開も視野に入るかと思います。

サポートは若干の上下はあるもののキリコとイラリーの評価が逆転した以外は大きな変化はなく上位サポートの強力さがうかがえます。
サポートはtier自体は変化が薄いですが、マウガの台頭でキャリー要素が非常に増えたと感じます。敵マウガをいかにカウンターするか、味方マウガをどれだけ活かせるか、サポートに大きくかかっているパッチだと感じています。

それでは2023年末にメタが大きく動いたOW2ですが来年も楽しんでいきたいと思います。

2024年も白玉ひろし(@v_shiratama)ともども来年もよろしくお願いいたします。それでは。


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