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Steins;Gate 24話 考察

初めに

今回は
「岡部は何故、2度目のタイムトラベルで23話の自分と会わなかったのか」
「β世界線で紅莉栖が生存することは、過去岡部のその後の世界線漂流に影響しないのか」
この2つについて考察していきます。

岡部が前回の自分と会わなかった理由

24話にて、岡部は2度目のタイムトラベルを行い7月28日に再び飛びますが、23話で1度目のタイムトラベルをした自分には会いませんでした。
同じ7月28日に飛んでいるのだから、本来なら前回の自分と会うはずです。

では何故、前回の自分と会わなかったのか。

結論から言うと、23話のタイムトラベルで飛んだ7月28日と、24話のタイムトラベルで飛んだ7月28日は別の世界線だからです。

これを説明するには、世界線の変動数値について解説する必要があります。

世界線が変動するのはら、Dメールや記憶を過去に送るタイムリープだけではありません。
タイムマシンによるタイムトラベルでも世界線は極僅かに変動します。
ダイバージェンスメーターの目盛り以下程度で、尚且つ、RSを持つ岡部ですら観測出来ないレベルの世界線変動です。

そのため、2度目にタイムトラベルした先の世界線は、1度目でタイムトラベルした世界線とは違うため、23話の岡部や鈴羽と会うことはありえないと言うことです。

なぜ死へと収束する牧瀬紅莉栖を救えたのか

その理由は、過去の岡部が観測したのは【血まみれで倒れている牧瀬紅莉栖】であって、牧瀬紅莉栖の正確な生死を確認した訳ではないからです。

しかし岡部が何もしなければ史実通りに、牧瀬紅莉栖は死という結果に収束します。

何故なのか、それは牧瀬紅莉栖が死へと収束する原因は、岡部がDメールを送信する因果を作るためだからです。

牧瀬紅莉栖の死という原因が、岡部倫太郎がDメールを送り3週間の世界線漂流を経験するという結果を生み出すのです。

過去岡部が最初のDメールを送信しなかった場合、α世界線からβ世界線に帰ってきた未来の岡部(本編岡部)は、存在しないことになってしまい深刻なタイムパラドックスが発生してしまいます。

それを回避するために、世界は牧瀬紅莉栖の死という結果に収束するのです。

逆に言えば、過去の岡部にDメールを送信させるという結果を変えなければ、牧瀬紅莉栖の死という結果は変えられるのです。

そのため、紅莉栖の死亡を回避しつつ過去の岡部に最初のDメールを送信させることが、シュタインズゲートに到達する条件なのです。
(論文の消滅も必要)

それが【オペレーションスクルド】です。

「最初のお前を騙せ。世界を騙せ。」

Steins;Gate「境界面上のシュタインズゲート」

ここに繋がるわけですね。

本編岡部は【生きている牧瀬紅莉栖が血まみれで倒れている】ところを、過去の自分に観測させることによってDメールを送る因果を壊さないまま、確定した過去を変えずに結果を変えることに成功した訳です。

これによってβ世界線の収束結果である、【牧瀬紅莉栖の死亡 】を回避することで世界に矛盾が発生し、その矛盾を回避するために牧瀬紅莉栖が死ぬことなく、第三次世界大戦も起きない、シュタインズゲート世界線に再構築されたのです。

なぜ鈴羽とタイムマシンは消えたのか

タイムマシンに乗って、2010年の8月21日に帰還している最中に鈴羽が

「また会おうね。7年後に。」

Steins;Gate「終わりと始まりのプロローグ」

と言ってタイムマシンと共に消えていきました。

鈴羽はなぜ消えたのか。

この時岡部と鈴羽がいたβ世界線は、紅莉栖を助けたことによって、第三次世界大戦が起こらないSG世界線に再構築されました。
そのため、β世界線の過去も未来も無かったことになるので、鈴羽が未来からやってくることもなくなるのです。

シュタインズゲート世界線は、未来が確定していない世界なので鈴羽が生まれてくるかはどうかは分かりませんが、SG世界線はみんなが幸せになるために、目指した世界線なので期待を込めて「また会おうね。7年後に。」と言ったのかもしれませんね。

※SG世界線が舞台の劇場版で、未来の鈴羽が登場しているので生まれてくることは確定しています。
(SG世界線の設定と矛盾しているような...笑)

おまけ

ではなぜ、椎名まゆりの死は回避できないのでしょうか。

それは岡部がまゆりの死を最初に観測したのが、目の前で殺された時だからです。

紅莉栖との決定的な違いは、あくまで紅莉栖は「刺された」と認識したが、まゆりは「目の前で殺された」と認識してしまっているんです。

では、まゆりが死へと収束する原因はなんなのか。

それは鈴羽が未来からやってくる、因果を作るためです。

まゆりが死ぬことにより、岡部にまゆりを助けるために過去を変えようと思う動機が生まれ、その後レジスタンスの創設メンバーになり、タイムマシンを開発。
そのタイムマシンで鈴羽が過去に飛ぶ、といった因果が完成するのです。

そんな流れでまゆりが助かる=鈴羽が過去には来ないことになってしまい、この時点でタイムパラドックスが発生してしまうので、α世界線でまゆりを助ける方法は存在しないと思われます。

最後に

今回はSteins;Gateの24話についてまとめてみました。
24話には伏線回収が数多く存在していて、本当に面白いですよね。
1話を見返すと、また色々と気づけるので時間のある方は、是非2周目の視聴をおすすめします。

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