見出し画像

安定セキタンザンVmax(シティリーグ準優勝)

1. はじめに

はじめまして。もしくはお久しぶりです。クラルティと申します。11/14に横浜で行われたシティリーグで準優勝することができましたので、そのデッキレシピと解説を記しておきたいと思います。
デッキ選択経緯及び叩き台となったジムバトル優勝時の構築解説まで無料公開しています。その後のシティリーグで実際に使用したレシピと当日の対戦履歴及び本番前に想定していた各デッキとの戦い方については有料とさせていただきます。
なお、広く用いられていると考える略称を文中で用いています。

2. デッキ選択経緯

CL横浜から1ヶ月半、三神ザシアン/ムゲンダイナ/小ズガ/ルカメタザシザマ/雷/セキタンザン/マッドパーティ/ブルーレシリザetc...といったデッキが群雄割拠する環境が続いています。

圧倒的パワーの環境トップが居座っていて、パワーの環境デッキ vs テクニックの対策といった構図であればヤマを貼ることも可能ですが、現状の環境は決してそうは言えない状況です。その中で三神ザシアンは不利対面が明らかに少なく、多くのデッキに対して勝ち筋を作りやすいため多少採用率が高い印象があります。最初は三神ザシアンを握ることを検討していました。

しかし、この社会情勢で家から出ない日々が続き、ほとんどジムバトルなどに参加できませんでした。また、家のネット環境もお世辞にも良いとは言えず、リモートポケカも満足に行えておりませんでした。(リザードンVMAXが欲しかったのでリモートシールド戦を数回行いましたが各回につき3回はこちらの回線落ちで迷惑をかけていた気がします。)約1年間常に意識され続けた3神ザシアンは使用側も対策側も練度が高まっており私が握ったところで簡単に勝たせてくれるとは思えませんでした。実際数少ないジムバトルに出かけた日には試運転で組んでみた3神ザシアンでマッドパーティにボコボコにされてしまいました。

そこで、10月21日のジムバトルでは以前から注目していたセキタンザンVMAXを握ってみました。このデッキはVMAXとマグカルゴの2つの進化ラインを立て、更にヤレユータンを置かないといけないハードルがあります。しかし、これらの準備さえ出来てしまえば毎ターン確定サーチにより必要なカードをピンポイントで持ってきて柔軟な対応をとることができます。これにより先に挙げたデッキに対しての有利不利は次の通りだと考えています。

三神ザシアン : ザマゼンタVが厳しいが、アルティメットレイをセキタンザンで受けてマオ&スイレンを宣言出来れば有利。それが出来なくても5分5分。総合評価は微有利
ムゲンダイナ : 弱点をつけるため超有利に見えがちだが実際にはお互いに2パンしあう展開になりがち。こちらが上手くバフをかけて1パンに持っていったり回復して2発耐えられれば十分勝てるのでトータルでは微有利
小ズガ : 確定サーチで手札を流したりこちらの耐久を上げたりで耐えられれば勝てる。有利
ルカメタザシザマ : ザマゼンタVが厳しいだけでなく、様々な軽減によりふんかだんで効果的なダメージを与えられない可能性が大きい。かと言って4エネついたセキタンザンに追加効果付きフルメタルウォールGXを言われたら絶望するので不利
雷 : ムゲンダイナ同様の弱点マッチで、こちらはふんかだんでピカゼクを1パン出来るので超有利
セキタンザン : ミラーは先にキョダイガンセキを言える方が勝てるゲームだと思ってます。5分5分
マッドパーティ : 序盤からストーン闘エネルギーを付けてしっかりダメージ軽減出来れば先に6枚取り切れる。有利
ブルーレシリザ : キョダイガンセキを耐えられるがセキタンザンもフレアストライクを耐えるのでお互いの引きとプレイングにかなり寄る。5分5分

このように、3神同様環境にいる多くのデッキの相手が出来ると考えています。また、セキタンザンはtier1と呼ばれる環境最上位に位置するデッキではないため、相手からの対策が薄くなりがちなのもポイントでした。進化ラインを複数必要とするハードルの高さはサーチカードを多めに積むことで乗り越えられました(詳しくは後述します)。実際ジムバトルでは全勝することが出来ました。

その後、ナツハチで後1オルターを言うためにぶん回すタイプの3神を考えはしましたがやはり練度が足りず没に。セキタンザンを1枚1枚の採用理由に拘って持ち込むことにしました。

