菊花賞2023 全頭診断

ウインオーディン

 セントライト記念は、内前で立ち回った馬が上位に入る中、外を回しての6着で評価の見直しも考えられる。しかし、さらに外を回ったソールオリエンスに0.6秒差付けられており、やはりトップ級との差を感じた。ここで逆転するとは思えない。

サヴォーナ

 前走神戸新聞杯は好騎乗とSペースで内前に付けたこの馬に展開が向いての2着。しかし、先行脚質に変更したことは間違いなく良い方向に結果が出ており、本番でも展開次第で残り目があるかも。ただ、スタートからの出足が遅いことは覚えておいたほうが良い。(逃げ候補③)一発紐△候補

サトノグランツ

 ズブいところもあるが、前走の神戸新聞杯では内で我慢して、最後は鋭い末脚で差し切った。強い。スタートや折り合いも付くため、距離が延びても問題なさそうなので今回も期待できる。クラシック上位勢を逆転できるか楽しみである。○候補

ショウナンバシット

 近走、全く出足が付かず。最後の直線だけの競馬になっている。この感じではここは用無しであろう。

シーズンリッチ

 前走は先行するもかかってしまい、最後は沈んでしまった。折り合いが付かなければ3000mは厳しい。能力も足りていない。

ソールオリエンス

 文句なしの世代トップクラスの馬。春のクラシック戦線での結果から上位であることは間違い。前走のセントライト記念では、内前有利の展開で2着であったが、当馬は外を回し続けた+勝ち馬のレーベンスティールが能力が高い上にかなり展開の恩恵を受けたことを考えれば、内容的には負けて強し。ここでも勝ち馬候補の1頭である。◎候補

タスティエーラ

 この世代のダービー馬。皐月賞では超Hペースを先行し2着。この内容がかなり強かった。ダービーはスローを先行して1着。タフな展開に強く菊花賞向きの馬であろう。ここでも主役候補。◎候補

ダノントルネード

 前走の内容からもここではいらない。

ドゥレッツァ

 この夏注目の上がり馬。1勝Cではドスローを余裕の差し切り。2勝Cでも離して逃げた馬が33.5の上りを使う超前有利の展開を32.7の末脚で完勝。3勝クラスでも直線の短い新潟内回り+前に行った2頭が残る展開を上り最速で差し切った。このクラスをこの内容で勝てる馬ならここでも十分通用する。上位陣と未対戦の上がり馬であるがここでは期待できる1頭である。この馬の切れ味が京都で発揮されることを期待する。○候補

トップナイフ

 ホープフルSと弥生賞で2着に来たが、春のクラシックでは通用しなかった。夏の超豪華メンバーが揃った札幌記念で2着し、評価の見直しも考えたいが特殊馬場だったため保留とし、今回は見送る。

ナイトインロンドン

 条件戦を連勝し、迎えた神戸新聞杯で前有利の展開を先行しするも大敗。期待していたが、現状の力では足りなかった。スタミナがありそうなので、ステイヤーの才能が必要な厳しい展開になればチャンスはあるかもしれないが、全馬3歳で初の3000mとなるため、そんな展開にはならないだろう。

ノッキングポイント

 ダービー5着馬。前走は古馬重賞を勝利しているため、能力は上位と差はないと考えられるが、マイル戦でデビューしているように本質的には、1600〜2000の馬だと思う。3歳戦で距離適性の重要度は低いが、流石に長すぎると思う。

パクスオトマニカ

 シンプルに力不足。(逃げ候補②)

ハーツコンチェルト

 デビューを圧巻の勝利で飾り期待は大きかったが、思うような結果を出せず皐月賞未出走。迎えた青葉賞で馬群を割ってしぶとく伸びて2着。スキルヴィングに敗戦したが強い内容であった。ダービーでもスローの展開を中盤で位置を上げ、3着。神戸新聞杯は、スロー+L3とL2DE10秒台のラップを計測する中、大外を回していたため、展開不向きで度外視。能力は世代トップクラスである。豊富なスタミナを活かして、勝利に期待したい🔥◎候補

ファントムシーフ

 皐月賞1番人気3着であったが、ダービーはキレ負けで8着。前で競馬した方が良さが出ると思っていた中で神戸新聞杯では先行し、展開も向いたが3着。若干の力不足+やはり距離は少し長いと思う。当馬の適性も1600〜2000と推測する。

マイネルラウレア

 毎レース直線だけの競馬になっており、差し届かない。力も不足していると思う。

リビアングラス

 京都新聞杯では、かなり展開が向いた中でサトノグランツとダノントルネードに負けている。次走は2勝Cを逃げて勝ったが新潟内回りでレースレベルも低かったことからここでは評価できない。(逃げ候補①)


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