3. ジムバトルでの使用構築

画像1

コメントがかなり適当ですね。実際じゃんけんは全勝だったので嘘はついていませんが…。以下簡単に個別カードの解説をします。

セキタンザンV, VMAX 4-4
何があっても初手で絶対置きたいカードなので4枚。VMAXはクイックボールに対応しておらず自引きする必要性が高いので4枚。

マグマッグ, マグカルゴ 3-2
このデッキの安定性を高めてくれるカード。枠の都合でこの枚数になりました。

ヤレユータン 2
マグカルゴと並んで重要なシステムポケモン。たねポケモンなので前のターンにおいておく必要がないのも使いやすい。

マーシャドー 1
相手の3神などの混沌のうねりを剥がしながら無人を通していくためのカード。終盤のキャプチャエネルギーに価値を付けてくれるカードでもある。

ディアンシープリズムスター 1
130, 240といった後ちょっと欲しい打点の "後ちょっと" を作ってくれるカード。

ガラル ネギガナイトV 1
ザマゼンタVを突破出来る唯一のアタッカーであると共に3エネでムゲンダイナをワンパンしてくれる貴重な1枚。

クロバットV 1
序盤から終盤までボール系カードで呼び出せてサポートを使わずに手札を増やしてくれるカード。マオ&スイレンを使いたいがコストが確保出来ない時に使う機会が多い気がします。

クイックボール, ポケモン通信 4
初動で置きたいたねポケモンが多いためどちらも最大枚数の投入。

ポケモン入れ替え 4
逃げエネが重いポケモンばかりで、特にマグカルゴ等を前で縛られてしまうとどうしようもなくなるので必要になるカード。マオ&スイレンと一緒に使ったりセキタンザンが殴り始めるためにも使う。

リセットスタンプ 2
序盤に進化ラインを立てることを優先して博士で巻き込むと終盤打てなくなるので2枚

風船 1
ヤレユータンやクロバットなどのポケモンに付けられるとマオ&スイレンがスムーズに決められるカードだが入れ替えを4枚入れているので1枚。

博士の研究, マリィ 4-4
ドローサポートは最低8枚入れないと気が済まないので両者最大枚数の投入。

ボスの司令 2
試合を決めるためだけでなくザマゼンタVをかわすためにも使います。最低限の2枚。

マオ&スイレン 1
セキタンザンVMAXの高いHP及びストーン闘エネルギーの抵抗により高い耐久を発揮出来るため他のVMAXよりも回復が活きやすいと感じています。試合中1回打てれば十分有利が取れるので1枚。

無人発電所 2
三神や小ズガなどのデッキの動きを鈍らせることが出来る優秀なカードでマリィやリセットスタンプと合わせて使えると非常に強力。

キャプチャエネルギー 3
SMのネストボールを思わせる強力な効果。これ1枚ではふんかだんは言えないので注意したい。それゆえ4枚採用だと上手く技宣言が出来ないので3枚。

ストーン闘エネルギー 4
格闘道場が入ってないこのデッキでは、特殊エネルギーメタ(ザマゼンタVのアサルトタックルなど)を除いて基本闘エネルギーより優秀です。1枚につき20軽減は強すぎました。(余談ですがXY時代のストロングエネルギーは+20の効果を持ってました。そりゃマッシブーンGXが天下を取るわけですね…)

基本闘エネルギー 6
ふんかだんの打点アップはキャプチャエネルギーでも出来ますがそもそも技宣言に闘エネルギーが必要です(ふんかだんでキャプチャエネがついてもたねポケモンを持ってくることは出来ません)。この枚数はキャプチャエネ採用型のレシピをいくつか調べてほとんどの人が6枚採用だったので使ってみたのですが、実際この枚数が必要十分だなと感じています。

ジムバトル当日のマッチアップは
ドンファン / セキタンザン / ナツハチ3神
といった感じでした。正直対戦の流れは書けるほど覚えていないのもあって詳細は省略します。

以上が無料部分となります。ここまでお読みいただきありがとうございました。
有料部分では上記のレシピのどこを見直して最終的にどのようなレシピになったのかを解説しています。各カードの採用理由や枚数についても無料部分より丁寧に解説したつもりです。また不採用カードの理由や各環境デッキへの想定対処法、シティリーグ当日のマッチアップ及び簡単なレポートも記述しています。ただし、最近ほとんど対人でのポケカを行えておらず机上論が多々含まれていることを購入の際にご了承ください。

ここから先は

14,273字 / 2画像

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?